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2007.07.03

日本のIT技術者の社会的地位

日本のIT技術者は、なぜ尊敬されないのか、というお話。

日本のIT技術者が尊敬されなくなってきた——IPAイベントから(@it)

時代の最先端技術を担いながらも、新3Kに代表されるよくないイメージが先行するIT技術者。

3Kなのは間違いないのですが、本当にIT技術者って人気のない職業なんですかね? 中途半端に人気があるからこそ、業界の構造が改善されないような気がしますが。

企業から見れば、いくら技術者を使い捨てにしても、後から後から新人が入ってくるものだから、なにも困ることはない。しかも、そんな新人はもともとコンピュータが好きなオタクが多いので、会社の金で教育なんかしなくても、ある程度までは勝手に成長してくれる。別に本当に優秀な技術者でなくてもいい、それなりほどほどの技術者になってくれれば、あとは人海戦術でなんとかなるし。

いっそのこと、本当に嫌われる職業になってくれれば、本当に優秀な技術者がちゃんと優遇されるようになって、国際的な競争力はつくかもしれないなぁ。
 
 
話はかわって。

日米のIT技術の競争力の差は、それぞれの国における、コンピュータおたくとかハッカーとかいわれる人種のイメージの差が、そのまま反映されているんじゃないですかね。

最近は、日本のコンピュータおたく達の地位が上がったというか、一般的になったというか、昔のようにおしゃれな人々からそれほど差別はされなくなりました。このようなコンピュータおたくのイメージは、学生時代もプロのエンジニアとなってからも、あまりかわりません。日本のコンピュータおたくの人権は、年代によらず「それなり」というところでしょうか。

以下は、あまり根拠のない、単なる僕のイメージですが。

一方で、アメリカの場合、学生時代のコンピュータおたくの扱いは、そうれはもう酷いものだと聞いたことがあります。おしゃれでスポーツマンでチアガールなTVドラマに出てくるような普通のアメリカン学生達にとって、おたく達はかっこうの虐めの標的だとか。

ところが、アメリカおたくが一生懸命勉強して優秀なエンジニアになると、立場が一転。ビルゲイツとかgoogleとかに代表されるように、優秀なITエンジニア達はあこがれの的、アメリカンドリームの象徴なります。

……てな感じのことが、「ハッカーと画家」という本に書いてありました。(今は違うのかもしれませんが)

まとめるとこう?

日本のコンピュータおたくの地位
・学生のオタク ちょっとだけ差別される
・プロのオタク やっぱりちょっとだけ差別される

アメリカのコンピュータおたくの地位
・学生のオタク 猛烈に差別される
・プロのオタク アメリカンドリーム!

……さて、業界全体のことはさておき、エンジニア個人としては、日米どちらが幸福なのでしょう? 難しいところですな。

若者や学生時代のコンピュータおたく文化だけを比べれば、日本の方が遙かに裾野が広くなる可能性もあるのだから、そこをうまく活かせれば、業界もエンジニアもみんな幸福になる可能性もありそうだけどなぁ。業界を動かしている官僚や経営者が基本的にあまり賢くなくて、技術のことを知らないアホばかりだから、無理かなぁ。
 

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