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2007.04.30

新都市伝説「プードルと偽ってヒツジを売る詐欺」の真の発生源を独自調査してみた

ひょっとして、私自身がひとつの都市伝説の発生に関わってしまったのかも知れないぞ、てなお話。

ここ数日、「日本でプードルと偽ってヒツジが大量に売られている」というおバカなお話が流行っているようです。しかも、日本国内のみならず英国などのタブロイドも巻き込み、あらたな国際的な都市伝説になりそうな勢いです。さらに、この都市伝説の舞台はなんと札幌らしいということで、その成り立ちについて独自調査(?)してみました。
 
 
英国のタブロイドの記事をネタにして、日本国内で最初に話題にしたのは、たぶん有名なここかな?

日本で何千人もの人々がプードルと偽って毛を刈りこんだヒツジを買わされている。これらのヒツジは全てあるネット通販会社がイギリスやオーストラリアから日本に向けて輸出していたもの。

 この一件は日本の女優の飼っていたプードルが吠えもせず、ドッグフードも食べないことから明るみにでた。日本映画「バイオレント・コップ(その男、凶暴につき)」に出演している川上麻衣子はテレビのトーク・ショー(フジテレビ「ライオンのごきげんよう」らしい)で自分のペットの写真を見せ、それが実は犬ではなくヒツジだったことを語った。

 これが放映されるや、何百人もの女性が同様の被害を警察に届け出、警察当局は被害者は2,000人にのぼるとみている。サン紙の取材に対し警察は捜査を開始したと述べている。「残念なことにこの手口を使っていたのは1社だけではありません。ヒツジはイギリスやオーストラリアから輸入されたものとみられています。」

 この「プードル」を販売していた会社は1匹あたり12万円と本物の約半分の価格で販売していたが、現在は閉店している。(Metro.co.uk)

日本でプードルと偽ってヒツジが大量に売られている(Tokyo Fuku-blog April 27, 2007 at 01:03 AM)

これを元に、痛いニュースや2chにスレがたてられます。

日本でプードルと偽ってヒツジが大量に売られている(痛いニュース(ノ∀`) 2007/04/27(金) 15:01:29)

この後、国内の多くのブログによって話題にされ、今に至るようです。
 
 
さて、この話題についていろいろググってみた結果を、時系列で追ってみると。

どうやら、今年の4月18日の「ごきげんよう」(小堺一機司会で有名なフジテレビの番組)に、女優の川上麻衣子さんが出演した折、友人の話として「トイプードルとしてヒツジを売りつけられた」てな感じのトークをしたのがきっかけらしいですね。

私は残念ながら放送は見ていませんし、youtubeを検索しても見つけられなかったのですが、川上麻衣子さんご本人のブログにそれっぽい記述があるようです。

さて「ごきげんよう」放送後にいろいろとメッセージをありがとうございます。 トイプードルが実は子羊だった話には、同じ話を聞いたという方からもメールを頂いたのですが、皆一様にその後が分からず、気になりますね。

川上麻衣子 DIARY 2007年4月23日

 
で、これがなぜか、英国の東スポと呼ばれる(?)、サンに取り上げられます。

Ewe've been conned ladies(THE Sun April 26, 2007)

概要は上述のTokyo Fuku-blogで引用された内容と同じですが、

Hundreds of women contacted police to say that they had also been sold lambs instead of pedigree pups by the tricksters based in Sapporo, Japan.

Ewe've been conned ladies(THE Sun April 26, 2007)


「札幌市に拠点を置く詐欺師」とはっきり書かれていますね。どこから「札幌」がでてきたのでしょう?

これが、英国のフリーペーパーであるmetroに取り上げられます。

Dog owners 'fleeced' in poodle scam(Metro.co.uk April 26, 2007)

さらに、ニュージーランドやオーストラリアのいくつかのメディアに取り上げられたようです。これらの国では、やっぱりヒツジのニュースに興味があるんですかね?
 
 
どんどん話は大きくなって、都市伝説を集めたサイト Urban Legends Reference Pages に取り上げられ、その真偽について判定されたりします。

Status: False.


Sheepish Discovery(Urban Legends Reference Pages 28 April 2007)

はっきりとウソと言い切られてます。

それにしても

police in Sapporo say they have not heard of the scam.

(同上サイト)


って、本当に道警に問い合わせしたのかね?
 
 
これをうけたのか、わざわざ「そんな事件はなかったのだ」という訂正記事(?)をだした豪州メディアまであります。
Police in Japan have denied knowledge of a scam where rich Japanese women who wanted a poodle as a pet were deceived into buying sheep.
……中略……
The Sun reported that because sheep were rare in Japan, people there were not able to distinguish between a sheep and a poodle.

But sheep have been bred in Sapporo for many years. In 1848, an American farmer named Edwin Dun came to Sapporo to set up a sheep farm.

Near to the hi-tech Sapporo Dome Sports Stadium is a hill called Hitsukigaoka, which means "sheep hill".

Poodle scam story a hoax(NATIONAL NINE NEWS Apr 27 13:00 AEST)


「札幌ドームのそばには羊ヶ丘があり、札幌市民がヒツジを見たことがないわけなかろう!」 なんてことが書いてありますね。

ニュージーランドのこれも似たようなものかな?

Japanese Poodle Scam Story Lost In Translation (newswire.co.nz 11:07 pm, 27 Apr 2007)

こんな100%ウソの与太話が、いろいろな国のメディアを巻き込んで、国際的な話題な話題になるんですねぇ。
 
 
さて、前置きが長くなりましたが、ここからが本題。

上記の都市伝説を集めたサイト Urban Legends Reference Pages がこの話をウソと断定した根拠として、川上麻衣子が話したのとほぼ同じお話が、2006年には日本のブログに登場していることをあげています。

しかし、独自調査の結果、実はさらに1年前の2005年、しかも札幌のお話として、まったく同じストーリーのお話がインターネットに登場しているのを発見しましたよ。

それがこれ。

フワフワのモコモコ(セキュリティ&コンサドーレ札幌 2005.08.15)
 
 
なんと、今あなたが読んでいるこのブログの過去記事です。この国際的な都市伝説を創作し、世界に広めたのは、実は私だったのかも知れないぞ!!

一応、2005年のエントリーをアップする前には、似たようなお話がないかどうかググってみた記憶があるので(日本語だけですが)、おそらくネット上では初じゃないかと思います。……といっても、オリジナルのお話は、知人の知人から聞いたんですけどね(都市伝説っぽいでしょ?)
 

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2007.04.29

J2第12節 札幌 1-0 愛媛


コンサドーレ札幌 応援日記

2007年04月28日(土)
J2第12節 札幌 1-0 愛媛(札幌ドーム)
札幌ドーム SS指定席で観戦

これぞ07年式コンサドーレの真骨頂。完勝、3連勝で首位キープ!

くわしくはこちら
超私的 コンサドーレ札幌 応援日記
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2007.04.28

今日のいろいろ 2007年4月27日

2週間分くらいのメモ。コメントはあまりなし。

不覚にも、PCをいじくりながらその場で寝てしまったため、最初にアップしたエントリーはメチャクチャで日本語にすらなっていませんでした。 てなわけで、4月28日の朝に修正。

(最初に読んでくれた方は、私が狂ったと思ったかも。まだ狂ってませんよ!)
 
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情報処理スキル

情報処理試験制度やITSSはこう変わる!人材育成WGの最終報告案まとまる(IT Pro)

「高度IT人材の育成をめざして(案)」に対する意見募集について(経済産業省 産業構造審議会情報経済分科会情報サーヒス・ソフトウェア小委員会人材育成ワーキンククループ)

会社の教育計画やスキルマップを作らねばならなくなったので注目。
 
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総務省と経産省から直接警告メールがきても、そうとは理解できない人も多かろうが

総務省と経産省、ボットに感染したユーザ6千人を特定し注意を呼びかけ(RBB TODAY)

ボット対策プロジェクトに協力するISPが把握した感染ユーザー6,005人に対して注意喚起を行ったところ、約30.8%にあたる1,851人が駆除ツールをダウンロードした。

なかなか画期的な試みだと思う。ここまでやっても、約7割には無視されているというのも、困ったもんだが。
 
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人工物の権利と責任

ロボットにも人権? 「早すぎる」と専門家が反論(IT media)

ロボットに人権なんぞいらないが、責任は定義せねばならんかも。人工物が事故を引き起こし、人間に被害を及ぼしたとき、誰かが責任を負わなくてはならない。しかし、複雑で自律的な人工物(たとえばロボット)の事故の場合、単純に製造者に責任を負わせればいいかというと、そうもいかないだろう。結局誰にも責任がなくなるような事態は避けなければならないとすると、何らかの形でロボット自身の責任を定義し、それを世の中に分散して負わせる形にしないと。
 
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ハチのムサシは死んだのさ

ミツバチ失踪は携帯のせい?(スラッシュドット)

真実はともかく、ある研究結果が、伝言ゲームのように内容が変化しながら伝わっていくのがおもしろい。
 
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私だけは大丈夫

いくら警告してもセキュリティ対策が進まない理由 (IT Media)

人は、自分が被害に遭うということを前提に考えられないのです

市民や企業を対象としたセキュリティ関連の研修とかでは、ついつい危機感を煽りがちになりますが、そんなことをしてもあまり効果はないのね。

われわれエンジニアが市民に対してセキュリティの重要性を訴えるため方法論を確立する必要がありそう。
 
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将棋でチューリングテスト

Re: 渡辺竜王対ボナンザの感想 —(中村正三郎のHOT CORNER)

NHKBSの特集では、ボナンザに人間の感情のようなものを感じた、てな感じの米長さんのコメントがありました。

ボナンザに感情を司るアルゴリズムは存在しないし、感情があると思う人はおらんだろう。しかし、実際にボナンザの指す将棋を見た人は、かのマシンの中に「感情」を感じられたわけだ。

仮に、あらゆる対局を分析して、指しているのが人間なのかコンピュータなのか分析するプログラムがあったとします。一種のチューリングテストをおこなうプログラムです。で、そのチューリングテスト判定プログラムがボナンザと同じ筐体の中にインストールされ、自身の指している将棋を分析するとします。判定プログラムは、自分の内側で将棋を指しているボナンザの将棋を見て、自分自身が人間だと判断したりしないだろうか? かれが「自分の指している将棋は人間のそれだ」という結論をだしたとき、それは我々の脳みそが、自分自身は人間だと判断する仕組みと、同じなのではないだろうか?
 
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欧州のセキュリティ

欧州におけるソフトウェア脆弱性情報流通の現状及びセキュリティ教育・人材育成方策に関する調査(IPA)
 
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アメリカ人もロシア人も……

ロシア国民は科学的知識に重きを置かない!?(スラッシュドット)

半数の国民「人類は神が創造した」と考え(NATROMの日記)
 
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ソニー

ソニーの北米版DVD、コピープロテクトにより再生できないケースが発生(スラッシュドット)

さすがソニー。
 
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著作権ゴロ

デジタル放送、コピーは1世代のみ可で回数制限の方向か(すらっしゅどっと)

なぜ、ユーザが使いにくい方向にばかりいこうとするのか?
 
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ゼロディを見つけてしまったとき

未知のぜい弱性を発見した。どーすんの(IT Pro)

一昔前は、この手の話題が非常に多かったんだが。
 

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2007.04.27

役に立たないコンピテンシー

ここ数年、企業の人事考課を行うための手法として、「コンピテンシー」というものが流行っているそうです。私は心理学とか経営学とか詳しくないのですが、これはかなり気にくわないものなので、ちょいと批判してみます。もし私の認識に誤りがある場合は、教えていただけると助かります。

コンピテンシーとは、ウィキペディアによると

コンピテンシー(competency)とは、企業などで人材の活用に用いられる手法で、高業績者の行動特性などと訳されている。

……中略……

この手法は、特に企業などの人事考課に活用され、職種別に高い業績を上げている従業員の行動特性を分析し、その行動特性を評価基準とし従業員を評価することで、従業員全体の質の向上を図ることを目的としている。従来の日本型の人材評価は、「協調性」「積極性」「規律性」「責任性」などから構成され、従業員の潜在的・顕在的能力を中心に評価していたが、能力が高いことが成果と繋がるわけではないので評価と会社への貢献度がリンクしないことがあった。これに対し、コンピテンシーでは、「親密性」「傾聴力」「ムードメーカー」「計数処理能力」「論理思考」などから構成し、具体的な行動で評価するため、評価と会社への貢献度がリンクし易くなっている。

コンピテンシー(ウィキペディア)

だそうです。

でも、「高い業績を上げている従業員の行動特性」というのがわかるのなら、成果主義の元でその高業績の従業員を直接評価してやればいいだけじゃん。その社員の行動特性なんて評価には関係ないし、同じ特性をもつかどうかを他の従業員の業績と関連づけられるわけがない。

たとえば、売り上げトップの営業職がオタクだったら、他のオタク営業職も無条件で評価するってか?

また、たとえばSEなら、SEの業績をきちんと数値で評価できる経営者なんて滅多にいないから、高業績のSEの行動特性なんてわからない。なので、コンサルのもってくる怪しげな「高業績のSEがもっているはずの行動特性リスト」みたいなものをつかって、そんな行動特性をもっている従業員を評価するわけだ。本当の業績としての成果ではなく、成果との相関関係自体が怪しげな「特性」を評価対象とするわけだな。

……これって因果関係が逆のような気がするのは、私だけなのかな? どうせ「成果」を評価できないのなら、将来の業績につながる能力やらスキルをもとにした従来型の評価の方が、まだましじゃないか?

こんなものを導入する企業の人事担当者の思いとしては、おそらくこんなもだろう。

流行の成果主義をとりいれたいのだが、会社にとって社員のどんな行動が「成果」にあたるのか、経営層にもわからない。あらたに成果主義を導入というからには、従来の評価基準ではいけないのだろう。しかし、ならば一体どんな基準で社員を評価すればいいものやら。しかたないから、流行しているコンピテンシーというものを導入してみようか。コンサル屋がもってきた「業績に直接結びつく特性一覧」をつかって、従業員を評価してやればいいや。
 
 
……一生懸命勉強してスキルを身につけるよりも、「親密性」「傾聴力」「ムードメーカー」等の特性をもつかどうかで評価されるってのは、技術屋としてどうなんだろうね?

もちろん、コンピテンシーをつかっていてもこの辺の評価がうまく連動している企業もあるのでしょうが、流行に乗っているだけの大部分の企業は、こんなもんだと思うよ。
 

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2007.04.25

なまら蝦夷6号

北海道の旅行ガイドの決定版。3年ぶりに新刊が出ました!

北の大地を満喫したい。けれども、お仕着せのツアーでは満足できない、メジャーな旅行誌はもうあきたという人にとっては、とても役に立つ本です。

さらに、もともと旅が好きで宿を始めてしまった宿主達の素朴なエッセイも満載で、ガイドではなく読み物としても楽しい本です。

てなわけで、北海道で旅行したい人には絶対おすすめの一冊。
 
 
5号と比べても内容はかなり新しくなっているようですが、内容以外の点では、6号ではレイアウトが非常にみやすくなりました。創刊号から3号までは全篇素朴な手書文字でも読みやすく、非常に味のある同人誌風だったのですが、4号からのワープロ文字は多少味気なく、さらに正直ちょっと読みにくい感じでした。しかし、この6号にかんしては、ページ全体のレイアウトが工夫されているようで、かなりいい感じです。欄外に豆情報があったりして、少しづつ進化しているのが目に見えるのがすごい。

札幌市内のなにわ書房や紀伊国屋には山ほど平積みにされていましたが、詳しい情報はここ
北海道「なまら蝦夷」旅の情報誌

アマゾンでも扱っているらしい。
なまら蝦夷6号
 
 
私はミーハーな温泉好きなので、じゃらんもるるぶも 舘浦海豹も松田先生もそれなりに大好きだ。でも、なまら蝦夷だけは、その情報を信じて失敗したことがない……ような気がするな。ただ、宿に関しては、最近年を取ったせいか、ちょっとお金がかかっても、それなりの設備とサービスがあるところじゃないとダメになってきました。なまら蝦夷を執筆した旅人宿の方々にはもうしわけないのですが。

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2007.04.24

クリアデスクポリシー


情報セキュリティの管理の上で、個人がなすべき事の基本は何かといいますと、まずは「机の上はきれいにしよう」という至極当然の事だったりします。

当たり前ですが、机の上に機密の文書を放置してはいけません。文書だけではなく、USBメモリやフロッピー等も同様です。さらに、机の上のPC等の情報資産には、ワイヤーや施錠できる場所に保管するなど盗難防止の措置が必要です。

そもそも机の上が荒れていると、誰かに物色されてもわかりません。機密が漏洩した場合、それにすぐ気づくためにも、机の上は常に整理整頓が必要です。

これが俗に言う「クリアデスクポリシー」で、情報セキュリティの国際的な規程やら国内の規格などでもきちんと定められていたりします。

同様に、「クリアスクリーンポリシー」というのもあります。こちらは、席を離れるときにはPCの画面やキーボードをロックしようというもので、具体的にはスクリーンセーバーにパスワードロックをかけるのが一般的です。

クリアデスクポリシーもクリアスクリーンポリシーも、セキュリティの素人でも思いつく程度の本当に当たり前の事なんですが、セキュリティ関連の監査やコンサルが行われるときには、真っ先に指摘される重要な事項だったりします。逆に言うと、これができてない会社は、その筋の認定を取得することはできません。

どこかのオフィスに入ったとき、たまたま誰もいない席のPCで重要そうな書類のワード画面が開いたままだったりしたら、その会社のセキュリティはかなり甘いと考えて間違いありません。最近は、情報漏洩防止のため入退出の際に携帯やノートPC等の機器をすべてチェックされるオフィスも増えてきましたが、中小の企業や教育機関でそこまでやる必要はないにしても、個人個人に最低限の基本的なルールを徹底することは必要ですね。

……新入社員教育用のテキストを眺めながら、ふと自分のデスクをかえりみて、自戒を込めて書いてみた。
 

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2007.04.23

J2第10節 札幌 4-3 東京V


コンサドーレ札幌応援日記

2007年04月22日(日)
J2第10節 札幌 4-3 東京V(札幌ドーム)
札幌ドーム SS指定席で観戦

まさか3−0から追いつかれ、さらにそこから勝ち越すとは。とにもかくにも、ついに首位!

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2007.04.22

会社の新入社員と研究室の新入生

会社では、新入社員の集団に対して研修をする機会があるわけです。私が今まで担当したのは、基礎的な技術研修とかコンプライアンス関連とか、客観的に見てあまり面白くもない内容が多いのですが、彼らは少なくとも表面的には真剣に聞いてくれているように見えます。入社直後にビジネスマナーの担当が厳しく仕込んだらしく、挨拶や礼儀などについては、私なんかの100倍はきちんとしていたりして、会社の偉い連中からも「今年の新人はしっかりしている」などと評判がよろしようです。大部分は、少なくとも私みたいなスチャラカサラリーマンよりは、会社のために役に立つ人材になるでしょう。そして、あと数年もしたら現場のつまらない仕事をきっちりおぼえ、立派な社会人になっていくんじゃないかな。

一方で、私はいい年をして大学院の学生もやっておりまして、所属している研究室にも後輩として新人が何人か入ってくるわけです。修士の1年生だと会社の新入社員と同じくらいの年齢なんですが、これがまったくちがうので面白い。時間は守らないし、なにかにつけダラダラしているし、教授など目上の人に対する態度もあまりよろしくなくて、「おまえそれはないだろう、若造が!」と言いたくなる感じだし。うちの社員だったら、説教して評価マイナスつけてやりたいところです。(時間をまもらないに関しては、大学関係者なら教授から1年生まで似たようなものかもしれませんが)

でもね。

飲み会では成果がでるまで100年くらいかかりそうな遠大な研究についての夢をグダグダ語っていたり、初めてのゼミで教官からサンドバックのように叩きのめされて落ち込んでいたり、そして「どんな勉強すればいいのか教えてください」と先輩に泣きついている彼らを見ると、やっぱり大学もいいなぁとか思ってしまうわけです。あのバイタリティというか、研究に対する真摯(?)な姿勢は、みていてうらやましい。彼らのうちのどのくらいの割合かはわかりませんが、将来は社会のために大きく役立つ研究結果をものできる人もいるでしょう、たぶん。

どちらの若者がいいというつもりはありません。いろんな若者がいていいんじゃないですかね。多様性が無い社会は変化に対して脆弱になってしまいますし。

ただ、ひとつだけ言いたいことがあります。最近の経済界による大学に対する要求「大学は企業の役に立つ人材を供給して欲しい」というのは、間違いでしょう。大学というものは民間企業のための予備校ではありません。民間ではできない研究を民間ではできない方法でやる場所です。そこで研究する人材には、民間企業とは違う資質が求められて当然でしょう。もちろん、研究者も給料をもらうようになったらそれなりの社会常識は身につける必要はあるのでしょう。でも、大学の研究者達、およびその予備軍は、あまり社会常識にとらわれず(最低限の倫理やモラルは気にして欲しいけど)のびのびと研究して欲しいな。

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2007.04.20

銃規制と長崎と裏金と宮崎

たまには社会面をネタにして。 というか、ただのチラシの裏ですけど。
 

その1 バージニア工科大学の銃乱射事件

銃の規制について議論がなされているようですが。

規制といっても、銃の所持そのものを違法として、すでに銃を持っている人から強制的に回収しようとしても、それを実際に行うのは法律的にも実務的にも非常に困難でしょう。なので、銃規制の推進派も、とりあえず可能そうな事から始めようということで、新たな銃の購入の制限を厳しくしようという方向でいくんじゃないかな。

でも、いまの米国社会では、まわりにはすでに銃を持っている人がうようよ存在しているわけだ。彼らの中には、道理の通用しない人もいる。そんな状況で、もし新たな銃の所持が制限されると、現在銃を所持していない善良な人ほど自分や家族をまもる手段がなくなってしまう。……と考えるんだろうな、アメリカ人は。そして、それに反論する事は難しいだろう。

いっそのこと全ての成人が銃をもってしまえば、反撃をおそれて犯罪が減ったりしないだろうか? 

冗談はさておき、すでに最終兵器をもっている連中がいるのに、兵器を持っていない善良(?)な人が新たに持つことは許されない。既得権(?)のある連中に脅かされっぱなし……という状況は、核拡散防止条約と本質的に同じだと思うのだが、こちらはなぜうまくいっているんだろう?
 

その2 長崎市長狙撃事件

選挙中に現職候補が銃撃されるというのは、決して許されることではありません。いや、本来は選挙中だろうとそうで無かろうと、候補者や政治家だろうと無かろうと、被害者の人間としての価値や、事件の重大性に違いがあるわけじゃないんですけどね。

で、それはそれとして、亡くなった候補の娘婿というひとが新たに立候補したそうですが、……選挙ってそういうものなんですかね?
  

その3 プロ野球裏金問題

才能ある選手にお金をはらってなにが悪い。あれが「裏金」とか呼ばれるのは、あくまで日本のプロアマ野球界の内部の事情でしかない。どんな世界であれ、才能ある若者に大金をかけるのは当たり前のことだろう。学問なら奨学金、オリンピック選手なら強化費、どんどん与えればよい。生活のことなんか考えなくても、自由に才能を伸ばせる環境を与えてやろう。それが許されないから、優秀な野球選手はどんどんメジャーに逃げていくのだろう。

野球界の中のルール破り自体は問題だ。また、そのルールの妥当性、ルール違反への対応、若者に大金を与える事の弊害、教育としてのスポーツの問題、本当に野球を発展させるにはどうしたらいいのか、等々については議論されるべきではある。しかし、この件を拝金主義の象徴であるかのように騒ぐのは明らかにちがう。たんなる野球界の内部の問題を、いかにも社会問題であるかのように騒ぎ立てるのはやめてくれ。何度も言うが、才能ある奴に金を投資すること自体は、絶対にまちがってはいない。
 

その4 宮崎県知事の定例記者会見

そのまんま東知事が、市民にとって情報を伝えるのに役に立たないから定例記者会見を止めようと提案したとき、記者達は侮辱だととらえたようだ。どうもマスコミの人たちは、自分たちの後ろには市民がついているように思っているらしい。でも、いまや記者が振り返っても、後ろには誰もいないんじゃないかな。そんな現状がおそらくわかっている知事から、「直接市民に語りかけたい、記者の連中は役に立たないから」と言われてしまったわけだ。実際、記者会見じゃなくて直接TVで市民に話しかけたほうが、市民は喜ぶんじゃないかな。それなりに面白い話してくれるだろうし。

そもそもマスコミや記者は、定例記者会見になんて頼らずに、自分で取材すればいいのに。


4月20日追記
誤字脱字および意味が通らない部分を修正しました。

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2007.04.18

大雪山国立公園旭岳温泉 湯元 湧駒荘

先週末のことになりますが、ちょっといい温泉に行ってきましたよ。旭岳温泉の湧駒荘(ゆこまんそう)です。

うちの夫婦にとって、この温泉は八雲の銀婚湯と並ぶ道内お気に入り温泉の双璧でして、年に何回かは必ず行っていたりします。

特に冬期間はかなりお得なプランが用意されるので、今回も4月いっぱいのカップルプラン(いい年して恥ずかしいが)を狙って、心身をリフレッシュするためにはるばる出かけていったわけです。

当日は札幌でも小雪がちらついていましたが、旭岳のふもとは当たり前のように積雪ありで、夏タイヤではかなり危険な状態でした。ロープウェイが運行中止になるほどの強風で、とにかく寒い。とても4月中旬とは思えません。でも、そんな気候のなかでも、それなりの数の宿泊客がわざわざここまで来ているのがすごい。さらに、どう見ても登山やスキーとは関係なさそうな日帰り入浴客が結構居るのも不思議。かなり人気がある温泉なんですね。

自慢の温泉は、ただっ広くてぬるめのお湯がたっぷりで、相変わらずいい感じです。どんなに長時間浸かっていても、絶対にのぼせることはありません。いろいろ妄想しながらボーッとしていたい人には最適ですな。

そしてご飯。格安プランらしく無駄な豪華さはありませんが、かなり工夫されていて、おいしく楽しい時間を過ごすことができました。おしゃれなカルパッチョとか、十勝牛とか、鶏のしゃぶしゃぶと最後のおじやとか、最後まで飽きることが無く、お腹いっぱいでも無理矢理食べずにはいられないメニューをいただきました。かなり旨い! 去年の春に来たときとはかなりメニューが変わっていたようなので、日々工夫しているのでしょう。

夏から紅葉の頃まで激混みになるらしいここ湧駒荘ですが、シーズンオフもおすすめです。

サイトはここ
大雪山国立公園旭岳温泉 湯元 湧駒荘

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2007.04.17

くつしたフェチ

そこに靴下があれば、臭いを嗅がずにはいられない。脱ぎ散らかされた靴下をめざとくみつけると、鼻をこすりつけてフンガフンガ。ついでに口に入れてガジガジ。

自他共に認める変態靴下フェチであるうちの家族が、あまりに靴下を欲しがるので、しかたなく会社での尊い労働による血と汗と涙の染みついた新鮮な靴下を与えてみました。
 

070416_1

オヤジ靴下を首に巻かれてご機嫌のさくら(Mシュナウザー、メス1才8ヶ月)
 
 
この後、「さくらの毛皮にオヤジ臭がつくからやめて!」と嫁さんに怒られたのは言うまでもありません。
(写真がへたくそで申し訳ないです)
 

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2007.04.15

J2第09節 水戸 0-2 札幌


コンサドーレ札幌応援日記

2007年04月15日(日)
J2第09節 水戸 0-2 札幌(笠松)
スカパーの中継をみる

超過密日程での遠征5連戦を無難に乗り切り、単独2位!

くわしくはこちらを見てね
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2007.04.14

今日のいろいろ 2007年4月13日

 
ここ一週間ほどの気になった記事のメモ
 
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ターゲットは一太郎

一太郎を狙ったゼロディ攻撃が流行っているそうな。

一太郎を狙うゼロデイウイルスの実体、痕跡を残さずにPCを乗っ取る(ITpro)
「日本が狙われた」、一太郎狙うウイルスを受けてジャストシステムがパッチ公開(ITmedia)

ジャストシステム社ワープロソフト一太郎の脆弱性について(警察庁 @police)

一太郎の脆弱性を悪用した不正なプログラムの実行危険性について(JUST SYSTEMS)

霞ヶ関のお役所などでは一太郎さんを標準で使っているところも結構あるらしいからね。ピンポイントで狙ったのだとしたら、「日本が狙われた」というのも大げさではないかも。

 
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著作権いろいろ

落語には著作権はないらしい

業界変われば著作権も変わる? 落語、同人誌、ソフトウェアの場合(ITmedia)

世界的には、音楽はコピーフリーになりそうな感じ。

「EMIは打つ手がなかった」——DRMフリー化と「CCCD」という無駄 そして日本は(ITmedia)

JASRACが日本の音楽文化を滅ぼそうとしている。

記事が「ストリーミング配信」? 著作権使用許諾の怪(メディアの節穴)
 
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タミフル

タミフルについて(鈴の木こどもクリニック)

……毎年これだけ、インフルエンザで死亡した方がいるのです。また、10年前、抗インフルエンザウイルス剤が登場するはるか昔は、死亡にいたらなくとも高熱が続き、肺炎などで入院する子どもは小児科病棟にあふれていました。インフルエンザという病気そのものの恐ろしさを軽視し、医療の進歩を否定すれば(なぜか、日本のマスコミではこの手の無責任なアジテータがもてはやされますが)、必ずそのつけが回ってきます。そして、そのつけは常に、弱い立場の一般の子どもと親にふりかかってくるのです。

 来シーズンからインフルエンザ患者の死亡者数、入院患者数が増加していくでしょう(もちろん、タミフルが使えず、リレンザも絶対数が少ないため、入手できないと考えられるからです)。そのとき、4年前とは全く正反対のことを現在発言している人たちは、何とコメントするのでしょうか。

誰のいうことが正しいのか、素人には非常にわかりにくい。しかし、こんな意見があることだけは心に留めておこう。
 
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電波系

携帯、電子レンジ──電波の危険性、総務省は否定(IT media)

誰のいうことが正しいのか……以下同文。

 
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TCP/IPの脆弱性

IPA/ISEC、TCP/IPの脆弱性情報をまとめた報告書の第2版を公表(INTERNET Watch)

「TCP/IPに係る既知のぜい弱性に関する調査報告書 改訂第2版」の発行について(IPA)
 
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医療システムのセキュリティ

医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第2版(平成19年3月)(厚生労働省)
 
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高木先生が怒っておられる

銀行のフィッシング解説がなかなか正しくならない(高木浩光@自宅の日記)

JPCERTも糞、ベリサインも糞、マイクロソフトは糞、トレンドマイクロも糞、フィッシング対策解説は糞ばかり(高木浩光@自宅の日記)

常陽銀行のリニューアルに期待したがその期待は裏切られた(高木浩光@自宅の日記)

 
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森林は温暖化防止に役に立つのか?

森林の全てが温暖化を抑止するわけでは無い(科学ニュースあらかると)

積雪が多い冷涼な領域に植林された木々は、実は地球温暖化を助長する 方向の働きをしているかもしれない

大気中のCO2濃度の事だけをかんがえるのなら、森林がそこにあるだけでは何の役にも立たない。いくら光合成が行われ、木々が更新されても、そのぶん呼吸も行われ、死んだものは分解されてCO2として大気にもどってしまう。大気中の炭素を何らかの形で固定しなけりゃ濃度は減らないのだから、森林の体積が増えつづけない限り意味が無い。

特に熱帯の森林では、せっかく植物が固定した炭素も、どんどん微生物が分解して大気中に戻してしまう。それに対して冷涼な場所では、植物が死んでもなかなか腐らず、固定された炭素が土中にたい積されていく(泥炭や石炭の元だな)。

……というわけで、冷涼な地域にこそ、植林をすべきだと思っていたのだが。地球規模の炭素循環や、太陽光の反射率まで考えると、おそらく専門家にもなにが正しいのかわかっていないのが現状なんだろうなぁ。

 
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エンジニアの犯罪

悪意のあるプログラムで潜水艦が機能停止(スラッシュドット)

サイバーテロなんて大げさなことを考えなくても、基幹システムや軍事システムの開発、運用に携わるエンジニアなんて世の中に星の数ほどいるわけで、彼らが本気で悪事を企んだ場合、それを防ぐことは困難であり、社会の大混乱が引き起こされる可能性が高いよなぁ。

関連しておもいだしたネタ
科学者や技術者に良心の制約なんて必要なんだろうか(はてな匿名ダイアリー)

おまえらわかってんのか?
たとえばインフラに関わる技術者が一人「にやっ」と笑って何かしたら大変なことになるってことに。
たとえば医学や農学に関わる技術者が「むふっ」と笑って何かしたらとんでもないことになるってことに。
ものすごい危険を、単に彼らのモラルに頼って日々綱渡りしてんだぞ。

 
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私だけは大丈夫!

人はなぜ「自分は大丈夫」と思うのか,防災研究家の片田群馬大学教授に聞く(前編)(ITpro)
人はなぜ「自分は大丈夫」と思うのか,防災研究家の片田群馬大学教授に聞く(後編)(ITpro)
 
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PLC

PLCの注目度は高いが誤解もまだ多い、Watchとgooリサーチが共同調査(INTERNET Watch)
 
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社内PCのOSはアップグレードしたくない!

日米の文化の違いも一因!?「日本の企業はなぜOSをアップグレードしないのか」(@it)

どうして日本の企業は古いOSを使っているんだと訝しげに聞かれます。

マイクロソフトの社内システムはOSに依存しないWebアプリばかりだそうなので、Windowsのバージョンは関係ないのかもしれませんが、普通の会社はWindowsをアップグレードするとそれだけで社内基幹システムが動かなくなる可能性が非常に高いですから。 毎月の月例アップデートだって検証に苦労する場合があるのに。
 
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最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか(ジェームズ R・チャイルズ)

巨大なシステムが大事故にいたる様が丹念に描れた本。非常に多数の興味深い事例が取り上げられ、それぞれの解説が堅苦しい教科書的な分析ではなくドキュメンタリータッチなので読みやすい。

読んでると、サンダーバードのBGM、特に物語の序盤で巨大メカが事故に陥り国際救助隊に助けを求めるシーンのBGMが、頭の中で鳴り響いてきます。
 

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2007.04.12

J2第08節 札幌 0-0 福岡


コンサドーレ札幌 応援日記

2007年04月11日(水)
J2第08節 札幌 0-0 福岡(西が丘)
スカパーの中継をみる

守りは堅いが点は取れない……で引き分け。過密日程の中、降格組相手だから仕方がないかな。

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2007.04.11

月刊マイクロソフトアップデート4月号

先週の臨時増刊につづいて、本編もでました。Windowsに関しては、「緊急」4件「重要」1件です。

2007年 4 月のセキュリティ情報(マイクロソフト)
4月の"月例の"セキュティ情報(日本のセキュリティチームの Blog)

マイクロソフト社のセキリティ修正プログラムについて(MS07-017更新,018,019,020,021,022)(4/11)(警察庁 @police)
Windowsの CSRSS の脆弱性(MS07-021)について(IPA)

Microsoftの4月定例アップデートは「緊急」5件と「重要」1件,Vistaにも影響(ITpro)

米Microsoftが米国時間4月10日に,月例セキュリティ・アップデート(修正パッチ)を公開した。合計6件の修正アップデートを提供する。内訳は,重要度「緊急(Critical)」のアップデートが5件,「重要(Important)」のアップデートが1件となる。

 6件の内訳は,Windows関係の「緊急」4件および「重要」1件と,Microsoft Content Management Server関係1件の「緊急」1件。パッチ適用の有無は,Microsoft Baseline Security Analyzer(MBSA)で検出可能。パッチ適用後は,マシンの再起動が必要となる。

 各セキュリティ・アップデートの修正対象などは以下の通り。なおMS07-017とMS07-021は,Windows Vistaにも影響する。

マイクロソフトが先月さぼったせいか、今月は2週連続となりましたが、わすれずに適用しておきましょう。
 
 
おまけ。これとは別に、office関連のゼロディが存在するんですって。

New MS Office Zero-Days(McAfee Avert Labs Blog)

月例パッチに合わせて? Officeのゼロデイ攻撃コード公開(ITmedia)

Microsoftの月例セキュリティアップデート公開にタイミングを合わせ、Officeの脆弱性を突いた新たなゼロデイエクスプロイト(パッチが存在しない新たな脆弱性を狙う攻撃コード)が公開された模様だ。セキュリティ企業のMcAfeeが4月10日、ブログで伝えた。

 ……中略……

 Microsoft関連のゼロデイの脆弱性は、次のパッチ公開まで時間を稼ぐ狙いで、同社の月例セキュリティアップデートにタイミングを合わせて公開されるケースが増えている。

4月号の発表日に悪用を始めれば、マイクロソフトが5月号を発表するまでの1ヶ月間は、ユーザーが対処しようがないからね(臨時増刊が発表されない限り)。1ヶ月間はやりほうだい。ひどい話だ。
 

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百匹目のサル通信と、グリセリンにありがとう

なんとなく思いついた与太話。すでに誰かが考えていたなら、ごめんなさい。シンクロニシティということで。
 
 

その1 百匹目のサル通信

ついにシリウスにまで進出した人類は、いまや光速の壁に悩まされていた。8.7光年もの絶望的な距離が、地球とシリウスとの間のリアルタイム通信を実質的に不可能なものとしていたのだ。

だが、人類はあきらめなかった。移民と同時にコールドスリープで運ばれたサルを通信に利用できるかもしれない。そう、「百匹のサル」理論を応用すればいいのだ。宮崎県の幸島のサルに、イモを海水で洗ってから食べることを教えてみよう。ねらい通り、イモを洗って食べることを覚えた地球のサルの数が100匹を超えたそのとき、なんとシリウスのサルもイモを洗って食べ始めた。多くの思いが集まり、ある限界を超えたとき、それは一気に全体に広がる。サルのイモ洗い情報は、光速を超えたのだ。

100匹のサルにイモ洗いを教えるのに必要な日数を、1日10匹として、仮に10日とする。イモ洗いの次はバナナ洗い、次にリンゴ洗いなどの行動を教え、その順番によって情報伝達すると、10年もあれば365種類の洗い行動の情報を送ることができる。

……といっても、たかが8.7光年。これなら普通に電磁波で通信した方が伝達できる情報量は多そう。それよりも、サル達の好き嫌いが心配だが。
 
 
一応断っておきますが、「百匹目のサル」はライアル・ワトソンによる作り話です。この辺を参照のこと。
百匹目の猿現象(ウイキペディア)
百匹目のサル(Skeptic's Wiki)
 
 

その2 グリセリンにありがとう

20世紀初頭、グリセリンは種結晶がないと絶対に結晶化できない物質だった。しかし、ある科学者がいつも研究試料として使っているグリセリンに感謝の気持ちを込め「ありがとう」の声をかけると、なんとびっくり、突然美しいグリセリン結晶ができあがった。さらに、それとほぼ同時に、世界中のグリセリンが一斉に結晶化をはじめたのだ。まるで、その美しい言葉の波動に共鳴するかのように。それ以来、グリセリン結晶はなんら珍しいものではなくなり、現在にいたる。美しい言葉のパワーは、一瞬にして世界中に広がるのだ!

……てなかんじで、江本勝とライアル・ワトソンの二代巨頭合作与太話を言いふらせば、それなりの人数が信じてしまいそうな気がするな。一儲けできるかも。
 
 
やはり一応断っておきますが、「グリセリン結晶化」も「水からの伝言」も、質の悪い単なるオカルト与太話です。参照はこのあたり。
グリセリンの結晶化(Skeptic's Wiki)
グリセリンの結晶(kikulog )
「水からの伝言」を信じないでください

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2007.04.09

運転免許センターの手際の良さ


 
運転免許センターに免許の更新をしてきました。ゴールドなので5年ぶりです。

優良運転者研修(30分)を受講してきたわけですが、講師役のおじさんの、立て板に水を流すような鮮やかで滑らかな弁舌には、ちょっと感心してしまいました。一日に何回も何回も同じ話をしているのでしょうから、まぁ当たり前といえば当たり前なのでしょうが、それにしても息継ぎもせず、カンニングペーパーもつかわず、よくぞよどみなく話し続けられるものです。しかも、計ったように正確に30分間。

なんでも、東京の免許センターで研修を5分間くらい短く終わってしまったことがあって、それに対して受講者が「料金を返せ」と裁判を起こした例があるとかで、電波時計までつかって正確に30分間話さなければならないそうです。……受講者のウケを狙ったこんなつかみの話をしているだけでも、それだけで5分間くらい研修時間を消費しているんだけどね。

非常に混んでいると案内ハガキに書いてあった日曜日の午前中でしたが、手続き全てあわせても正味1時間程度くらいで新しい免許をもらうことができました。おそらく警察OBであろうセンターの人々の手際の良さには、ちょっと感心してしました。

昔はもっともっと長く待たされたような気がしますので、利用者本位のサービス向上という点では彼らも頑張っているようです。その一方で、ちょっとだけ流れ作業のベルトで運ばれているような気分にもなったりして、我ながら、消費者というのはわがままですな。


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2007.04.08

J2第07節 仙台 1-1 札幌


コンサドーレ札幌 応援日記

2007年04月08日(日)
J2第07節 仙台 1-1 札幌(ユアテックスタジアム仙台)
スカパー!で観戦

ちょっと気が早い首位決戦は引き分け。2位キープ。……でも、勝ちたかったなぁ。

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「涼宮ハルヒの分裂」とグレッグ・イーガン

2冊連続で読んだ(新刊ネタバレとオタクネタ注意)

まずはハルヒ

涼宮ハルヒの分裂 (谷川 流)


待ちに待ってた最新刊。ですが、うーーん、なんというか。2chなどにたくさん投稿されている、ハルヒ好きの素人が書いたオリジナルショートストーリーと同じノリだよなぁ。

別に本家のレベルがアマチュア並み……とかいうつもりは全くなくて、本当に作品が好きな人が書けば、アマチュアでも元作品の世界観そのままでオリジナルと匹敵する作品を書くこともできるんだなぁと感心しているんです。作者と読者が同じ世界を共有し、今後の展開をいっしょに楽しんでいるというのが、ライトノベルの特徴であり、若い人に受けている理由なのかも知れません。

それにしても、期待の新刊がこんなに中途半端なところで終わるとは思わなかった。次巻が待ちきれない。6月まで仕事にならんな。
 
 
で、次巻のオチについて妄想してみました。あくまで妄想なので聞き流してやってください。

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-ここから妄想
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全知ではないが全能、しかもその力を自ら認識していないハルヒは、初めて異性として意識したキョンに昔の彼女、佐々木さんの存在を知り、はげしく動揺していた。自分でも理解できない感情の高ぶりのあまり、ついにハルヒは、本人はまったく無意識のうちに、自ら時間をさかのぼり、歴史を改変するという暴挙にでた。自らの記憶まで改変することでキョンが好みそうな性格の女になり、中学三年生のキョンと同級生になった。佐々木さんは、過去にもどったハルヒだったのだ!

しかし、ハルヒは自ら行った歴史の改変を、人知れず修正するプログラムを、無意識のうちに用意していた。佐々木さんは高校二年生で、自動的にハルヒに戻るはずだった。そうしないと、高校生2年生のハルヒは過去に転移したまま消失し、完全に佐々木さんと入れ替わってしまう。

だが、佐々木さんがハルヒに戻らない条件がひとつだけあった。そう、その条件こそ、「宇宙人、未来人、超能力者、そして愛しいキョンが一堂に会すること」。すなわちニセSOS団が結成されること。

ハルヒと佐々木さん、今後の世界ではどちらが神として君臨するのか、キョンの選択に全てがかかっているのだ! ……「やれやれ」
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-ここまで妄想
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さて、6月が楽しみだ。 
 
  

次にイーガンの短編集

ひとりっ子(グレッグ イーガン)

あいかわらず凄い。現在の倫理学的問題をまったく無意味にしてしまうようなテクノロジーの進化を、あっさりと物語にしてしまう。それだけでなく、さらに新たな時代に対応した新たな倫理への考察もわすれないのが凄いね、この人は。

もっとも凄いと思ったのは、短編「ルミナス」。こーゆー小説って、純粋数学SFとでも呼ぶのですかね。どうすれば、こんなアイディアを思いつけるのだろう?
 
 
ハルヒが引き起こし、宇宙人達が観測対象とし、物理法則まで書き換えてしまうという「情報爆発」というのは、実はこの短編と同じような事なのかも知れないなぁ……などと、せっかくだから2冊の内容を強引に結びつけてみる。


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2007.04.05

ゼロディアタックに注意しろと言われても、なにを注意すればいいのやら

「ゼロディ」という単語ですが、まわりの人に意外と通じないようなので。

ソフトウェアにセキュリティ上の脆弱性(セキュリティホール)が発見されたときに、問題の存在自体が広く公表される前にその脆弱性を悪用して行なわれる攻撃。

ゼロデイアタック(IT用語辞典 e-Words)

要するに、例えばWindowsのセキュリティホールなら、マイクロソフトから対応策が発表される前、もしくは発表されたその日のうちに、そのセキュリティホールを利用した攻撃が行われることです。

先日の「GDI の脆弱性により、リモートでコードが実行される (925902) (MS07-017)」の場合、マイクロソフトからパッチが提供された4月4日よりも前から攻撃コードの存在が噂されていましたし、さらに極めて緊急性が高くヤバゲな脆弱性であることもあいまって、これは典型的な「ゼロディ」と言えるでしょう。

このようなゼロディは、マイクロソフト製品に限らず、最近増えてきているようです。ほんのちょっと前までは、脆弱性の公開から実際に攻撃が行われるまでは、数ヶ月はあったような気がしたんですけどね。

「基本ソフトの開発企業やセキュリティーベンダーから修正プログラムやセキュリティー・パッチが提供される以前に、その脆弱性をついた攻撃を加える」というのが「ゼロデイ・アタック」なのです。ある調査によると、2001年頃には新たなセキュリティー上の脅威やリスクが発覚してから、悪意のあるクラッカーなどによってそのリスクが攻撃されるまでにかかる期間は「3カ月程度」だったとされています。ところが、その時間が現在では1週間程度、場合によっては「1週間以内に攻撃が実行される」こともあるとされています。脆弱性の発覚から攻撃までの「時間」が非常に短くなっているのです。

ゼロディ・アタック (AT&T ネットワーク・セキュリティー講座)


 
 
日立システムの「セキュリティかるた」では、こんなうまいことを言ってます。

【や】 厄介だ パッチがないよ ゼロディ攻撃
(日立システム セキュリティかるた)

……いやな時代になったものです。(「パッチ」というのは、脆弱性を修正するプログラムのことです)
 
 
ところで、ゼロディというのは、対応方法がまったく存在しない場合もあります。ですから「Windowsにゼロディアタックが確認された」と報道されたとしても、マイクロソフトが修正プログラムを提供してくれないと、消費者はどうしようもありません。今さらPCの利用を止めるわけにはいきませんから。これはある意味「あなたは末期ガンです。治療方法はありません」と宣告されるのと同じかもしれません。

もし「ゼロディアタックが存在する」という事実があるのなら、たとえメーカーにとって不利益になったり、多少世間を混乱させるとしても、広く報道されるべきです。

でも、それはそれとして、普段からなにかと「あなたパソコンのプロでしょう、なんとかして」と頼ってくる近所のPC初心者に対して、エンジニアの端くれとしては、どうアドバイスしてあげればいいのでしょう? 

「いまゼロディ攻撃がはやっているぞ。……といっても、君には対処のしようがないけどね」

などと、嫌みなことを言って嫌われるのはイヤだしなぁ。うーーん、悩ましい。
 

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自分の書いた文章が本になる、ということ

ほんの一部分ですが、自分で書いた文章が単行本として出版されました。

私も含めて14人のライターが関わった本です。で、私も一応著者のひとりということで、出版社さんから一冊いただいたのですが、……ページを開いて読むのがちょっと怖い。

いや、嬉しいんですよ。自分の書いたものが活字になるということが、こんなに嬉しいとは思いませんでした。感動です。ですが、なんと言いますか、照れくさいような恥ずかしいような、ついでに、いまさら間違いを見つけてしまったらどうしようかと。 そしてなによりも、果たして一部とはいえ私が書いたものが本屋さんの店頭にならんでいいものかという疑問が頭に浮かんでしまうんです(一応断っておきますが、私が書いた部分以外は、とてもすばらしい内容ですよ)。小心者なんですかね?
 
 
それはともかく。

みんなで本を作りませんかという話が出てから、実際に本屋さんに並ぶまで約1年半。一冊の本ができるまでの過程を直接経験させていただいたのが、もっとも大きな収穫だったと思います。私は下っ端のいちライターとしての参加でしたが、他のライターの方々、複数のライターをまとめてくれたリーダー、きれいなイラストを描いてくれたイラストレーターの方、監修していただいた先生方、出版社の編集さん、企画を立ち上げた北大Costepの関係者、その他ご協力いただいたみなさまなどなど、本を作るというのは本当に多くの人の力が必要なんですねぇ。みなさまのおかげで、なかなか得難い経験と感動を得ることができました。ありがとうございます。
 
 
……てなわけで、宣伝。


シンカのかたち 進化で読み解くふしぎな生き物
(北海道大学CoSTEPサイエンスライターズ (著), 宮本 拓海 (イラスト), 遊磨 正秀 (監修), 丑丸 敦史 (監修))

 
 
このサイトでほめていただいたので、興味あるかたは参照してみてください。
デジャ・ヴ: シンカのかたち(5号館のつぶやき)
 

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2007.04.04

ゼロディ対応、Windowsの緊急アップデート

世間を大いに騒がせている例のWindowsのかなりやばい脆弱性ですが、マイクロソフトから緊急パッチが提供されました。

Windows のアニメーションカーソルの脆弱性(MS07-017)について(IPA)
マイクロソフト社のセキュリティ修正プログラムについて(MS07-017)(4/4)(警察庁 @police)

GDI の脆弱性により、リモートでコードが実行される (925902) (MS07-017)(マイクロソフト)

マイクロソフトが緊急パッチを公開、ユーザーは早急に適用しよう(ITpro)

 マイクロソフトは2007年4月4日、セキュリティパッチ「MS07-017」を公開した(パッチの公開ページ)。危険度を示すランクは「緊急」。このパッチは、Windowsのマウスカーソルのアニメーションに用いられる「.ani」ファイルの処理に関するぜい弱性をなくすためのもの。

 このパッチを適用していない場合は、悪意のあるWebページやHTMLメールを閲覧しただけで不正プログラムを実行される恐れがある。既に、このぜい弱性を悪用した攻撃が確認されており、ユーザーは早急に適用する必要がある。
 対象となるOSは下記の通り。
 ・Windows 2000 Service Pack 2
 ・Windows XP Service Pack 2
 ・Windows XP Professional x64 Edition
 ・Windows XP Professional x64 Edition Service Pack 2
 ・Windows Vista
 ・Windows Vista x64 Edition

「アニメーションカーソルの脆弱性」とよばれてますが、PCのカーソルにアニメを使っているかどうかは関係ありません。カーソルの設定に関係なく、悪意のあるサイトやメールを見た瞬間にPCを乗っ取られます。すでに実際の攻撃や、手軽に攻撃を行うためのツールの存在まで確認されているらしいので、さっさとアップデートをしておきましょう。

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2007.04.02

今日のいろいろ 2007年04月02日

 
異動にともない、社内外への挨拶回りで一日がつぶれてしまった。新学期だというのに、大学に行く時間がないぞ。

 
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ゼロディ

ちょっと時期を逸してしまいましたが、Windowsにかなりやばい脆弱性がみつかりました。 "ゼロディ"ってやつです。

Unpatched Drive-By Exploit Found On The Web(セキュリティホールmemo 20070329)
Windows XP, Vista 等にゼロデイ攻撃ありの深刻な脆弱性(スラッシュドット)

Windows アニメーション カーソル処理の脆弱性(マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ (935423))

Microsoft Windows がアニメーション カーソル (.ani) ファイルを処理する方法に存在する脆弱性を悪用した攻撃が新たに一般に報告され、マイクロソフトはその報告を現在調査中です。この攻撃が行われるには、ユーザーがこの脆弱性を悪用するために作成された Web ページを含む Web サイトをユーザーが訪問するか、攻撃者によって送信された特別な細工がされた電子メール メッセージまたは電子メールの添付ファイルを表示することが攻撃者にとっての必要条件となります。

悪人のメールやホームページを見た瞬間にアウト。回避方法なし。これはやばい。
 
というわけで、さすがにマイクロソフトも緊急対応を決意したもよう。

セキュリティ情報の事前通知(マイクロソフト)

2007 年 4 月 4 日、マイクロソフトは以下のリリースを予定しています。

セキュリティ更新プログラム•
Microsoft Windows に影響を及ぼすマイクロソフト セキュリティ情報 1 件。 このセキュリティ更新プログラムは再起動を必要とします。 この更新プログラムは、Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) で検出することができます。このセキュリティ更新プログラムに関する最大深刻度は「緊急」です。

緊急アップデートが4月4日に提供されるそうです。
 
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SOL

落下してきた人工衛星が、飛行中の旅客機とニアミスしたそうな。

旅客機がスペースデブリとニアミス、落ちてきたのは国際宇宙ステーションの宇宙船(Technobahn)

空が落ちてくる、太平洋上で旅客機がスペースデブリとニアミス(Technobahn)

地球に再突入したロシアの衛星の残骸が太平洋上を飛行中のチリの旅客機とニアミスを 起こしていたことが28日、オーストラリアの英字新聞の報道により明らかとなった。

こんな偶然があるんだねぇ。

もとニュースはこれかな?
Flaming space junk narrowly misses jet(thewest.com.au 28th March 2007, 11:15 WST)

 
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暗黒流れ星

そういえば、こんなニュースもあった。

いん石発見は「予算不足」で無理と NASA(CNN 2007.03.11)

 
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高等教育機関の情報セキュリティ対策

「高等教育機関の情報セキュリティ対策のためのサンプル規程集」(国立情報学研究所)

国立情報学研究所 ネットワーク運営・連携本部 国立大学法人等における情報セキュリティポリシー策定作業部会と 電子情報通信学会 ネットワーク運用ガイドライン検討ワーキンググループ で検討した 高等教育機関の情報セキュリティ対策のためのサンプル規程集 を公開します。
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ID

米国人の48%は進化論を否定(スラッシュドット)

本家/.の記事より。Newsweekが行った調査によると、アメリカ人成人の91%が神の存在を信じており、また48%が進化論を否定、人類は最初から現在の姿かたちで神に作られたと信じていることが分かった。また、大卒者の1/3以上(34%)は、聖書にある天地創造の内容をそのまま事実として受け入れており、地球は誕生から1万年ほどしか経っていないと答えた人も多かったと言う。

「Newsweekが行った調査」の内容を知りたい。
 
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ライフゲイムの宇宙(ウィリアム・パウンドストーン)

巨大な碁盤の目を宇宙に見立てよう。そして、碁石の置き方に関して極端に単純なルールをひとつだけ定める。碁盤の宇宙では、そのルールが物理法則のすべて。あとは、碁盤に碁石をばらまき「光あれ」とつぶやくだけ。これだけで、時間の経過とともに碁盤の上には驚くほど複雑な碁石のパターンが生成されていく。

ライフゲームについて初めて知ったのは、たぶん高校生の頃、パソコン雑誌のコラムだったと思う(I/Oかな?)。コンピュータサイエンスの創成期、研究者の多くがこのライフゲームの魅力にとりつかれ、世界中のコンピュータのパワーの大部分が新たな碁石世界の生成に費やされた、……と言われても、当時の私は正直なにがそんなにおもしろいのか理解できなかった。

しかし、大学で生物学を学んでいた頃、この本の初版に出会ったときの衝撃は大きかった。特に終盤、ライフゲイムによる自己複製パターンの生成の可能性に触れた部分には、DNAからタンパク質が生成されるにも似た碁石パターンの動きに、かなり感動した記憶がある。こんな単純なルールしか存在しない宇宙に、生命が生まれる可能性があるとは!

新装版は読んだこと無いけど、おそらくWindows用のプログラムの入手法も掲載されているんじゃないかな? あまり数学がわからなくても楽しめる本なので、コンピュータの基本と生命の神秘を同時に楽しみたい人は、ぜひ読んでみてください。

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2007.04.01

米マイクロソフト社、次期Windowsのネーミングライツ売却へ

米マイクロソフト社、次期Windowsのネーミングライツ売却へ

(4月1日 シアトル)

米国シアトルに本社を置く世界最大のソフトウェア企業、マイクロソフト社(ビルゲイツ会長)は、同社の主力製品である基本ソフト(OS)の製品名のネーミングライツを売却すると発表した。

同社の基本ソフト「Windows」は、発売直後は単なるバージョンの数字または発表された西暦でよばれていたが(Windows3.1、Windows2000など)、最近のバージョンは「WindowsXP」「WindowsVista」等固有の名称がつけられている。

しかし、これらの名称については、世界中のコンピューターユーザーからゲイツ会長のセンスのなさが指摘されており、また特に日本の高年齢層のユーザーからは「覚えられない」「違いがわからない」等の苦情が寄せられているという。マイクロソフト社によると、今回のネーミングライツ売却は、このようなWindowsのイメージ悪化に対応するため、外部から広くセンスの良い名称を募集することが目的だとされている。

また、基本ソフトなど高度なソフトウェアの開発費は年々高騰しており、そのコストを単一企業のみで負担するのは世界最大のソフトウェア企業といえどもかなり苦しく、ネーミングライツ売却により開発費の一部でも回収したいのでは、との声も業界筋ではささやかれている。さらに、同社の宿敵ともいえる各国の公正取引委員会の目を、ネーミングを行う企業に向ける目的もあるのでは、との指摘もある。

Windowsを搭載したパソコンは世界中で毎年で数億台以上が販売されており、そのネーミングライツによる広告効果は計り知れない。すでに複数の企業が興味を示していると言われ、数年後にどのような名称のWindowsが販売されるのか、興味を引かれるところだ。

 
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次期Windowsのネーミングライツ、早くも購入希望者が

(4月1日 サンノゼ)

米国マイクロソフト社が発表した次期Windowsのネーミングライツ売却に対し、複数の企業が興味を示していることが判明した。

現在可能性が噂されているのは、複数の検索サイト大手企業。もともと広告収入を主な収入源としている検索業界は、Windowsの知名度に対して大きな期待をしているという。有力な情報筋によると、もっとも有力視されているのは、以下のふたつの争いだそうだ。

「Windows google」vs「Windows yahoo」
 
 
また、本命は別の企業だという噂もある。企業名こそ明かされていないが、有力とされている名称だけは判明している。

「WindowsMac」もしくは「iWindows(アイーウインドウズ)」

もしこの噂が実現した場合、業界やユーザー、さらには公正取引委員会の混乱は必至であり、一部には歓迎する向きもあるようだ。
 


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J2第06節 札幌 1-0 C大阪

コンサドーレ札幌 応援日記

2007年03月31日(土)
J2第06節 札幌 1-0 C大阪(室蘭)
室蘭入り江競技場SA自由席で観戦

5試合連続完封で勝利! それにしてもマニアックな試合だ。たまりませんわ。

……しかも、なんとびっくり暫定とはいえ首位だ!(決してエイプリルフールではないぞ)

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