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2009.09.11

遺伝子操作をして家畜の痛みを軽減しよう?

 
家畜が苦しまずに食肉となるよう,痛みを苦痛と感じなくなる遺伝子操作をしてやるべきだ……と主張する哲学者がいるんですって.

遺伝子操作で家畜の苦痛を軽減 ?(スラッシュドット,2009年09月09日)

うーん人道的……なのか?

僕は基本的に食品に対する遺伝子操作は全然オッケーだと考えている人です.通常の品種改良と何がちがうのか,ってな感じです.遺伝子操作していないものと同様の安全基準を満たしていれば,それでいいと思ってます.

そんな僕でも,この主張には,直感的にかなり気持ち悪さを感じてしまいました.
 
 
たしかに,現在おこなわれているように,生物を食べやすく,あるいは育てやすくするのが目的の遺伝子操作も,この哲学者さんが主張しているように生物を苦しませず殺すための遺伝子操作も,人間の都合で生物に対して遺伝子操作を行うという点においては,同じなんですよね.なのになぜこの場合は違和感を感じるのだろう?

たぶん,前者は,たとえ人間のわがままにしろ遺伝子操作の目的がハッキリしているのに対し,後者は,遺伝子操作する対象の生物のためを思ってというのが目的である,ことじゃないかな.
 
 
僕は,屠殺の際の痛みをなくせば家畜が喜ぶだろうと思っているのはあくまで人間であって,それが本当に家畜のためになるのかどうかは確かめようがない,と思う.

例えば,人間の遺伝子操作が可能な世の中になったとして,僕の母親が僕のためを思って,僕が産まれてくる前に,母が大ファンである○ン様みたいな顔になるよう僕の遺伝子を操作したとしても,それは単なる母親の自己満足でしかなくて,僕にとっては迷惑この上ないことだ……てな感じのことを,上の例でも家畜の立場にたって想像してしまうのだ.

この哲学者と僕の違いは,「家畜も人間と同じように考えているに違いない」と考えるか,「家畜の考える事なんてわかるわけないから考えるだけ無駄」と考えるか,という点なんでしょう,きっと.
 
 
どうして,この哲学者は,自分が家畜の気持ちを理解していると確信できるのかなぁ?
 
逆に,どうして僕は確信できないのだろう?

そういえば,僕は人間に対しても,「他人の考える事なんて究極的には理解し合えるわけがない.ある程度以上は考えるだけ無駄」と思っているふしがあるな.

ていうか,自分の考えていることだって,自分自身で理解できているかどうか.そもそも,人類の脳みそに自由意志なんてものが存在するのか? ……というのは,ちょっと話題が飛躍しすぎました.
 
 
なんにしろ,いろいろと考えさせられるきっかけとなりそうな記事ですな.
 

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