TV業界にトドメを刺すのは任天堂かも
なんと、WiiリモコンでTVを操作できるそうです。これ、単にTVのリモコンのかわりになるだけでなくて、TV業界にとってもの凄いインパクトがあるような気がしますよ。
Wiiにテレビ番組表チャンネル、Wiiリモコンをテレビリモコンに(Engadget Japanese)
ついにWiiリモコンがテレビのリモコンになる(スラッシュドット)
仕組みとしては、Wiiでネットから電子番組表を利用する。で、Wiiリモコンで見たい番組を選ぶ。すると、Wiiのセンサーバー(TVの近くに置く黒い棒みたいなアレ)のLEDが、TVの赤外線リモコンの真似をして信号を送る。LEDの光は壁に反射してTVに届く、と。
……すげぇ。すげぇ仕組みだ。よくぞこんなシステムを思いつくもんだ。ひょっとしてWiiの設計段階からこんな使い方を考えていたのか? 任天堂ってほんとすげぇ。
でも、凄いのは技術だけではない。WiiがTVをコントロールできるということは、膨大な数のWiiユーザがどの番組を見たのか、どの番組に興味を持ったのか、それらの情報が任天堂に集まるということだ。
このサービスの利用者の数にもよるだろうが、任天堂が手にする視聴率の情報は、現在おこなわれている視聴率調査などとは比べものにならないほどの精度の高い情報になる可能性がある。それは、TVにCMを流すスポンサーにとっては、喉から手が出るほど欲しい情報だ。
さらに、電子番組表をつかって任意の番組をプッシュすることも可能だろう。任天堂は、CM枠をスポンサーに売って商売するという、TV業界のビジネスモデルの首根っこを押さえることになるかもしれない。……というのはちょっと考えすぎかな。
それはそれとして、これってTVのリモコンだけじゃなくて、部屋の中のありとあらゆる赤外線リモコンの代わりになるんじゃないか。ステレオもエアコンもファンヒーターも、もしかしたらパソコンや携帯まで、Wiiから自由にコントロール出来るかもしれないぞ。
Wiiって、ホントにいろんな可能性を感じさせてくれるマシンだな。こんな誰も思いもよらなかった方法で、全ての家電をコントロールする家電の親分の座についてしまうかもしれない。それは、ソニーやマイクロソフトや他の家電メーカーが、いくら頑張ってもできなかったことなのに。
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