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2009.01.30

ニセ科学はゴミ

 
「食品安全情報blog」で、子育て中のお母さんに吹き込まれがちなニセ科学的主張の数々が挙げられています。

歩きやすいように、ゴミを拾う(食品安全情報blog、2009-01-24)

世間の真面目なお母さん達は、こんなバカバカしい「呪いの言葉」に悩まされているのね。しかも、ほとんどが善意からの余計なお世話だろうから、なおさら悩ましい。
 
 
それにしても、列挙された「子どものための主張」のほとんどが、ひたすら母親の負担を増やす方向に誘導するものなのは、なぜなのだろう?

日本には、「お母さんは子どものために苦労するべきだ」というコンセンサスがあるのかな?
 
 
詐欺を目的にするのではなく、あくまで善意でこれらのニセ科学的主張をする人って、自分が苦労して何かを達成したという自己満足(実際にその苦労が役に立ったかどうかは関係ない。ただ苦労したという自己満足)を、他人にも押しつけようというのだろうな、きっと。

子育てなんて、成功か失敗かの検証が難しいから、評価基準が「苦労したかどうか」しかないのかもしれない。で、初めての子育てに悩むお母さんの不安につけ込んで、「あなたも苦労するべきだ」と助言してくるわけだ。

子育てと同様にニセ科学がはびこるエコの分野も、「世の中を何とかしなければ」と考える善良な市民の心につけ込んで苦労を強いるという点で、似たようなもんだろう。
 
 
一方で、やはりニセ科学ばっかりのダイエットの分野では、逆に、被害者が楽できる方向に誘導するニセ科学的主張が多いような気がする。これは、実際に痩せたかどうかの判断基準がはっきりしているから、「苦労したかどうか」は関係ないのだろう。医療分野のニセ科学的主張は、……どちらの方向の主張もあるような気がするな。水伝は、楽な方向だよなぁ。単純にニセ科学といっても、そう簡単には分類できるものでもなさそうだ。
 
 
それはともかく、以下の引用部分には、全面的に賛成。

もちろん当事者のリテラシーの向上も必要だけれど、余裕がないときに負荷をかけられると冷静な判断ができにくいのは仕方がない面もあるので、躓くかもしれない石を減らすことも大切。


 

私は世の中の笑顔を増やしたい。

だからできれば疑似科学批判という「デバッグ」「ゴミ拾い」に参加してくれる人が一人でも多いといいな。


 

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2009.01.29

今日のいろいろ 2009年01月28日

 
はやく今季のJリーグの日程を決めてもらわないと、今年の予定がたてられない。

 
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シャッターを切るときの音

盗撮防止のための、カメラ付き携帯で写真を撮るときに鳴る人工的なシャッター音。あれが米国でも義務づけられるそうです。

米国で無音撮像携帯禁止法案提出さる(スラッシュドット、2009年01月28日)

いままでは、日本だけだったのね。

 
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過去最大級のワーム感染

昨年10月にマイクロソフトから緊急パッチが発行されたWindowsの脆弱性を利用したワームが、今になって世界中で深く静かに大流行しているそうです。

「最悪の事態はこれから」? 不気味に急拡大する「Downadup」ワーム(Enterprise Watch、2009/01/26)

 過去最大級のワーム感染が広がっている。「Downadup」(別名Conficker、Downada、Kidoなど)と呼ばれるワームが、企業ネットワークなどを中心に拡大。世界のPCの感染総数は「900万台」とも「16台に1台」ともいわれている。

DownadupとかConfickerと呼ばれるワームです。それにしても「16台に1台」というのは、本当かね?
 


 Downadupの最新の亜種は、ネットワーク、あるいはUSBメモリーなどリムーバブルメディアという2つの感染経路を持っている。ネットワークで脆弱性を利用して拡散するだけでなく、辞書攻撃でパスワードを破って共有ファイルに自身の複製を作る。またリムーバブルメディアでは自動再生機能「Autorun」を利用。感染したメディアを経由してPCに入り込んでしまう。

ネットワークとUSBメモリを伝わって感染を広げるそうです。
 


 現在、ユーザーができる対策は、1)Microsoftが提供するパッチをあて、駆除ツールを使う、2)強力なパスワードを設定する、3)セキュリティベンダーが提供するソフトウェアを最新のものに更新する——など。まず当たり前のことをきちんとやることだ。なお、US-CERTは、Microsoftが対策として示しているAutorun機能の無効化だけでは不完全だとしている。

なにはなくとも、Windowsアップデートをしましょう。……とはいっても、企業ではそれが出来ない場合もあるんだよなぁ。企業内でつかっている業務アプリが、パッチ適用しても動くかどうかは、マイクロソフトはもちろん誰も保障してくれないからなぁ。

 
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新しい犯罪

被害者宅に侵入して、PCに不正プログラムを仕掛けたそうです。

ウイルス仕掛けネット預金900万円詐取、容疑の男逮捕(asahi.com、2009年1月26日)

日本初、被害者宅に直接侵入して PC ウイルスを仕掛ける(スラッシュドット、2009年01月28日)

この手の、ソーシャルとネットワークを組み合わせたハッキングが、実はもっとも恐かったりする。

 
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ショートカットのふりをするマルウェア

ショートカットに感染するマルウェア出現(ITmedia、2009年01月27日)

Abusing Shortcut files(McAfee Avert Labs Blog、 January 26, 2009)

ダウンロードしたファイルや、メールの添付ファイルを保存したら、一見ショートカットに見える。で、気づかずにクリックしてしまうと、悪のプログラムが実行されるわけだ。よく考えるもんだね。

 
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偽コーデックに潜むマルウェア

偽動画コーデックに潜むトラフィック管理システム(ITpro、2009/01/28) 
 
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複数のサイトが連携して偽ウイルス対策ソフト仕込もうとする

一致団結して動くマルウエアの出す偽警告メッセージ(ITpro、2008/12/18)

 
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フィッシング大繁盛

2008年のフィッシングは13万件で過去最多、オンライン犯罪組織が暗躍(ITpro、2009/01/27)


 
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クリアデスクポリシー

最大のセキュリティ・ホールは従業員のデスク周辺(Computerworld.jp、2009年01月26日)

セキュリティの第一歩は、机の周りをきれいにして、ついでに画面をロックしましょうということ。
 
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TV放送の海外転送サービス

国内で録画したTV番組を、海外からネット経由でみられるサービスが、適法だと判断されたそうです。

番組の海外転送サービスは「適法な行為」 テレビ局側、逆転敗訴(ITmedia、2009年01月27日)

田中裁判長は、個人で録画した番組を海外に送信して、個人的に視聴することは著作権法上認められた適法な行為だと指摘し、「本件サービスは、利用者の適法な行為を簡単にできる環境を提供しているに過ぎない」として著作権侵害にはあたらないと判断した。

あたりまえだ。自分で録画したDVDを海外に持っていって自分で見るのと同じだよね。

 
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地デジ

一部の地域で先行実施するのだそうです。

地上アナログ放送の停止を一部地域で先行実施(スラッシュドット、2009年01月26日)

地デジ移行、来年度中に一部で先行 技術面で検証(NIKKEI NET、1月28日)

対象となった地域の住民もかわいそうだが、実はTV局もかわいそうかもしれない。

 
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ネットによる選挙活動

「選挙中にブログ更新」市長を刑事告発 鹿児島県議ら(asahi.com、2009年1月22日)

選挙中にブログ更新して逮捕される日本という国(Okumura's Blog、2009-01-22)

古くさい法律をいつまでも改正しない国会がバカなのだが。

それはそれとして、鹿児島というところは、選挙の度にゴタゴタが起こるような印象があるなぁ。気のせい?

 
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医療とRFID

医療・福祉分野でのRFIDの利用(ITpro、2009/01/28])

 
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報道ステーションと代替医療

テレビ朝日の報道ステーションの「がん難民」の特集で、偽医療の代表格「ホメオパシー」が肯定的に取り上げられたそうです。

テレビ朝日の報道ステーションでホメオパシーを紹介(スラッシュドット、2009年01月26日)

報道ステーションでホメオパシー(kikulog、2009/1/23)

終末医療と代替医療の組み合わせとは最低だろう。死ぬほど苦しんでいる人に、ツボを売りつける行為とかわらないと思うぞ。

 
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携帯の学校への持ち込み禁止

携帯持ち込み、小中学校で禁止…文科省、月内にも通知 (YOMIURI ONLINE、2009年1月21日)

僕は、こどもが携帯を所持することは賛成だ。一方で校内持ち込み禁止も理解できる。学校内で妨害電波を出せばいいのにね。

 
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法律の使い方

法律というカードの切りかた(レジデント初期研修用資料、2009.01.24)


 
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空中発射ロケット

航空機からロケットを発射する構想があるそうです。

日本政府、航空機から打ち上げるロケットの実用化研究に着手(スラッシュドット、2009年01月27日)

航空機からロケット打ち上げ、実用化研究に着手(YOMIURI ONLINE、2009年1月25日)

平成19年に調査研究報告書がでてる
http://www.usef.or.jp/gijyustu/pdf/18-R-3.pdf [usef.or.jp]
この構想にGOサインが出たってことなのかな?

この研究報告では
1.B-747(亜音速機)に9トンクラスのロケット(翼下吊り下げ方式)
2.F-15(超音速機)に9トンクラスのロケット(背負い式)
3.B-747(亜音速機)に50トンクラスのロケット(背負い式)

って三つの場合を想定しているみたい(P.50〜)。
地球低軌道(250km、軌道傾斜角31度)にそれぞれ

1だと145kg
2だと195kg
3だと1130kg

の衛星を打ち上げ可能らしい。
2.のF-15(マッハ1.5)をMig-31(マッハ2.5)に換えると260kgの衛星が打ち上げ可能。
高度15〜17.5kmで角度40度の超音速ズームフライト状態から発射だそうです。

スラッシュドット

発射基地として、大樹も候補に入っているのね。

大樹を基地として、アフターバーナーをふかしながら超高空を超音速で急上昇するF15やMIG31から、宇宙に向けたロケットがぶっ放される……想像しただけで、鼻血が吹き出そうな格好良さ。

 
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宇宙開発の新聞報道

紙面で見る宇宙開発史(YOMIURI ONLINE)

 
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ルパン三世 vs コナンくん

<ルパン三世>「名探偵コナン」と史上初の対決へ 3月のスペシャルアニメで(Yahoo!ニュース、1月28日)

こんな企画、やめた方がいいと思うけどなぁ。

あゆみちゃん(もしくは哀ちゃん)に助けを求められて断り切れないロリコン五ェ門が、ルパンの敵に回るというのなら、ありかも。

それよりも、「ルパン三世vsゴルゴ13」をやってくれ。できれば押井守監督で。

 
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Blu-ray版発売中止?

「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」Blu-ray版発売中止(AV Watch、2009年1月26日)

ブルーレイ「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」(TBR19048D)発売中止のお知らせ(東宝映像事業部、2009.01.26)

ゴジラの版権?
 

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2009.01.28

文化を継承するために

 
PC ごとタイムカプセルに入れるには?(スラッシュドット・ジャパン、2009年01月27日)

この記事を読んで、ワープロ文書、デジカメ写真、家族のビデオ映像等々、私たちが作成している電子データはいつまで残るのかなぁ、なんて考えてみました。ありきたりな意見かもしれませんが。
 
 
 
まずは記録メディアそのものの寿命。

フロッピーやテープのような磁気メディアはもちろん、CDやDVDのような光学メディア、さらには半導体メモリにも寿命があります。磁気が弱くなったり、表面が酸化したり、材料自体が劣化したり、せいぜい数十年で保存されたデータは失われてしまうわけです。

HDDなんかの場合は、ディスク自体が無事でも、機械部分が故障しただけでデータが失われてしまうので、寿命はせいぜい数年くらいですかね。
 
 
 
記録メディアの形式の寿命

例えば、かつて僕が書いた卒論は5インチフロッピーに保存されていますが(年齢がばれる)、たとえデータ自体が無事だとしても、今どき5インチFDを読み込むことができるドライブなんて、どこにもありません。

同じように、8インチフロッピーやらパンチカードやら紙テープやらバブルメモリやらJAZ、ZIP、MOなんかは、今となっては読み込むことは難しいでしょう。たった、10年から20年前くらいには、みんなバリバリの現役だったのに。

デジタルではありませんが、アナログレコード、ベータマックス、レーザーディスク等々なども、同様ですかね。

現在さかんに使われているUSBメモリやメモリカードの類、もしかしたらCDやDVDだって、数十年後には読み込める機器がなくなるかもしれません。
 
 
 
記録フォーマットの寿命

例えば、かつて僕が書いた卒論は、2HDの5インチフロッピーにDOSフォーマットで、当時人気のワープロ「新松」のファイルで保存されているはずですが(ますます年齢がばれる)、たとえデータ自体が無事だとしても、いまどき新松のデータなんて読みようがありません。集計につかったロータス123のデータも、もう使えないだろうなぁ。

今日、一般に利用されているープロ文書も、WindowsとMicrosoft Officeのどちらかがバージョンアップをつづけると、いずれ過去のバージョンは切り捨てられることは確実です。画像や動画や音楽の、JPEG、MPEG、MP3等々も、いまの勢いで技術が進歩していくと、10年後くらいにはメーカーがサポートしなくなり、世の中から無くなってしまうかもしれません。そうなれば、我々が必死に保存しているデータも、意味のないものになってしまうわけです。

もっと極端なことを言えば、数十年後には文字コードや日本語自体が変化して、現在の電子テキストは全て読めなくなるかもしれませんし、バーチャルリアリティが一般的になった未来では、現在の二次元の映像データを利用する技術は失われるかもしれません。
 
 
 
てなわけで、我々が日常的に作成し保存しているデータは、常に新しいメディアや最新の形式でバックアップを続けていかないと、ほんの数十年で使い物にならなくなってしまうわけです。お父さんが必死になってなって撮っている子どものビデオも、だまっていたら子どもが成人するころには見られなくなるかもしれません(実際、ベータのビデオで痛い目にあった人は多かろう)。

これは、映像や音楽の芸術領域でも同じで、どんなに価値がある芸術も、誰かがきちんと日常的にバックアップを重ねていかないと、未来に残すことはできません。

しかし、もちろん芸術家自身は寿命以上は生きられませんし、博物館などの公的機関でも日々増え続けるデータを無限に保存できるわけではありません。現在は価値が認められなくても、未来になって評価されるかもしれない芸術を保存するのは、難しいでしょう。この点では、googleさんのような企業は期待できますが、所詮民間企業ですから、儲けが保障されていない分野で、いつまでデータを保存してくれるかは未知数です。

で、頼れるのが誰かというと、市井のオタクやマニア。彼らは、無料で、きちんとバックアップまでして、大量のデータを保存しておいてくれます。実際、TV局ですら破棄してしまった貴重な映像が、マニアの私的なコレクションでのみ現存する例なんて、いくらでもあります。

要するに何がいいたいかというと、現在のちょっと過剰な著作権保護の流れは、このようなマニアによる芸術の保存を妨害する物でしかないよなぁ、ということです。著作権者達は、人類の未来に残すべき文化の担い手としての自覚を持って欲しいなぁ。
 

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2009.01.25

警視庁のネットワークにワームが侵入

 
いまどき、外部と隔離されたネットワークなんて、あり得ないと思うけどなぁ。

警視庁ネットワーク、ウイルス感染…完全復旧週明けに(YOMIURI ONLINE、2009年1月24日)

asahi.com(朝日新聞社):警視庁の業務用パソコンが感染 新種のウイルス - 社会(asahi.com、2009年1月24日)

同庁によると、22日午後2時ごろ、端末のパソコン数台がウイルスに感染しているのを同庁のコンピューターが検知した。同庁は感染の拡大を防ぐため、都内101の警察署をつなぐオンラインシステムの一部を緊急停止するとともに、ウイルス対策ソフトを配信して駆除作業を実施したが、23日になっても作業は終わらず、さらに同日、数十台のパソコンの感染が判明した。このため、システムに接続しているパソコンで行う車庫証明の発行や免許更新の事務手続きも断続的に停止し、各署の窓口では手作業で対応したという。

(YOMIURI ONLINE)

この記事だけじゃ詳細はよくわかりませんが。ウイルス対策ソフトもWindowsアップデートもしていなかったんだろうなぁ。

ワームを駆除しても駆除しても、次々と感染PCが増えていく……。コードレッドやブラスターの時の悪夢を思い出し、他人事とは思えないネットワーク管理者も多いかも。
 
 


情報管理課によると、外部ネットワークに接続していないため、情報流出はないという。

(asahi.com)

いや、現場の職員がUSBメモリを使える時点で、USBメモリ経由で情報漏洩している可能性も否定できないよなぁ。ていうか、現場の担当者がUSBメモリを勝手に使える程度の管理しかしていなシステムなら、絶対にどこかで外部ネットワークと繋がっていると思うぞ。
 
 
 
常識的に考えて、警察用とか軍事用とか医療用のLANとか、工場や重要インフラの制御用のLANとかは、インターネットと接続せずに独立した閉じたネットワークとして設計することが多いわけですが。

でも、そんな重要なネットワークに限って、実際に現場で調査してみると、時にはネットワーク管理者すら知らないうちに、いつのまにやらインターネットと接続されていたりします。

あえて断言しまと、いまどき、ある程度以上の規模のネットワークが、外部と完全に隔離されているなんてことは、あり得ないと思うな。

「うちのネットワークは外部とは接続されていないから、情報漏洩はない」などというネットワーク管理者の発言は、本人は嘘をいっているつもりはなくても、信用してはいけないわけだ。
 
 
 
何度か似たようなことを書いたような気もしますが。

たとえば、Windowsアップデートやウイルス対策ソフトのパターンファイルを流し込むために儲けられた、特別な外部ネットワークとの接続点があって、そのつもりはなくても、なぜかウイルスまで流れ込んできたり情報が漏洩したり……とか。

制御用LANと職員のメールを使う事務用のLANとの両方につながっている機器(PCとは限らない)が、ちょっと詳しい現場職員の悪意のない設定によって、いつのまにやら設置されていた……とか。

いろんな機器の保守用専用回線がメーカーにつながっていたりして、その先のメーカー社内でインターネットに……とか。

構内にある業者さんや下請けさんの事務所のLANが、業者さん本社までつながっていて、ついでになぜか同時に構内のLANにもつながっているPCがあって……とか。

政府、監督官庁や地元自治体等からのデータ連係の要望で、お役所と直通回線でつないだ機器があって、その先のお役所で……とか。

非常用の警察・消防やら、気象関連・交通関連やらとつながった回線が……とか。

そして、USBメモリをつかったデータ連携が現場で行われていて、ウイルスもデータも出入り自由……とか。
 
 
要するに、どんなネットワークでも、「外部と接続されている」という前提で、セキュリティ対策やウイルス対策が必須なんですよね、今の世の中は。

劇場版「機動警察パトレイバー the Movie」が公開されたのが1989年。ついに現実が映画に追いついてしまったわけだな。

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2009.01.23

なぜ、未来の人類のために、環境問題の対策をしてやらねばならんのか

 
家族や身近な知人、あるいは同時代を生きる他の人類が、環境問題に苦しむのを見たくないのは当然として。

もっと大きなタイムスケール、例えば百年単位で考えた時、なぜ未来の人類のために、我々が苦労しなくちゃいけないんだ? ……なんて事を考えはじめると、いつまでたっても答えがでなかったりします。
 
 
 
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その1

今の僕があるのは、過去の人類のお世話になったからだろう。その恩返しを、未来に対してするべきじゃない?

……バカ言っちゃいけない。過去の人類がもう少し未来のことを考えていたら、現在はもっともっとまともだったろうよ。

それに、仮にタイムマシンで過去に行って、過去の人類に環境対策の大事さを啓蒙し、歴史を良い方に改変したとしても、それに続く改変された未来では僕は生まれていないだろう。現在の僕は、たとえ過去の人間がどんなにバカ野郎でも、僕を生み出した世界を選択してくれたことについて感謝せねばならんわけだ。

同様に、現在の僕と、未来に生まれてくる人の関係も同様だ。僕がどんな行動をとろうとも、実際に未来に生まれてきた人々は、彼らが生まれるような未来を選択した僕の世代に対して、感謝こそすれ恨むことなどありえない。要するに、未来人からみれば、現代の僕らがどんな行動を採ろうと、それは正解でしかないわけだ。
 
 
 
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その2

現代の社会は、個人と社会が権利と義務を引き替えにした一種の社会契約によって社会が構成されているわけだが、それと同様に、現在の人類は未来の社会とも契約があるんじゃないか?

……バカ言っちゃいけねぇ。契約というのは、双方向でなきゃいかん。同じ時代の中だけの社会契約なら、双方向がなりたつ。しかし、仮に過去から未来への義務や責任があったとしても、未来から過去へのそれはありえない。そんな一方方向の契約が、まともだと言えるのか?

それに、普通の社会契約なら、イヤなら別の国に行けという究極の選択がありえるけども、未来との契約では、逃げ場がない。そんな強制的な契約が、正義だといえるのか?
 
 
 
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その3

仮に、自分がどの時代のどんな身の上で生まれるのかわからない、という状況を想像してみれ。みんながそれを想像すれば、現在も未来も公平により良くするような社会制度が、自然とできあがるんじゃないか?

……バカ言っちゃいけねぇぞ。確かに、時代を現在に限定して、全員がどんな身の上で生まれるのかわからない、という社会を想定すれば、恵まれない人々のために福祉を充実した社会をつくろうという発想は正義だろう。

しかし、それを未来にまで広げると、そんな正義はなりたたない。普通に考えれば、過去よりは現在、現在よりは未来の方が、人類は豊かな生活を送ると想像できるだろう。未来に生まれると言うだけで、それは恵まれたことだ。それなのに、なぜ現代人が苦労しなければならんのだ?
 
 
 
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その4

人類が存在すると言うことに価値がある。人類が人類らしく生きようとする事に意味がある。親が子どもを育てるように、我々には、未来の人類に生きる意味を伝えていく責任がある。未来の人類が人類らしく生きられるよう、いまから環境を守る必要があるだろう?

……バカ言うな。僕は僕(そして僕の知人)が死んだ後の人類なんて、どうなってもいい。というよりも、人類以外によって支配された地球こそ、なんとかこの目で見てみたい。想像を絶した、ワクワクするようなセンスオブワンダーの世界なんだろうなぁ。
 
 
 
てな感じで、温暖化でも他の環境問題でもいいですが、現在の経済活動を犠牲にして、数百年後の人類のために尽くすことに対して、他の人はどんな理屈を付けて納得しているのか、真面目にわからなかったりします。こまったなぁ。

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2009.01.22

SQLって、なんて読む?

 
どうでもいいおはなしですが。

先日、某勉強会で、MySQLのことを「マイエスキューエル」ではなくて、「マイシークェル」と読む人と遭遇しました。

外国人にはSQLのことを「シークェル」と読む一派が存在することは知っていましたが、日本人で出会ったのは初めてだったので驚きました。で、ちょっとだけ気になって、いろいろ調べてみたわけです。

本家Wikipediaによると

In the original SQL standard, ANSI declared that the official pronunciation for SQL is "es queue el". However, many English-speaking database professionals still use the nonstandard pronunciation /ˈsiːkwəl/ (like the word "sequel"). SEQUEL was an earlier IBM database language, a predecessor to the SQL language.

SQL(Wikipedia)

なんて書いてありますね。

要するに、ANSIでは「エスキューエル」と決められているけれども、英語圏のDB屋の間では、SQLの元になったIBMのDB言語「SEQUEL」にちなんで、いまだに「シークェル」と呼ぶ連中も多いということですかね。

なるほど。

でも、現役のDB屋やらオープンソースの人で、実際に IBM の SEQUEL なんぞいじった経験のある人なんてほとんどいないだろうに、なんでいまだに「シークェル」と呼ぶ人が沢山いるのかなぁ。不思議。
 
 
ついでに、日本語googleさんもつかって調べてみました。
 


エスキューエル の検索結果 約 62,900 件中 1 - 10 件目

 

シークェル の検索結果 約 3,870 件中 1 - 10 件目

 
 
日本語圏では、「エスキューエル」の圧勝みたいです。

たしかに、シークェルサーバー、ポスグレシークェル、ピーエルシークェル、シークェルインジェクション、シークェルスラマー……なんて読み方は、僕にとってはかなり違和感があるなぁ。

英語圏、日本語圏以外の人々は、なんて発音しているんでしょうねぇ? ちょっとだけ、気になります。
 

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2009.01.20

今日のいろいろ 2009年01月19日

実生活において、何かと「コモンズの悲劇」を実感している今日この頃。
 
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危険なエラーTop25

最も危険なプログラミングエラーTop 25(スラッシュドット、2009年01月14日)

CWE/SANS TOP 25 Most Dangerous Programming Errors(SANS)

 
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MD5

もう、暗号化やら署名方面での、MD5の寿命はつきたということでいいのかな。

研究者がMD5の衝突によりAuthenticodeで署名された実行ファイルを生成(ZDNet Japan、2009年1月19日)

ちなみに、MD5が開発されたのは、1991年だそうです。長寿なのか短命なのか。

MD5(ウイキペディア)

 
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しーげーと

Seagate社製HDDに致命的な不具合だそうです。

Seagate社、自社製HDDの不具合を認める(スラッシュドット、 2009年01月18日)

Seagate製ハードディスクのファームウェアに致命的な不具合、起動不能・アクセス不能になることが判明(GIGAZINE、2009年01月18日)

セキュリティホール memo 20090119

 
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情報流出で家庭崩壊

会社に潜む情報セキュリティの落とし穴:Winny利用の果て——家族崩壊した銀行マンの悲劇 (ITmedia、2009/01/13)

よくできたお話し。

 
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情報流出の危険行為

貴方がWinnyやShare『つこうた』しなくても情報漏洩させる10の危険行為(秒刊SUNDAY、2009年01月13日)


 
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Winnyによる流出ファイル

Winnyにおける流出ファイルの流通寿命と共有数(高木浩光@自宅の日記、2009年01月17日 )

故意による放流と過失による流出、Winnyにおける拡散速度の比較(高木浩光@自宅の日記、2009年01月11日)

いいかげん流通させている輩を罰せないか(高木浩光@自宅の日記、2009年01月11日)

 
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DNSキャッシュポイズニング対策

DNSキャッシュポイズニング対策(IPA、2009年1月14日)

 
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なんでもかんでも環境破壊

われわれはGoogleで検索するたびに地球を破壊しているのか(TechCrunch、2009 年 1 月 12 日)

こんなことを気にする人は、生きることをやめるしかないかも。

 
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表計算30才

人類の偉大な発明のひとつ、表計算ソフトが生まれてから、今年で30年だそうです。

表計算ソフト30歳おめでとう!(スラッシュドット、2009年01月15日)

どうでもいいけど、最初の Microsoft Excel は MAC専用だったことを、最近の若者は知らないかもしれないなぁ。

 
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SCO

あのSCOが、ついにUNIXから手をひくらしい。

SCO、破産保護状態からの脱出を目指し UNIX 事業を競売へ(スラッシュドット、2009年01月16日)

一応、SCOといえば、XenixやらUnixWareやら、PC-UNIXの世界では伝統ある会社……だったはずなのですが。

いつのまにやら、UNIXに関する権利を一方的に主張し、誰でも彼でも訴えまくる、訴訟ビジネスが本業となってしまいました。そして、一銭も得ることができないまま、気付いたら破産。結局、IBMやNovell 等を訳のわからない裁判に巻き込み、世界中のLinux開発者・ユーザから大きな憎悪を買っただけで、いったい何がしたかったのか、いまだに謎だったりします。

でも、長い裁判の間に、Linuxを不倶戴天の敵とするマイクロソフトから莫大な資金が流れていたという噂もあります。マイクロソフトからすると、SCOは、Linux陣営に送り込んだ刺客、あるいは単なる鉄砲玉だったのかもしれません。結局、ゲイツの野望は失敗に終わったわけですが。

 
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人付き合い能力養成講座

ドイツの大学で、オタク向けの人付き合い能力養成講座がおこなわれるそうです。

ポツダム大学、オタクに向けた人付き合い能力養成講座を開講(スラッシュドット、2009年01月14日)

ポツダム大学のスポークスマン曰く「学生が私生活でも仕事でも成功するよう、必要なソーシャルスキルを身につけさせたい」とのことで、学生が円滑な社会人デビューを果たすことを目的としてこの講座が設置された。講師には作家であり、ラジオパーソナリティとしても活躍するPhilip von Senftleben氏を呼んでおり、修士課程の学生440名が受講予定とのこと。

授業ではボディランゲージ、パブリックスピーキング、ストレスマネジメントやプレゼンスキルの習得に加え、なんとパーティで好印象を与える方法や、気になる異性へのメールの書き方、そして断られた時の対処法などもカバーされるそうだ。

余計なお世話だと思う。人付き合が苦手な人間に無理に人付き合いをさせようとするのは、例えばPCが苦手な人間をプログラマーにしようとするくらい、時間の無駄でしかない。社会的な大きな喪失と言ってもいいだろう。

そんな時間があったら、できるだけ人付き合いしなくても良い職を斡旋するべきだとおもうぞ、大学は。

 
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消防用レイバー

かっこいい!

東京消防庁の出初式に双腕消防車両が登場(RobotWatch、2009/01/08)

脚のかわりにタイヤがあるだけで、これはもう「レイバー」といっても良いだろう。


 
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ドライアイ

ドライアイに悩む人、必見。

「どこがキズものだと言うの!」——池田理代子さんのイラストで「ドライアイ日記」(ITmedia、2009年01月13日)

参天製薬は1月13日、漫画家の池田理代子さんのイラストを使って、ドライアイの症状や治療法を紹介する動画「ドライアイ日記」を公開した。

ドライアイ婦人の声は「銀河鉄道999」のメーテル役で知られる池田昌子さんが、眼科医の声は「機動戦士ガンダム」のシャアなどを演じた池田秀一さんが担当した。

ここ
ドライアイ日記

 
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アルゴリズムと音楽

各種ソートのアルゴリズムを、音楽にしてしまった人がいます。

ソートアルゴリズムの可聴化 (ならば、2008-12-21)

個人的には、バブルソートの音が、いかにもCPUが頑張っている感じがきこえてきて良いな。

もともと計算機科学と芸術は相性がいいと思う。アルゴリズムとかデータ構造とかは、音楽で言えばコード進行みたいなものか。

 
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低周波で風車病?

風力発電、近所で頭痛・不眠 環境省、風車の騒音調査(asahi.com、2009年1月18日)

 愛知県田原市の久美原風力発電所から350メートル離れた場所に住む大河剛さん(40)や家族が体に異変を感じたのは07年1月、風車が動き始めてすぐだった。体がしびれ、頭が揺すられるような症状が続いて眠れない。風車から遠く離れると楽になり、家に戻ると苦しくなった。

 騒音を測ってもらうと、低周波音で家が振動しているのが分かった。「健康には影響がない」と言われたが、一家はアパートを借り、夜になると避難している。地元では「風車病」と呼ぶ人もいる。

 
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センター試験とバイオ

平成21年度センター試験(本試験)の現代社会 おもしろい問題見つけた(やさしいバイオテクノロジー、2009/01/18)

「バイオテクノロジーを用いて作り出された農作物などが、生態系に悪影響を及ぼしかねないと指摘されている」

この文章は、センター試験的には「適当」なのだそうです。

うーーーーん。

 
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IPCC支持派vs懐疑派 メール討論

エネルギー・資源学会のサイトに、メール討論が掲載されています。

IPCC支持派の江守正多vs懐疑派4人の構図。いろんな意味で興味深い。必見。
 
 


2009年1月号「エネルギー・資源」 新春e-mail 討論
地球温暖化:その科学的真実を問う 本文掲載!!

エネルギー・資源学会

このてのものは、なんとなく江守さんを応援したくなる今日この頃だったりします。
 
 
おまけのマスコミ報道
地球温暖化:主犯は? 人間活動VS自然変動 5研究者、学会誌上で討論(毎日jp、2009年1月12日)
 

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2009.01.19

コンサドーレ札幌キックオフ2009


 
今年も行ってきましたよ。

基本的にプログラムは例年と同じで、今ひとつぱっとしない田舎くさいイベントなんですが、今年はひと味ちがったような気がしました。

J1に昇格した昨年よりもあきらかに参加者が多かったのも、やたらとステージ上の選手達が明るかったのも、そしてサポータのノリが良かったのも、どれもこれもノブリン新監督のおかげなんですかね。

もちろん僕も、ノブリンには期待しています。頼むよ!

このいい感じの雰囲気のままで、最終節まで過ごせればいいなぁ。

本家サイトはこちら
超私的 コンサドーレ札幌 応援日記
http://homepage3.nifty.com/dole/
 

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セキュリティ&プログラミングキャラバン札幌


 
本来の対象は若い人らしいのですが、どんなイベントなのか興味があったので、おじさんも参加してみました(ちょいと用事があったので、途中までだったけど)。

業界を目指す若者にむけて、その筋の有名な方々が、技術面よりも人生訓やらライフハックについて語る場なのね。業界の裾野をひろげる、……というよりも、同好の士を増やすためイベントとして、大きな意味があると思う。

でも、こんな面白いお話を聴いてその気になった若者が、そのままの気分で就職してしまうと、入った会社によっては失望するかもしれないなぁ。しばしば大企業ほど仕事がつまらないという、業界の困った現状をなんとかしないと。
 
 
セキュリティ&プログラミングキャンプ・キャラバン2008(JIPDEC)
 
講師の方のブログいくつか
学生時代にやっておいた方が良いと思うこと( 極楽せきゅあ日記、2009-01-18)
その話長いよという話を札幌でした(未来のいつか/hyoshiokの日記、2009-01-18)
 

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2009.01.16

ホームセキュリティのステッカーは防犯に役に立つのか?

 
ホームセキュリティのステッカーが貼ってある家を、わざわざ狙った窃盗犯だそうです。

「泥棒よけ」がひきつけた…警備会社ステッカーの豪邸専門盗(YOMIURI ONLINE、2009年1月9日)

 アレナス被告は昨年9月以降、セコムや綜合警備保障など大手警備会社のステッカーがはってある高級住宅ばかりを狙った約50件(被害総額約1億円)の空き巣を自供したうえで、「警備を依頼する家には金目のものがあるし、金持ちの財産は保険でカバーされる」などと話しているという。

 同庁幹部によると、アレナス被告は都内や神奈川県内の高級住宅街で、警備会社のステッカーがある家の窓などをバールで割る手口で空き巣を繰り返していた。盗みは警備員が到着するまでの10〜15分以内に終え、「警備員とすれ違うこともあった」と供述しているという。盗んだ貴金属などは別のコロンビア人の女に依頼して換金していた。


 

以前にも書いたことです、ホームセキュリティのユーザは、それだけで安心してしまうのでしょう。

でも、ステッカーが貼ってある家と警備会社までの距離は、ちょっと調べればすぐにわかります。また、法律的には、警報がなってから警備員が駆けつけるまで、30分以内なら許されるそうです(北海道の場合)。もちろんこれは泥棒も知っています。

さらに、これは僕の妄想ですが、警備会社の警備員だって、できれば丸腰のまま泥棒と鉢合わせたくはないでしょう(もちろん法律には従うでしょうが)。

てなわけで、警備員が駆けつけた時、泥棒がまだ仕事中なことって、あまり無さそうな気がしますよね。

なので、果たしてホームセキュリティのステッカーが泥棒避けになるのか否か、非常に疑問に思っている今日この頃だったりします。あれは、警備会社の宣伝効果しか無いんじゃないかなぁ。

(ステッカーの有無による窃盗被害の統計なんて、ないだろうなぁ。もしあっても、結果によっては、警察が公開することは絶対にないだろうなぁ)

ちなみに、ネットワークセキュリティの場合、「うちの会社は○○社のファイアーウォールを使ってるんだぜ」……なんて、悪人に手の内を晒すことはしませんよね。
 
 

くわしくは、こちらを見てください。いただいたコメントも参考になります。
妄想「ホームセキュリティって効果あるのかな?」(セキュリティ&コンサドーレ札幌、2006.01.03)
 
 

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2009.01.15

シーズンシート購入!

 
会社帰りにファンクラブブースに寄り道、2009コンサドーレ札幌シーズンシートを申し込んで来ましたよ。

昨年と同様、フルシーズンのゴールドシート2枚、あわせて252,000円なり。

毎年同じ事を言ってますが、これは決して安くはありません。サポータに損をさせないよう、選手監督スタッフのみなさまには奮起を期待したいですね。
 
 
こちらもどうぞ
超私的 コンサドーレ札幌 応援日記
http://homepage3.nifty.com/dole/
 

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2009.01.14

月刊マイクロソフトアップデート新年号


 
今月もでましたよ。

マイクロソフト、1月の月例パッチ1件を公開(INTERNET Watch、2009/01/14)

JVNTA09-013A: Microsoft 製品における複数の SMB プロトコルの脆弱性に対するアップデート(JVN、2009/01/14)

マイクロソフト社のセキュリティ修正プログラムについて (MS09-001)(警察庁 @police、2009/01/14)

2009 年 1 月のセキュリティ情報(Microsoft TechNet、2009年1月14日)

2009年1月のセキュリティリリース & Conficker削除に対応したMSRT(日本のセキュリティチーム (Japan Security Team)、14 January 09)

今月は「緊急」が一件。

特別に細工されたSMBパケットをくらうと、任意のコードを実行させられる可能性があるのだそうです。実際に悪用するのは難しい脆弱性らしいですが、原理的にはかなりやばいので、頭の良い悪人がウイルスを作ってしまうかもしれません。さっさとパッチ適用しておきましょう。
 

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2009.01.13

波動砲 vs デスラー砲

 
波動砲というのは、言うまでもなく宇宙戦艦ヤマトの必殺兵器です。イスカンダルから技術供与された波動エンジンが生み出す小宇宙ひとつ分にも匹敵するエネルギーをため込み、艦首から一気に放出することにより発射される一種のビーム兵器です。

その破壊力はまさに最終兵器と呼ぶに相応しく、木星での試射の段階でオーストラリア大陸と同じ大きさの岩塊を吹き飛ばし、最終的にはガミラス本星の火山脈を打ち抜いて、ひとつの星間文明を滅亡させています。

ヤマトはもともと移民船として建造されていましたが、波動エンジンの設計図がもたらされた後には、ヤマトの役割はその艦自体を波動砲の巨大な砲身とするいわば波動砲のキャリアに変質しました。波動砲あってのヤマトといっても過言ではないでしょう。

……なんてことをウイキペディアで眺めていて、ついでに発見した面白いことをいくつか。
 
 
 
29万6千光年の旅の行程において、ヤマトがガミラス艦隊の執拗な攻撃をしのぐことができたのは、波動砲の威力があってこそ……と思っていたのですが、実はそうでもないようですよ。

劇中では、上述の木星の浮遊大陸前線基地(第5話)、オリオン座のα星のコロナを粉砕し脱出(第12話)、対バラノドン攻撃(第17話)、バラン星の人工太陽(第20話)、ガミラス星の海底の強酸性火山脈(第24話)に対しての使用のみであり、艦艇及び対艦隊戦での使用は劇中の画面には登場しない。

艦艇に対する発射は、ヤマトに対して発射された、デスラー砲が最初である。

波動砲(ウィキペディア)


 
これは意外。ヤマトが敵艦隊に向けて波動砲を撃ちまくるのは、映画版「さらばヤマト」の対ゴーランド艦隊が初めてらしいです。それまでは、地球防衛軍宇宙艦隊には、波動砲による艦隊戦というドクトリン自体が無かったわけです。地球防衛軍は、波動砲が対艦兵器として使えることを、ヤマト自身がデスラー砲の標的にされて初めて学んだわけですな(それが、拡散波動砲の開発につながったのでしょう、たぶん)。
 
 
 
ついでに、波動砲と同じ原理の兵器「デスラー砲」についても調べてみました。

イスカンダルと同様の技術体系を持つ、ガミラス帝国の艦隊決戦兵器。デスラー自身による言及は無いが、真田はデスラー砲を「敵の波動砲」と呼んでおり(発射音も同一)、原理的には同等の兵器と思われる。

デスラー砲(ウィキペディア)

ガミラスでは、初めから艦隊決戦兵器として開発されていたらしいですね。
 
 
さらに、波動砲とデスラー砲は、原理も威力もほぼ同じらしいですが、ガミラス軍と地球防衛軍では、その運用形態に決定的な違いがあったりします。

TV初代シリーズにおいては、科学技術が地球よりも数段進んでいるガミラス艦隊において、なぜかデスラー砲は量産されず、デスラーの乗艦にしか装備されていませんでした。また、続編のTVシリーズ『ヤマトIII』では、デスラー砲のキャリアに特化した「デスラー砲艦」が多数出てきますが、やはりデスラー親衛隊にしか装備されていません。

超兵器デスラー砲をデスラーの私兵である親衛艦隊にのみ配備・集団で運用(つまり単艦での独自行動を許さない)というのは、独裁国家の軍の微妙な内情を現している。

デスラー砲(ウィキペディア)


 

デスラー個人が常に最強の決戦兵器を独占して部下には渡さない、それを誰も疑問視さえしないという構図は、地球防衛艦隊が波動砲や拡散波動砲を一般艦艇に量産配備して各艦の艦長にゆだねているのとは対象的であり、いかにも独裁国家らしい演出である。

デスラー砲(ウィキペディア)


 
なるほど。……でも、よく考えてみると、最終兵器の運用を国家元首が独占するというのは、独裁政権だろうが民主政権だろうが、当たり前のような気がするぞ。現在の核兵器だって、国家元首以外の現場指揮官に運用が任されている国があるのかなぁ?

もしかして、ガミラスでは、ビーメラ星分離独立派なんかによる「デスラー砲テロ」とかが頻発していて、それを防止するために「デスラー砲拡散防止条約」とかができて、その遵守のためにデスラー総統府によるデスラー砲管理が徹底したとかいう歴史が有るに違いない。

確かに、沖田艦長や土方艦長はともかく、古代のような超好戦的な人間に波動砲の引き金を託すのは、誰が考えても危ない。実際、「ヤマト2」では、地球連邦政府が白色彗星に無条件降伏した後で、古代の独断で波動砲をぶっ放しているし。

もろもろ考えると、シビリアンコントロールという面から見て、ガミラス軍の方が地球軍よりもよっぽど民主的な軍であるような気もしないでもないな。
 

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2009.01.11

いきなり発熱


 
さすがにこの歳になっていきなり39度ちかいの熱が出ると、朦朧とした意識の中で「このまま死ぬんじゃないか」と思ったりもします。

昨夜は、夢だか現実だかわからないけど、ベットの下に僕の体を引き込もうとする魔物と一晩中戦っていたような気がするし。 ああアムロ、時が見える!
 
 
まぁ、何がつらいかというと、コンサドーレのシーズンチケット発売のイベントに行けなかったのが、こころの底から残念なわけだが。
 

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2009.01.09

今日のいろいろ 2009年01月08日

風邪。
 
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でとっくす!

デトックスって、意味がないそうです。

英国で若手研究者たちが「デトックスは無意味」と発表(PSJ渋谷研究所X、2009年01月08日)

「デトックス」製品は無意味?英科学者団体が指摘(AFPBB News、2009年01月06日)

「デトックス産業は宣伝文句がすべてだ。デトックス製品を注意して見ると、こうした製品の大半は体がもともと持っている治癒力以上のことは何もできないことがわかるはずだ」

嫁さんに教えてあげねば。


 
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携帯電話の脳腫瘍リスク

本当にリスクがあるのか、あるとするとどれくらいなのか、まだまだはっきりしないらしいですが、最近なにやら話題になっているので。

携帯電話の脳腫瘍リスクを調べる史上最大の調査、中間報告は最悪 ( Gizmodo Japan、2009.01.06)

携帯電話の脳腫瘍リスク(kikulog、2009/1/7)

Last Call?(Popular Science、12.23.2008)

 
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新しい科学

莫大なデータの蓄積さえあれば、因果関係なんて考えなくても、実際問題として困らないというお話し。

グーグル方式の科学(The Google Way of Science) (www.textfile.org、2009-01-06)

引用の引用ですが。


きわめて大量のデータがあれば、理論の部分は省略して、いきなり観察結果を予想できるかもしれない。グーグルは早くからそのことに気づいていた。

元ネタはここ
「グーグル方式の科学」(七左衛門のメモ帳)

これは本当に興味深い。特に、リアル「中国語の部屋」の例。

おまけ
The End of Theory: The Data Deluge Makes the Scientific Method Obsolete(WIRED、 06.23.08)

 
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電撃だっちゃ!

カミナリのエネルギーを、キャパシタに貯めることが可能になったというおはなし。

雷エネルギー蓄電-これがホントの雷電ビン?(スラッシュドット・ジャパン 、2009年01月07日)

金沢工大で行った観測によると、雷が多い冬では1か月に105回の電流が計測されたそうで、これは推定で400kWhと、1世帯で必要な電気がほぼまかなえる量に相当するそうです。

すばらしい。ぜひ実用化して欲しい。

上記スラドのコメントにもあったけど、カムイロケットを使えないかな?

 
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情報漏洩対策ガイド

法人のセキュリティ担当は、読んでおいた方がいいかも。

ネットエージェント、Winny・shareでの情報漏えい対策ガイド公開(INTERNET Watch、2009/01/06)

情報漏えい初期対応ガイド(NetAgentCo.,Ltd)


 
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ファイル交換ソフト利用者数

年末年始のファイル交換ソフト利用数、Winny約24万、Share約17万(INTENET Watch、2009/01/07)


 
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セキュリティの現場

私が見てきた様々なセキュリティ対策の現場(日経BP、2009年1月7日)

 
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証明書偽造対策

先日の、MD5を利用した証明書の偽造の問題に対応して、認証局業界最大手ベリサインが対策を発表したそうな。

サーバID - MD5アルゴリズムへの衝突攻撃によるSSLサーバ証明書の偽造に関する報道について(ベリサイン、2009年 1月 6日)

要するに、MD5は使わないということか。


 
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ビックブラザーは英国にいる

英内務省、警察による「市民のパソコンへの無断侵入」を合法化する計画を進める(スラッシュドット、2009年01月06)

Police set to step up hacking of home PCs (Times Online、January 4, 2009)

イギリスという国は、もうなんでもありだな。外野から見る限り、徹底的な監視社会がつくらつつあるように思えるのだけど、国民からは文句がでないのかな?

でも、きちんと立法してから正々堂々(?)と監視するわけで、なんでも「任意」で強制されてしまうどこかの国と、どちらがましなのかなぁ?

おまけ

「警察がスパイウェアで個人のパソコンを捜査」:世界で拡大(WIRED VISION、20090107)
 
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データセンタの電力消費

UPSのロスとか冷却対策とか、データセンタの省エネはなかなか難しいというお話し。

データセンター省電力化の実像(@it、2009/1/6)

データセンタが有ろうが無かろうが、国全体で必要なコンピュータパワーの総合計はかわらないだろう、たぶん。ならば、データセンタにコンピュータを集めて専用の省エネ対策をすることは、国全体の省エネという観点からは良いことなのだろうな、きっと。

 
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地域コミュニティ

IT系の地域勉強会コミュニティについて、いくつか。

「門外不出」のセキュリティ系勉強会」(@it、2009/1/5)

「非技術者のための勉強会・情報交換コミュニティ」始めます(Kousyoublog、2009.01.05 )


 
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地デジ移行延期?

地デジ移行後も、CATVをつかえばアナログ放送が見られるそうです。

地デジ移行後3〜5年、CATVはアナログ放送受信可能に(YOMIURI ONLINE、2009年1月8日)

 景気悪化の影響で地デジ対応機器の普及が遅れているためで、移行後3〜5年間の時限措置とする方針だ。

TV局にとっては、デジタルへの完全移行を延期するのに「百年に一度の不況」という言い訳が出来て良かった……のかな? あなろぐ停波できないと、それはそれで地方局にとってはつらいような気もしないでもないが。
 

 
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PC業界の売り上げ

PC業界の売り上げについてのデータはいろいろ公表されていますが、調査会社によってそれぞれ数字の根拠はちがうんだよ、というおはなし。

PC業界各種統計データ、その傾向と対策(PC Watch 大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」、2008年12月26日)
 
 

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2009.01.08

よく使われるパスワード ベスト500

 
だいたい想像つくものが並んでいて、確かにこんなもんだろうなぁとは思うけど。

それにしても気になるのは、具体的にどうやって集めたデータなんだろうなぁ、これ? ネタ元の本(これか)は読んだことないけど、実際に集計したわけじゃなくて、米国ではこーゆーパスワードがありがちだから気をつけろ、ってな感じなのかな?
 
 
「よく使われる危険なパスワードTop500」にご注意を(スラッシュドット・ジャパン 、2009年01月06日)

よく使われる危険なパスワードトップ500 (GIGAZINE、2009年01月05日)
 
 
そういえば、2〜3年ほど前には、こんなデータもあった。

Top 10 Most Common Passwords(modern life 、26 May, 2006)

上のリストと微妙に異なるのは、アメリカとイギリスのお国柄の違いだろうか? 日本の場合も誰か考察してみてくれないかな。

まぁとりあえずは、"1234" とか "password" あたりは、時代や国を超えたベストセラーと言えるかもしれません。
 
 
もし、上記GIGAZINEのリストの中のパスワードを使っている人がいたら(世の中の大部分の人は該当するかも)、すぐに変更しましょう。インターネットからアクセス可能な機器だったら、あっという間に破られますよ。
 

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2009.01.06

IPA職員の私物パソコンによる情報流出

 
盛大な祭りになっているようですね。
 
 
うーーん。確かに、国民の情報セキュリティ対策を推進している独立行政法人の職員がやらかしてしまったのは、ちょっと、いや、かなり情けないと思う。専門家集団としては、非難されて当然でしょう。

でも、IPAって、「ファイル交換ソフトを使うと捕まえちゃうぞ!」と国民を脅してたり、実際に逮捕する権限がある組織じゃなくて、あくまで啓蒙している立場でしかないわけで(京都府警なんかとは立場が違う)。その組織の中のいち職員がやらかして、プライベートの情報をばらまいたただけで、ことさら悪意たっぷりに騒ぐ連中は、ちょっとかっこ悪いと思うけどなぁ。それが2chだと言われると、それまでだけど。

必要以上に調子に乗って、結果として流出した個人情報の拡散に手を貸している連中は、もし訴えられたら、どうするのかなぁ? 
 
 
それはそれとして。

せっかくの機会だから、IPAには、組織の中の人がやらかしてしまった場合の対処法について、お手本をみせてほしいな。この手の危機管理のシナリオくらい、事前に用意されているだろうし。
 
 

セキュリティー対策のプロ、自宅から情報流出 (YOMIURI ONLINE、2009年1月5日)

「おそらくShare」 IPA職員が情報流出に使ったファイル交換ソフト (CNET Japan、2009/01/05)

IPA 職員の私物 PC から Winny による個人情報流出(スラッシュドット・ジャパン 、2009年01月05日)

IPA職員の私物パソコンによる情報流出について(独立行政法人情報処理推進機構、2009年1月4日)
 

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2009.01.05

イカ釣り漁船とLEDと光ファイバ

 
イカ釣り漁船の漁り火が、LEDになりつつあるそうです。

産官学で切り開く科学の未来 LEDで省エネ漁、失明から回復… (MSN産経ニュース、2009.1.1)
 
 
へぇ、おもしろいね。てなわけで、漁り火関連についてググってみました。

まずは現状。

イカ釣り漁船の漁り火は、メタルハライド灯が使われ、総出力は1隻あたり合計180000Wにもおよび、これは街路灯1000本ぶんにも匹敵するのだそうです。

このあたり参照
漁火を考える…イカ釣り集魚灯の改善を(1)(北海道 自然文化の集会場)

しかし、この莫大なエネルギーのうち、実際にイカ釣りに役立っているのはほんの一部分なんですって。

街路灯1000本ぶんに相当する光を放つ強烈な漁火も、 実際に海面に届くのはその10%程度にすぎず、 イカがいる水深50〜300mという漁獲深度に届くのは、 海面に届いた光の、さらに0.001%ほどにすぎません。

(上記リンク)

これは、確かに無駄が多そうです。で、いろいろと対策が考えられているわけです。
 
 
 
まずは、海面ではなく、空にむけて漏れている光の問題について。

イカ釣り漁船の放つ強烈な漁り火の光は、人工衛星からもはっきりみえます。

たとえばこのへん
DMSP-japanlights.gif(はまぎんこども宇宙科学館 夜の地球)

また、日本海側の星空は、イカ漁の季節になると「漁火光害」による汚染が深刻な問題になるのだそうです。

この無駄な光を減らし、消費エネルギーを減らすため、もっとも単純な解決策として、傘を被せた集魚灯が開発されているそうです。

ここ参照
漁火を考える…イカ釣り集魚灯の改善を(2)(北海道 自然文化の集会場)

素人考えだけど、自動車のライトみたいのにすれば、かなり無駄が減りそうな気がしますね。
 
 
 
また、水面から入った光が、イカのいる深度に達するまでに減衰してしまうことへの対策としては、水中集魚灯というのもあるらしいです。

光源をイカの泳いでいるすぐ近くに置こう、そのためには水中に沈めてしまえ、というわけですな。

またまた同じソースですが、ここを参照
漁火を考える…イカ釣り集魚灯の改善を(2)(北海道 自然文化の集会場)
 
 
 
さらに、そもそもメタルハライド灯自体が無駄なんじゃね、ということで、開発されたのがLED集魚灯です。

LEDはもともと消費電力が少ない上に、光の方向も制御可能、さらにイカに影響を与える特定の波長の光を出すことができるので、無駄がありません。

実際の漁船で利用すると、電力消費が少なく(年間の燃油代は160万円減)、交換も少なくて済む(年間の灯火等の更新費が45万円減)、そして漁獲高は変化しないという、夢のような光源らしいですね。問題は初期投資が640万円余分にかかることですが、これは数年で回収できるのだそうです。

ソースはこのへん

青色発光ダイオード集魚灯の技術開発について ー「イカ釣り漁業が変わる!」ー(マリノフォーラム21 LED集魚灯開発事業検討会)

新技術(システム)導入漁船像の提案(水産庁)

ついでに、LEDの利点は他にもあって、発電機のかわりにバッテリーを搭載することにより、火災の危険が減少し、騒音も減る。さらに、LEDは熱くないので、やけどの危険性まで減る。てな感じで、漁師さん達の職場環境の改善にもつながるらしいですよ。

LEDってすごいもんだ。
 
 
 
ついでに妄想。

LEDの光を直接イカのいる深度に届けるのがもっとも効率がよいのだったら、LEDパネルを船上に並べるのではなくて、LEDにつないだ光ファイバを深海まで垂らせばいいんじゃないですかね。

海上にはまったく光が漏れることなく、漁船はただ大量の光ファイバを引きずるのみ。……イカ漁のイメージががらりと変わってしまうかも。
 

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2009.01.04

今日のいろいろ 2009年01月03日

 
年末年始のいろいろを、わすれないうちにリンクだけ。

 
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窓口はメールだけ

最近のIT企業は、問い合わせ窓口として電話番号すらも公開せず、メールしか受け付けないのはいかがなものか、というおはなし。

電話も通じぬIT企業、増える「窓口はメールのみ」 (YOMIURI ONLINE、2008年12月27日)

一般消費者は電話番号を明かさぬ企業の対応を疑問視している(スラッシュドット・ジャパン、2008年12月30日)

放置されず、ちゃんとリアルタイムで対応してくれるのなら、別にメールだけでもいいと思うけどね。電話と違って証拠も残るし。

 
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雪中データセンタ

データセンタの冷却に有希雪を使い、少しでも消費電力を減らそうというおはなし。

“発熱”IT機器冷却 美唄の雪山で検証実験−北海道新聞(環境・自然・科学)(北海道新聞、12/28)

ホワイトデータセンター とは(ITpro、2008/11/27)

データセンタによる莫大な電力消費は、既に国レベルの大きな問題になりつつあるからねぇ。災害対策のバックアップもかねれば、土地と雪だけはありあまっている北海道にとっては、大きなビジネスチャンスかも。

参考?
国内データセンターの消費電力、今後5年で2倍に − (@IT、2008/05/08)
米データセンターの年間消費電力は450億キロワット時——AMD調査(ITmedia、2007年02月16日)

 
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証明書

一部のいい加減な証明書発行業者が、いいかげんにサーバ証明書を発行しているというおはなし。

Comodo CAがサーバ証明書を関係のない第三者に発行、大問題に(スラッシュドット・ジャパン 、2008年12月26日)

www.mozilla.comのサーバ証明書が第三者に発行される(水無月ばけらのえび日記、2008年12月28日)

発行元が信用できない電子証明書に意味がないのは当たり前。まぁ、これはリアルな世界の印鑑や各種証明や与信の仕組みでもまったく同じだけど。
 
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証明書 もうひとつ

証明書そのものの偽造に成功したよ……というお話し。

SSLで使われる証明書の偽造に成功、200台のPS3でMD5をクラック(スラッシュドット・ジャパン、2009年01月02日)

MD5コリジョンでインチキ認証局は作れる(ネットにとっては悪い報せ)(TechCrunch Japan、2008 年 12 月 31 日)

セキュリティホール memo 20081231

重大ではあるけれど、パニックなるほどの問題ではなさそうです。それよりも、手軽で安価なスーパーコンピュータとしてのPS3のコストパフォーマンスの高さには、あらためてびっくりだ。

 
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指紋変造

入国審査時の指紋照合が、指にテープを貼っただけで、くぐり抜けられてしまったというおはなし。

「生体認証」破り入国、韓国人女がテープで指紋変造 (YOMIURI ONLINE、2009年1月1日)

特殊なテープで指紋を変造し不法入国(スラッシュドット・ジャパン、2009年01月01日)

「特殊なテープを指にはって指紋を変造し、審査を通過した」

別に他人に成りすます必要はなくて、ブラックリストの指紋と一致しなければいいのだから、意外と障壁は低いのかもしれない。とはいっても、どうせ入管では係員さんがみはっているんだから、ちょっと指先に注目する(注目していると思わせる)だけで、かなり障壁があがると思うけどな。

 
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神世界

北大の電子科学研究所の准教授が、霊感商法の勧誘に関わっていたそうです。

北大准教授、霊感商法「神世界」勧誘に自宅提供…諭旨解雇 (YOMIURI ONLINE、2008年12月30日)

 北海道大は30日、神奈川県警の元警視らが霊感商法に関与したとされる「神世界」グループ(山梨県)の活動を巡り、自宅を提供したなどとして、同大電子科学研究所の竹市幸子・准教授(44)を諭旨解雇処分にすると発表した。

なんだかなぁ。

くわしくは、このあたりを参照
認知神経科学者の霊感商法(5号館のつぶやき、 2008-12-30)

准教授に対する北海道大学の対応(ヒーリングサロンによる被害)

 
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くおりあ茂木健一郎

なんか最近、いろいろ話題になっているらしい

対談(Interdisciplinary、2008年12月26日)

2008年10月20日放送の『あいのり』での茂木健一郎さんの発言 - (spiklenci-slastiの日記、2008-12-27)

Daily Life January 3, 2009(伊勢田哲治のウェブサイトへようこそ)

そういえば、2006年の科学技術社会論学会第5回年次研究大会(プログラム)できいた、「好かれる科学とは何か?―脳科学者・茂木健一郎の人気分析を手がかりに―」(澤田 美奈子(東京大学))という発表が面白かった記憶があるのだけど、予稿集がどっかにいってしまって詳細が思い出せない。

 
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自宅で遺伝子操作

最近は、アマチュアが自宅で市販の機器を使い、気楽に遺伝子組換えが出来てしまう。安全性は保たれるのか? というおはなし。

アマチュア科学者、自宅で遺伝子操作に励む!?(スラッシュドット・ジャパン、2008年12月28日)

「遺伝子操作などを行って人工的に作られた生物が世に放たれてしまい、未知の病気の原因となったり、予測できない環境破壊を引き起こしたりする恐れがある」

農家や素人園芸家が新品種を作り出すのと、何が違うのだろう?

危惧は理解できなくもないし、実際にやばいことがおこる可能性は無くはないけど、それをいったら毒ガスでも爆発物でも事情はまったく同じだろうに。「遺伝子操作」というくくりで規制するのは難しいだろうから、具体的な事象ごとに対策を考えていくしかないと思うな。
 
 
 
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ペット税?

無責任な飼い主減らせ、自民議連が「ペット税」導入論 : (YOMIURI ONLINE、2008年12月28日)

 自民党の動物愛護管理推進議員連盟(会長=鳩山総務相)は、犬や猫などの飼い主に課税する「ペット税」の導入に向けた議論を近く開始する。
 
 ペット税の税収は、〈1〉ペットと飼い主の特定につながる鑑札や体内埋蔵型マイクロチップの普及〈2〉自治体が運営する動物収容施設の収容期間を延長するための運営費〈3〉マナー向上の啓発運動費用——などに充てる方向だ。

ペットに税をかけて、ペットに関わる社会的な問題を解決するために使おう……という発想自体には反対しないけど。でも、実際問題として、どうやって税金をかけるのだろう? 捨て犬を拾ったらどうする? 予防注射や登録時に税金をかけたって、無登録の犬が増えるだけだろうし。
 

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2009.01.03

「とらドラ!」の心地よさ

 
俗にいうところのライトノベルは、「ハルヒ」以外はほとんど読んだことがなかった僕ですが。 最近、たまたま見た深夜アニメの影響で、「とらドラ!」(竹宮ゆゆこ)という作品にはまっていたりします。
 
 
僕のライトノベルに対するイメージというと、どこにでもいそうな平凡な少年がなぜか突然SF的なトラブルに巻き込まれ、非常識な登場人物達とおもしろおかしく非日常をすごしつつ、少しづつ成長していく物語……てな感じですかね。

もっとも重要なポイントとして、主人公は一見さえない平々凡々な少年であるにもかかわらず、一本筋が通った男らしい性格だったり、実は隠された特殊能力をもっていたりして、複数の魅力的な女性から想いを寄せられなければなりません。 でも、主人公は徹底的に鈍感かつ朴念仁で、ハーレム状態が長くつづくことがお約束です。想定された読者が青少年ですから、当然といえば当然ですね。
 
 
この認識が正しいとすると、「とらドラ!」は、SF的な要素こそ無いものの、おそらくライトノベルという分野のど真ん中の作品だと言えるでしょう。

異常なまでに悪人面だけど家事万能で真面目でそして鈍感な主人公竜児と、彼に想いを寄せる大河、実乃梨、亜美のエキセントリックで魅力的なヒロイン達を巡る青くさくて泥臭い恋愛模様が、あくまでも竜児の目を通して延々と語られるわけです。実に典型的な青少年向けのストーリーですな。
 
 
 
しかし、女性である作者が作り上げた物語の舞台は、文章通りに竜児の視点から眺めている限りは確かにライトノベルですが、物語の真の主人公である大河の視点を仮想してみると、ちょいと様相が変わってしまったりします。

裕福ではあるものの、まったく生活感のない部屋に一人暮らしのヒロイン。ロクでもない両親から事実上捨てられて生きてきたため、性格は歪みまくり。本人もそれを自覚していて、人並みの学生生活はあきらめてはいるものの、やっぱり誰かに自分を理解して欲しい。

で、部屋の窓から見えるお隣さんは同級生の男の子。ちょっとワルっぽいけど、根は素朴でまっすぐ。彼だけは自分の本当の心を理解してくれる。どんな時でも味方でいてくれる。ドタバタコメディの日常の末、当然のごとく次第に彼に惚れてしまった自分の気持ちに気付くいたりするわけです。 が、そんな彼だからこそ、ライバルも出現。数少ない親友まで彼に惚れてしまい、激しい葛藤の末、ついに自分は身を引こうと決心。……って、これは少女まんがそのものですよね。ちょっと昔のりぼんや花とゆめで連載されていても、まったく違和感のない、お約束満載のストーリー。

すなわち「とらドラ!」という作品は、少女まんがのお約束で作られた舞台を、ライトノベルの視点から綴った物語なわけです。
 
 
さて、実は、この手の少女まんがのお約束を忠実にトレースした物語って、男性にとってはとても心地よいものだったりします。もともと少女まんがに馴染みがある男性は多くはないでしょうが、きちんと読んでみれば、リアルで生々しい女性向けストーリーは苦手でも、お約束のエピソードを重ねた末のハッピーエンド確定の少女まんがに癒されるという男性は、けっこう多いと思います(なぜ心地よいかは、語り出すととても長くなりそうなので別の機会に。でも、男性ならば、すぐに実感できるはずです)。

そして、ライトノベルの読者である青少年男子の多くにとって、少女まんがのお約束の世界の心地よさは、未知のものでしょう。そんな彼らが、この作品ではじめて経験した未体験の心地よさ。これは人気がでて当たり前ですな。
 
 
 
アニメも快調ですが、原作の方は物語も佳境に入り、おそらくのこり数巻で完結でしょう。竜児と大河のおままごとのような恋愛がどうなるのか、気になって眠れない日々が続きそうです。

僕としては、せっかくここまで丹念に紡いできた少女まんが的なエピソードの積み重ねを、最後の最後に御破算にするのは勘弁して欲しいな。このまま最後まで少女まんが的お約束を貫いて、心地よい気分のまま、竜児と大河のハッピーエンドを迎えさせて欲しいぞ!
 
 
とらドラ!1(竹宮 ゆゆこ)
 

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2009.01.01

今年の目標は、もちろんJ1昇格です

 
あけましておめでとうございます。

さて、年の初めということで、2009年の目標を定めなければなりませんが、やはり「4度目のJ1昇格」ははずせないでしょう。

期待の新監督は石崎さん。コンサドーレは、J1でもJ2でも、彼の率いるチームと幾多の名勝負を繰り広げてきました。特に、2000年の大分戦と2006年の柏戦は、今でも記憶に残っています。あの石崎ノブリンが、まさかうちの監督になる日がこようとは……。

でも、彼ならきっとやってくれるでしょう。かならずや、降格直後、一年での昇格を達成してくれるはずです。期待してるよ!
 
 
というわけで、かなり気の早いお話しですが、来年の今頃は2010年の目標に「J1残留」を掲げていることを祈りましょうかね。 「エレベータチーム」の称号も悪くないな。
 

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