医療機器のセキュリティ
結構話題の記事ですが
人体へのハッキング攻撃:発達する「神経工学」とその危険性(WIRED VISION、2009年8月 3日)
義肢とかインプラント装置とかをハッキングされ、さらには脳みそまでコントロールされてしまうというのは、確かに恐ろしいことです。脳みそのコントロールはともかくとしても、ペースメーカなど体に取り付けられた医療機器に対する攻撃やハッキングは、実際に行われるようになるでしょうねぇ。そう遠くない未来に確実に。
不謹慎ですが、SF好きとしては、そんな世界は恐ろしいと思うと同時に、ちょっとどきどきワクワクしてしまいますね。
でも、そんな未来のおはなしでなくても、現実にも恐ろしいおはなしはたくさんあるんじゃないですかね。たとえば、今どきの電子カルテシステムのPCやら、検査機器の制御用PCやらは、病院内LANで接続されているでしょう。しかし、そんなPCは、ウイルス対策ソフトが導入されてなかったり、Windowsアップデートがまったくされていなかったりするものが決して少なくないはずです。ていうか、そもそも医療機器メーカーの多くは、制御用PCのWindowsをアップデートすることなんて考えていないし(別に医療機器メーカーだけじゃなくて、制御用機器のメーカーの多くはセキュリティに無頓着だったりします)。
で、誰かがウイルス付きのUSBメモリをLANに接続されたPCに接続してしまい、病院内LAN全体にあっという間にウイルスが広まる。当然、医療機器の制御用PCも例外ではなくて、たとえば患者に照射中のレントゲンの機械が異常な動作をはじたり……なんて事は実にありそうな話じゃないかなぁ。
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