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2007.02.19

セキュリティと特許

興味深い(?)記事を読んだので、とりあえずメモだけ。

情報セキュリティ対策技術と特許の微妙な関係(武田圭史)
セキュリティは特許より優先するか?(武田圭史)

今後、様々な企業がセキュリティ対策について特許を出願しその権利を行使するような時代が来るとなると、情報セキュリティ対策の普及や研究活動にも制約が及んでくることになるかもしれない

……てな感じのおはなし。
 
 

あるいは社会のコンセンサスとして、情報セキュリティについても特許制度の枠組みを活用すべきということになるなら、各企業や研究者はそのための対応をとっていくことになるだろう。

……うーん。なにを今さら、という気がちょっとしました。セキュリティ業界の企業は、今まで特許に対応していなかった? 業界の事情はよくしらないけど、ホントかなぁ。
 
 
医薬品やら農産物を例にあげるまでもなく、今の世の中は人間の健康やら生命に直接関係する技術でさえ特許でガチガチに縛られているわけで、こんな状況が世間から容認されていると言えるのは間違いないでしょう(もちろん反対意見はあるにせよ)。

そんな、世の中では当たり前といえる特許の仕組みが、「情報セキュリティ」などという些細な問題でだけ例外扱いされるわけがありません。(もちろん、安全保障あたりが絡む個別の問題は例外になりえるだろうけど、それでも表向きの原則はかわることはないだろうなぁ)

この手のお話を考えるのなら、セキュリティの事だけを考えても無駄で、特許制度と社会の関わり全般の問題として考える必要があると思う。
 
 

そして、もし現行の特許制度がセキュリティ技術の現状マッチしていないのだとしたら、医薬品の研究など他の分野で上手く折り合いをつけている方法を参考にしたり、審査基準など制度の運用でなんとかする方向を考えるしかないかな。

もしくは、たとえばオープンソースを上手く使って、特許制度の守備範囲外から攻めていくとか。(ひょっとしたら、医薬品や遺伝子の特許の問題に関しても、GPLのような攻め方ができる可能性もあるかも)
 
 
話はかわって。ちょっと現場から離れた机上のお話。

悪用されかねないセキュリティ技術や情報を、(悪人も含めた)社会に対してどのように公開し、どのように社会に役立てるべきか。または、そのような技術は特許で守るべきなのか。……てな問題は、倫理学的に面白い問題だと思う。

功利主義的な立場とか、正義論的な立場とか、どんな立場を選ぶかによって技術者や企業が取るべきだと思われる態度が変わるよね、……たぶん。もっと勉強しなきゃ!

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