匿名の仮想人格をつくりリアル人格と結合するビジネス
mixiが、会員であれば住所を知らない人にでも年賀状を送れるサービスを始めたそうです。
mixi、マイミクシィ同士で年賀状が送れる「mixi年賀状」(BB Watch 2008/10/28)
ミクシィ、日本郵便と連携した新サービス「ミクシィ年賀状」を開始~住所を知らないマイミクシィに年賀状を郵送~(株式会社ミクシィ 2008年10月28日)
住所氏名を知らない mixi の知人に年賀状を送りたい場合、相手がうけとりを同意してくれれば、mixi が代わりに年賀状を送ってくれるわけだ。
すなわち、住所や氏名というリアルな世界の人格が、お互いが直接それを知ること無しに、SNS 上の仮想の人格と結びつくわけだな。
この場合、中間に存在する mixi は、両人格を結びつける事が可能であり、もし mixi が情報を漏らせば匿名性はなくなってしまう。でも、もともと mixi はユーザの素性を知っている(はず)なんだから、仕方がない。なかなかいいアイディアだと思うよ。mixi の住人が利用するかどうかはわからないけど。
で、思いついたのですが。
別に年賀状だけでなく、さらに mixi なんて通さずに、郵便局が直接こんなサービスをやればいいのにね。
任意のハンドルネームとハンドル住所である「仮想住所氏名」を郵便局に申し込むと、それあての郵便を「リアル住所氏名」に送ってくれるサービス。私書箱のもっと極端なサービスかな。
たとえば、僕の仮想名前と住所として「M78星雲のセブン」を郵便局に申し込んでおく。もちろん有料でかまわない。
で、日常性格において、この仮想の名前を利用するわけだ。名刺もこれでいいかな。
リアル住所氏名を知られたくない場合、たとえば懸賞やアンケートの住所氏名欄には、「M78星雲 セブン」と記入するわけだ。
もし懸賞が当選したら、「M78星雲 セブン」あてに景品が送られ、これを郵便局がリアル住所氏名に変換した上で、自宅に送付してくれる。
もともと郵便局は全国民の住所氏名を知っているのだから、現在以上にプライバシーが脅かされることはないだろう。
将来、銀行の口座がこの仮想住所氏名で開設できるようになったりすれば、現実の世界を複数の独立した人格で楽しむことが可能になるかもしれない。
いいな、このサービス。値段にもよるけど、絶対売れると思う。郵便局に売り込みに行こうかな。まずはビジネスモデル特許だ!
(本気で、リアル人格と仮想人格の結びつきを、第三者に対しても完全に明かさないで済むような仕組みを作ろうと思ったら、複数の独立した認証局をつかえば可能なのかな? かなり大がかりなインフラになりそうだけど。)
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