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2008.01.11

ベアプログラミングと告白デバック

今時はやりのソフトウエア開発手法のひとつに「ペアプログラミング」という手法があります。その名の通り、二人ひと組でプログラミングすれば、お互いのチェックによりミスは減少、やる気は倍増、生産性は二倍以上になってお得、てな感じで夢のような手法です。

まぁ、人間のやることですから、実際にはそう上手くいくとも限らないのですが。
 
 
で、それの亜種(というかシャレ)で、「ベア(bear)プログラミング」というのがあるそうです。

これは、とある計算機センターのヘルプデスクに、テディベアのぬいぐるみが置いてあることに由来します。

どうしてもプログラムが上手く動かない。いったいどこが悪いのか、考えても考えても解決できない。……こんな時、一度煮詰まってしまった脳みそでは、それ以上いくら時間をかけても自分だけの力では解決できません。

でも、その悩みを他人に説明しようとした途端、自分自身の問題点に気づいてしまう場合がよくあります。言葉にする過程で、頭の中が整理されるんでしょうね。

整理して説明することが重要であって、相談相手は特に人間でなくてもかまいません。つまり、テディベアのぬいぐるみは、人間のスタッフに相談するまえに、まずクマ相手に相談しろというわけで置かれているのです。これだけで、トラブルのかなりの割合が解決してしまうわけですな。
 
 
同様の手法に「告白デバック」というのがあります。

読んで字のごとく。問題が発生したら、とにかく誰かに問題を告白します。大抵の場合は、相談相手が何も答える前に、自分の頭の中で問題は解決してしまうわけです。
 
 
どちらも、有名なプログラミングの教科書に載っている由緒正しい手法だったりします。テディベアの件は、かのカーニハンの「プログラミング作法」。告白デバックは、McConnellの「Code Complete」です。

でもこれ、別にプログラミングの問題解決だけでなくて、一般生活する上でのあらゆる問題の解決に役立つ手法であるような気がしますよね。

とはいっても、僕のようないい年したおじさんがテディベアにむかって悩みを告白している姿は、自分でもあまり想像したくありません。悩みを告白するなら、今ならやっぱりネットを使うでしょう。

こうして考えると、「日本のblogは身の回りの日記ばかりで議論になっていない」とか「独り言はチラシの裏に書け」などと言われることもありますが、ネットにむかって自分語りをするという事は、たとえ他人と議論にならなくても、書き手にとっては問題解決の役に立っているのかもしれません。ネット社会の最大の功績は、実はこの点だったりして。
 
 
プログラミング作法(ブライアン カーニハン,ロブ パイク)

Code Complete第2版〈上〉(スティーブ マコネル)
(初版しかもっていないので、この第2版にも同じ事が書いてあるかどうかわかりませんが)
 


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