« 白旗の意味 | トップページ | 月刊マイクロソフトアップデート2月号 バレンタインスペシャル »

2007.02.13

ドキュメンタリーとフィクション

ちょっと古いお話ですが、映画のニュースをふたつ。

米で反日史観映画 「レイプ・オブ・南京」下敷き 年明け発表(産経 iza 11/26 07:09)

ドキュメンタリー作品の体裁だが、史実の認定は反日的な歴史観で知られる中国系米国人作家、故アイリス・チャン氏の「レイプ・オブ・南京」を踏まえているとされる。

米映画「南京」は捏造! 保守系有志ら“真実”の映画製作へ(産経 iza 01/21 11:30)

保守系の有志らが「南京大虐殺は政治的陰謀のでっちあげ」とするドキュメンタリー映画「南京の真実」の製作に乗り出す

南京の虐殺が事実だとか捏造だとか、どちらが真実でどちらがトンデモだとか、ここで議論する気はまったくありませんが。上記の記事を読む限り、少なくとも映画を製作する側は、どちらも「ドキュメンタリー」と言っているようです。

もし実際に映画が作られた場合、消費者は、ある歴史的な出来事に対して表現内容が全く正反対の「ドキュメンタリー映画」を突きつけられるわけですな。
 
 
これは極端な例ですが、「あるある」に限らずとも、なんらかのメディアを視聴する場合、似たようなことは日常的に起こっているはずです。もし予備知識をまったく持たずに見た場合、それがノンフィクションなのか、ドキュメンタリなのか、報道なのか、エンターテイントなのか、無知な消費者である我々には判断のしようがありません。
 
 
たとえば、評判のいいある映画についても、一部にはこんな見方もあるそうです。

映画『ダーウィンの悪夢』に関する「嘘」について(愛・蔵太の少し調べて書く日記)

……この記事の中で言及されている意見自体も、果たしてどこまで本当なのかわかりませんが。

「あるある」のねつ造程度のわかりやすい問題なら「視聴者のリテラシーの問題」で済ませられることも可能です。でも、アフリカで起こっている出来事について、それがどこまで真実でどこから演出なのか、素人には判断のしようがありません。 どこまで信じて良いのでしょう?

仮にもしこの映画になんらかの演出があった場合、「映画とはそういうもの」ですまされるのでしょうか? 「あるある」の問題との本質的な差は、どこにあるのでしょう? 報道やドキュメンタリーは、どこまでの演出なら許されるのでしょう?
 
 
おそらく、ジャーナリズム畑にいる人にとっては、このへんは大昔から議論され尽くしてきた問題なのでしょう。もしジャーナリストの中でなんとなく統一された見解のようなものがあるのならそれを是非知りたいけど、そんなものは無いのだろうなぁ。

なんにしろ、ジャーナリストでもマスコミでもない消費者を、「見る側のリテラシーの問題」と突き放すだけでは、「あるある」の問題は永遠に解決しないでしょう。
 

|

« 白旗の意味 | トップページ | 月刊マイクロソフトアップデート2月号 バレンタインスペシャル »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/18696/13899776

この記事へのトラックバック一覧です: ドキュメンタリーとフィクション:

« 白旗の意味 | トップページ | 月刊マイクロソフトアップデート2月号 バレンタインスペシャル »