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2007.11.08

ノートPCを持ち歩くだけで自宅の住所を特定されてしまう

なんと、ノートPCを持ち歩くだけで自宅の住所を特定されてしまう危険性があるそうです。

巷で話題騒然(というほどでもないかな?)、高木先生による解説はこちら
ユビキタス社会の歩き方(5) [重要] 自宅を特定されないようノートPCの無線LAN設定を変更する(高木浩光@自宅の日記)

これ、単なる無線LANの問題にとどまらず、今後の世の中のプライバシーの問題を考える上で、かなり興味深い題材だと思う。

技術的な要点をまとめると、こんな感じかな?

1.ノートPCなど無線LANがついている機器が、自宅のAPのSSIDをばら撒く

2.自宅のAPのSSIDは、MACアドレスを推測させるものである場合が多い

3.無線LANのAPのMACアドレスから住所を検索できるサービス(PlaceEngine)が存在する

4.上記1から3まで、どれも単体ではセキュリティ的な問題は無い。責任がある主体も異なる。それぞれ本来まったく関係ないもののはず。

なのに、組み合わせると、ノートPCの持ち主の自宅の場所が第三者(電波の届く範囲にいた人なら誰でも)によって特定可能になり、プライバシーに重大な問題が生じる可能性が生じるわけだ。
 
 
 
確かにこれは、直接尾行してくるストーカーなどの脅威に比べれば、特別にナーバスになるほどの問題では無いのかもしれません。

しかし、一意なIDがふられたものを身につけてしまうと、ID自身には個人情報が全く含まれていなくても、思わぬところで個人情報と結びつき、重大なプライバシーの問題が生じることが、具体的なかたちで実証されてしまったという意味で、非常に大きな意味がある事実だと思うな。

一意なIDを持つものの問題についての解説はこのへんが親切
固有IDのシンプル・シナリオ(結城浩)


しかも、個人情報をトレースするためには、政府による巨大なインフラも、情報機関による陰謀も、莫大な費用も必要なかった。どこかに致命的なセキュリティホールが存在したわけでもない。そもそも、プライバシーを侵害することなど誰も意図してはいない。それなのに、気づいたときには、全ての人が脅威にさらされかねない決定的なインフラが構築されてしまっていた。そんな事が現実にありえるのだと、証明されてしまったわけです。

ちょっと想像力がある人なら、この事実の意味の大きさがわかるでしょう。RFタグとか防犯カメラでも、近い将来まったく同じことが起きるのは間違いありません(その他、デジカメの写真とか、車のナンバーとか、各種カードとか……)。

さて、どんな世の中になるのですかね。過剰に怖がることは無いのでしょうが、せめてリスクの存在くらいは、社会全体で共有するべきだろうな。

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