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2008.06.23

モビルアーマーの姿勢制御とバタートーストの自由落下の関係

 
モビルスーツの姿勢制御とネコの姿勢制御(2008.06.22)の続き.
 
 
モビルスーツの手足は,推進剤を利用しない姿勢制御(AMBAC)のためについているのだ……と納得したとしよう.しかし,ならば次の疑問がわいてくるはずだ.手足がついて無い,もしくは手足があっても貧弱な機動兵器「モビルアーマー」は,どうやって姿勢制御をしているのだ?

モビルアーマー「ビグロ」や「ザクレロ」「ビグ・ザム」「ボール」などには,一応貧弱ながら攻撃用の手や足が生えているが,とてもその巨大な機体の姿勢制御に使えそうな質量は無さそうだ.また,高機動が売りの切り札的な機体「ブラウブロ」や「エルメス」には,手足らしきものはまったく見あたらない.これは,時代を降った「デンドロビウム」「ノイエ・ジール」「α・アジール」等の決戦用の機体でも同様だ.
 
 
一年戦争の終戦直前,アムロとララアによるニュータイプ同士の超常現象的異次元一騎打ちバトルの中,ニュータイプ専用の高機動モビルアーマー「エルメス」は,信じがたい機動を見せる.高速でガンダムとすれ違った直後,全くバーニア等を利用せず,その場でクルリと180度回転し,前面の主砲を発射するのだ.手足もないのに,いったいどうやったらそんな姿勢制御ができるんだ? (アニメの演出だから……という答えは無しだ)

仕組みとしては,機体の中心に大きな質量がおいてあり,それを中心に機体全体を回転させるメカニズムが考えられる.中心にあるのは,ジャイロの類でもいいかもしれない.しかし,あれだけの機体の中に,核融合エンジンを含む機体全体をクルリと回転させるための仕組みを組み込むのは,難しいと思う.
 
 
話はかわって.

モビルスーツの手足を利用した姿勢制御は,さかさに落とされたネコが足を下にして着地するのと同じ原理だというお話しは,前回したとおり.

ネコの着地は実に見事だ.しかし,どんな落下の場合でも必ずある面を下にして着地する物体が,ネコの他にもこの世に存在するのをご存じだろうか?

それは,「バターを塗ったトースト」.

"The bread never falls but on its butteredside."「食パンを落とすと必ずバターが付いているほうが下」というのは,マーフィーの法則によると常に正しいとされるこの世の真理だ(ちなみに,高級なカーペットの場合には,法則の強度はより高まるらしい).

実験で確かめられてもいる(Dropping Toast( Cockeyed.com Science Club)).

なぜか,ネコとバタートーストの落下の問題は一対で考えられることが多い.例えば,世の中には「ネコの背中にバタートーストを(バターの面を上にして)くくりつけて落下させたら,どちら向きに着地するだろうか?」なんて問題を,哲学的に大まじめに議論している人もたくさんいる……らしい.ウイキペディアには「バター猫のパラドックス」などという項目があるくらいだ.
 
 
さて,話をもどして.

衛星軌道上の物体は,全て自由落下中だと見なすことが可能だ.そこでもし,機体がバタートーストを積載していれば,トーストはバター面を最終的な落下地点に向けて落下しようとするはずだ.つまり,トーストには常に地球の方向にバターをむけようとする力が働くはずだ.飛行石の光が常にラピュタの方向を指し示すように,バタートーストは常に地球の重心の方向を向くのだ.

ここで,機体の中心にバタートーストの入ったカプセルを設置すれば,それは常に地球の方向を向いている.そのカプセルに対して力を加えてやれば,逆に機体の向きをかえることが可能なのだ.地球近傍の宇宙船は,この原理を姿勢制御に利用できるはず.当然モビルアーマーも例外ではない.……いや,ネコのAMBACをモビルスーツに応用したギレン・ザビならば,バタートーストの原理を利用しないはずがない.モビルアーマーの姿勢制御は,バタートーストを機体に積んで行われていたのだ! な,なんだってぇ!! (もちろんウソです)
 

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