J2第47節 草津0-2札幌
コンサドーレ札幌 応援日記
2006年10月29日(日)
J2第47節 草津 0-2 札幌(敷島公園)
スカパーの中継で観戦
フッキ2発で完勝!
詳しくはこちら
超私的 コンサドーレ札幌 応援日記
http://homepage3.nifty.com/dole/
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コンサドーレ札幌 応援日記
2006年10月29日(日)
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マンガを読んだ日記。
よみきりものの… コオニライフ (竹本泉)
エンターブレイン
竹本泉、最新の短編集。あいもかわらずいつものかんじの変なマンガばっかりで、なかなかいい感じです。
さて、表題作の「コオニライフ」。
主人公は、どこか知れないおそらくファンタジー世界の中の田舎町に住む、背の小さいことを気にしている以外はごく普通の少女。彼女は17才の夏、両親から自分の出生に関するおそるべき秘密を知らされます。
なんと彼女は両親の実の子ではなかった。産院で取り違えられたのだ。しかも、彼女は人間ですらない。小人とか小鬼とか、とにかく小さな妖精だったのだ。
この世界では、人間の血(遺伝子?)を必要とする妖精による”替え子”が日常的に行われます。彼女のように人間以外のものにより取り替えられてしまった子が、たくさん存するわけです。
とはいっても、そこは竹本泉の世界ですから、悲劇的な要素はまったくありません。住人達はそんなものだとごく自然に彼女のような亜人間とつきあい、彼女と両親の間はかわらずに親子の愛情で満たされています。出生の秘密を知った後も、あいかわらずほのぼのとした日常は続いていくわけです。
……一見しただけでは、とてもやさしくて、心が暖かくなる物語です。でも、よくよく考えてみると、妖怪や妖精の存在は別としても、かなり不思議な世界であることに気づきます。ある意味異常な親子関係が、倫理や道徳などには一切触れることなく、実にさりげなく描かれています。正直いって、他人の子、正確には亜人間に取り替えられた子に対して、それを当然として愛情を注ぐ親の姿には、ちょっと衝撃をうけました。さらわれてしまった実の子の事は、あまり気にされませんし。(カッコウに託卵された代理母の鳥達は、こんな感じなのかもしれません。
ほのぼのマンガを描いているのに、いつのまにか常識を軽々と飛び越えてしまうこの感覚は、凄いと思う。代理母問題に象徴されるように、(正しいかどうかの問題はおいておいて)今の日本の倫理観や道徳観では絶対にあり得ない親子関係を、極々自然に描いてしまった超問題作……などとは、描いた本人はみじんも思ってないのかもしれませんが。
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国の科学技術のすそ野を広げる第一歩は、科学関連の興味深いニュースを一般市民でも理解できる形で広く世の中に知らせることだと思うわけです。
なのに、日本の新聞の科学欄はいまひとつ評判がよろしくありません。TVや雑誌など他のマスコミを含めても、科学ニュースの質も量も決して満足できる状況だとは言えないでしょう。
ならばネットに期待したいところです。確かに科学ニュースサイトというのはたくさん存在するものの、広く一般市民に知られているかというと、ちょっと物足りない感じがします。
で、Googleニュースです。
おそらく日本で最もメジャーなニュースサイトのひとつです。でも、ここにはせっかく「科学技術」のカテゴリーがあるのに、掲載されているのはITビジネス関連のニュースばかりで、肝心の科学ニュースは滅多にありません。
Googleニュースが、どこからどんな仕組みでニュースを集めてくるのか知りませんが、もしここに一般市民向けの最新面白科学ニュースが沢山掲載されるようになれば、市民の科学に対する興味も湧いてくるかもしれないなぁ。巡り巡って、日本の理科離れも改善されるかもしれない。
なぜITニュースばかりなのだろう? ひょっとして、良質な科学関連ニュースの提供元がないだけのだろうか? もしそうなら、これはかなり深刻な問題なのかもしれない。 Googleに問い合わせてみようかな?
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数日前のニュースになりますが、秋田大学が文部科学省の「女子中高生理系進路選択支援事業」として、新たな事業を受託したそうです。女子高校生にハイブリッドロケット及び缶サットの作り方を伝授する事業、その名も「ロケットガール養成講座」ですと。
詳細はこのあたり参照
リアル「ロケットガール養成講座」開講(スラッシュドット)
「ロケットガール養成講座」が文部科学省「女子中高生理系進路選択支援事業」に採択(秋田大学)
野尻抱介原作のアニメ企画「ロケットガール」とタイアップしているそうで、実にアレな企画ですな。
「ロケットガールといえば、野尻抱介じゃなくて竹本泉だろう」という突っ込みはおいておいて、理工学系に興味をもつ女性を増やそう、というのは、決して悪いことではないと思います。うまく理系に女性が増えれば、つられて男性も理系に来るかもしれない。これで科学のすそ野が広がればいいんじゃないかな。成功するかどうかはわかりませんが。
そういえば、昔々の御厨さと美のマンガでも、亜光速宇宙船のパイロットが地球に帰還してみると、女性上位で男性が虐げられている社会になっていた、てなお話がありました(タイトルが思い出せない!)。たしか、宇宙開拓時代になると、女性の方が体重が軽く、代謝量も少なく、事故にあってもタフで生存率が高いという理由で、必然的に女性が優遇される世の中になったという理屈でした。すくなくともSFの世界では、ロケットと女性は相性がいいのは間違いありません。
さて、どうでもいいことですが、秋田大が「ロケットガール」なら、東北大には「サイエンス・エンジェル」がいます。
このへん参照
東北大学、「サイエンス・エンジェル」を募集中(スラッシュドット)
サイエンスエンジェル制度(東北大学 杜の都女性科学者ハードリング支援事業)
瀬名秀明に、聞く!(東北大学 工学部)
東北地方は、こーゆーノリが好きなのかな? いいことだと思うけど。
話はかわって。
理工系離れの深刻化が叫ばれる中、理工系に引き込む対象は女子供だけでは足りません。普通の社会人や主婦、リタイヤした老人などを、科学の現場に無理矢理引き込む試みがあってもいいんじゃないかな? 特に、団塊世代なんかは暇だし金持ってるし異分野の経験も豊富だし、大学に誘い込むのにうってつけのような気がします。
名付けて「サイエンス老人Z」とか「ロケット好々爺」とか、こんな企画はどうかな?
うまくいけば科学の裾野を広げることにつながりますし、若い世代の本気の研究者に刺激を与えることになるかもしれない。…そんな理屈よりも、定年後のひまなジジババが、のんびりと科学について研究できる世の中って、単純にいいと思うな。
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ウイルスやスパイウェア、トロイの木馬、ルートキットなど、知らないうちにPCに潜り込み、悪の限りを尽くすソフトウェアをまとめて「マルウェア」といいます。
このマルウェア、最近は凄いことになっているらしいですよ。
その1 他のウイルスを皆殺し
なんと、トロイの木馬のくせに、ウイルス対策ソフトを内蔵し、目障りな他のウイルスを皆殺しにするマルウェアですって。
ウイルススキャナ搭載のトロイの木馬「SpamThru」(ITMedia)
このトロイの木馬は、敵となり得るものに対してアンチウイルスエンジンを使っている。
……中略……
これは盗んだ帯域をスパム送信にフル活用するための高度な操作なのだ
要するに、感染したターゲットのPCのCPUとかネットワークをフルに利用するためには、他のウイルスが邪魔なわけだ。こんなのに感染するようなPCは、もともといろんなウイルスに感染している可能性が高いから、これは新参者のウイルスにとっては大きな問題だ。で、自らにウイルス駆除機能を内蔵し、他のウイルスを駆除してしまうんだな。
誰が作ったのか知らないが、ここまでやるか。すげぇな。
その2 ウイルスに感染するウイルス
ちょっと古い記事ですが、印象に残っていたので。
コンピュータウイルスの過去・現在・未来(2) ウイルスに寄生するウイルス(MYCOMジャーナル)
Pariteは他のウイルスに寄生して繁殖している
……中略……
他のウイルスに(正確には『片利共生』がふさわしいと思うが)寄生することで、その機能をそのまま取り込み、数を増やしていった
こちらは、他のウイルスやマルウェアのファイルに感染することで、いろいろな悪の機能を獲得しながら増殖しているウイルス。
これもすごい。おそらく作者の意図とは違う、偶然の産物だろうが、ある意味大自然の驚異といえるかも。
以下余談
いまのコンピュータウイルスは、それがどんなに凄い機能のウイルスでも、それは人間のプログラマーが意図して作り上げたものです。最近のウイルスは、ウイルス対策ソフトを逃れるため、自分をコピーするときに多少の変異を起こすらしいですが、ちょっとバイナリーが変化するだけで新たな機能を獲得することはありません。生物の進化とはかなり違います。
おそらく誰もが一度は考えることでしょうが、そのうちコンピュータウイルスが勝手に進化し始める可能性はないんですかね? DNAとタンパク質みたいな、遺伝型と表現型が分離した仕組みがないと、自然に進化するのは難しいかな?
それから、ウイルス同士の生存競争とか淘汰圧とかは今のインターネット上でも観察できるはずで(実際にフィールド調査するのは困難でしょうが)、例えば数理生態とかの観点からシミュレーションできないものか。
本気で研究すると、かなり面白そうなテーマかもしれませんね。 ……つづく。
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うちの犬はよく寝ぼけます。
すぐにうたた寝するくせに、目覚めたときはしばらくボーっとしています。大好きな玩具で釣ってやっても、焦点の合わない目であらぬところを見つめています。やっとノソノソ動き出しても、机の脚にぶつかったりします。目覚めてエンジンがかかってくると侮れないパワーを発揮しやがりますが、暖気に時間がかかるわけです。
誇り高きハンターである食肉目の一員として、それでいいのか? とも思いますが、やっぱりもともと肉食獣だけに、あまり危機感がないんですかね? それとも、ペットとして生ぬるく暮らすうち、野生の勘が鈍ったか?
で、座るときはこんな感じ。
(写真が暗いですが、投げ出した脚の色っぽさに注目)
おまえはクマか? プーさんか? 犬と熊が同じ食肉目だということを、これほど実感したことはない。
犬としてこれでいいのかちょっと心配ですが、まぁ可愛いからいいか。
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コンサドーレ札幌応援日記
2006年10月21日(土)
J2第46節 札幌 1-4 神戸(札幌ドーム)
札幌ドーム SS指定席で観戦
悪い試合ではなかったけどなぁ。完敗。で、昇格可能性消滅。
10周年感謝イベントの事とか、詳しくはこちら
超私的 コンサドーレ札幌 応援日記
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忘れないようメモ
フランスの病院で、X線装置のプログラムの誤操作により、1人死亡13人重傷の大事故が起きていた……らしいです。
X線の過剰照射により1名が死亡し13名が直腸と肛門を失う ― プログラムの設定ミスが原因?(なんでも評点)
フランス・ロレーヌ地域の医療保健当局が発表したところによると、ヴォージュ県エピナルの病院で患者1人が死亡し、13人が直腸と肛門を失う重大な医療過誤が発生していたことが判明した。しかも、X線装置のプログラムを誤操作したことがその原因だという。
AFPによる配信記事はこちら
One dead, 13 injured in X-ray blunder at French hospital(Yahoo!News)
「staff misused a new software programme」 というのが具体的にどんなもんなのか気になります。プログラム自体のバグなのか、単なる操作ミスなのか。それにしても、そもそも医療機器で死者が出るような操作ミスが可能なシステムというのも、どうかと思うし。
あと、リンク元でも触れられていますが、検査の際の過剰照射なら、直腸だけで済むはず無いよなぁ。この記事だけでは何もわかりません。まぁ、報道がいい加減な事は良くあることですが。
おまけ。
この種の事件では、1986年頃アメリカでおきたセラック25の事件が有名です。放射線治療機のプログラムのバグのおかげで過剰照射事故が続発、少なくとも5人が死亡し多くの重傷者が出た、ソフトウェア業界にとっての大事件です。制御用ソフトウェアの設計ミス、現場での操作ミス、事故後の対応のミス等々、複雑な原因が絡み合って発生した事故として知られています。後に詳細な分析が為されており、コンピュータ倫理学とかリスクマネジメントとかの教科書には必ず出てくる一件。
The Therac-25 Accidents(Nancy Leveson) (PDF)
Therac-25(Wikipedia 英語)
A-III型のソフトウエアの欠陥による放射線治療機事故(JST失敗知識データベース)
このバグは、「史上最悪のバグ」ワースト10にも選ばれています。
「史上最悪のソフトウェアバグ」ワースト10を紹介(Hotwired)
さらにおまけ。
医療用の放射線の過剰照射や過小照射は、日本でもしばしば起きている事件らしいですよ。
たとえばこのへん参照。
放射線治療における誤照射事故(JST 原子力図書館)
医療機関における放射線誤照射事故例(JST 原子力図書館)
国内の事例では、ソフトウェアの問題が原因となった例はなさそうですが。
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コンサドーレ札幌応援日記
2006年10月18日(水)
J2第45節 横浜FC 3-0 札幌(三ツ沢)
スカパーの中継をみる
完敗。そんなに悪くはないと思ったけどなぁ。。。
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なんと、学会で発表することになりました。科学技術社会論学会(JSSTS)です。
「科学技術と社会の界面に発生する諸問題を議論する学会」ですって。札幌で開催されるということで勢いで申し込んでしまったのですが、発表しようという内容が学会の趣旨にあっているのか、ちょっと不安だったりします。
文系の学会(?)って、どんな雰囲気なんだろう? 怖い人ばかりなんだろうか? 下手な発表すると、いじめられるのかな?
それにしても、アカデミックな世界なんて超ひさしぶりわけで、まずどんな服装で発表すればいいのかすらわかりません。
今を去ること約十数年前の専業学生だった時代、日本生態学会で発表したときは、確かトレーナーとジーンズ姿でした。他の出席者も、少なくとも学生は、みんな似たような小汚い格好だったと思います。横浜で生態学会の国際大会が行われた時には、世界中から偉い研究者が集まったはずなのに、「やっぱり生態学者はスーツなんて着ないんだなぁ」と変なところに納得した記憶があります。
ついでに、植物学会の場合は、バイオ系の分野の研究者はみんなスーツだったけど、生態学や分類学の分野の研究者はラフな格好でした。なにしろ昔のことなので、今もそうなのかは知りませんが。
さて、本番までもう1ヶ月ありません。どんな服装で挑んでやろうか? ……じゃなくて、どんな話をしてやろうか? はたして準備は間に合うのか? どうなることやら。
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……と、たまには言うべきじゃないかな、マスコミは。
例えばこんなニュース。
「タクシー代わり」の119やめて 策練る国・自治体(asahi.com)
緊急性がないのに119番通報する人が後を絶たず、救急車が現場に着く時間が年々遅くなっている。「本当に助けなければいけない命も助からなくなる」……
で、マスコミは、こんな市民の情けない実態を報道するときまで、客観的な姿勢を装う必要があるのですかね? 社会の公器たるマスコミとしては、市民に対してずばり「おまえらがバカだからこんな世の中になった」と真実をいうべきじゃないかな?
脈絡はありませんが、医療関係ということで、ちょっと古いけどこんな記事も思い出しました。江別市立病院の内科医がいなくなった件の報道について論じた記事です。
江別の件に対するコメント(医局脱出へのカウントダウン)
夜間急病診療所が単なる24時間営業のコンビニ外来になっていて市立病院の医師業務が圧迫されたというのは,「市民」を対象とする新聞記事では指摘しにくいだろうし現にこれまでなかなか指摘されてこなかった事実である。
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遺伝情報が非常に小さい生物がみつかったそうですよ。
最小ゲノム細菌:昆虫の体内に共生…東大チームなど発見(MSN毎日)
全遺伝情報(ゲノム)の大きさを示す塩基数はヒトの約2万分の1の16万対しかなく、これまで解読を終えた約2000種の生物では最も少なかった ……中略…… これまで最少だった細菌ブフネラの45万対の3分の1で、ヒト(30億対)や大腸菌(460万対)を大幅に下回った。
……16万対の塩基というと、DNAはひとつの塩基対につき4つの可能性があるから、情報量は4の16万乗かな? ということは 2の32万乗、すなわち32万ビットあれば表現できるはずです。これは 4万バイトですから、この細菌の遺伝情報はせいぜい 40Kバイトの情報量しかないわけです。
わずか40Kバイト。意外に少ないものです。最近のPCのHDDやメモリーの容量を考えると、生物を人工的に作り出すことも可能なような気がしてきます。
とはいっても、この情報量で表現できる数字は、10進数にするとおよそ10万桁くらい(?)にもなります。これは、宇宙全体の原子の数(10進数にして、たったの85桁程度しかない)と比較しようとしてもまったく比較にすらならい、気の遠くなるほどの大きな数字です。
40Kバイトといえば、原稿用紙でたった50枚程の情報量ですから、小説なら短編にしかなりません。我々の日常的な感覚からすると、たいした情報量ではありません。しかし、チンパンジーがでたらめにワープロを叩いてこの細菌のDNAを再現することは、宇宙が終わるまでやりつづけても不可能なわけです。この細菌は、奇跡のような確率を乗り越えて進化してきたわけですな。うーん、生命の神秘。
(チンパンジーの作文も、遺伝アルゴリズムとかをつかって少しづつ完成に近づけていけば、そう時間をかけなくてもきちんとできるでしょうが)
ついでに余談ですが。
我々が日常的にいかに莫大な情報量を扱っているのか、そのうちどれくらいが無駄な情報量なのか、……てなあたりも、なかなか感慨深いですな。
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「水からの伝言」を例に出すまでもなく、ニセ科学というものは、気づいたときにはいつのまにやら世間に広まっている厄介なものです。
そんなニセ科学の脅威に対抗するため、科学者コミュニティや科学周辺で飯を食っている者は、いったいどうすればいいのでしょう? ……おそらく根本的な解決は不可能なんでしょうね、きっと。
ならば、こんな作戦はどうかな?
一年に一度、4月1日のエイプリルフールの日。国中の科学者が、いかにもニセ科学の研究成果を発表するのです。
各学会誌は、4月1日付けの号外を出版しましょう。そこには、普段は真面目な研究者の名前で、血液型性格判断の分子生物学的なウソ解説やら、マイナスイオンの効能を肯定するねつ造実験結果の論文がならぶわけです。マスコミの協力も必要で、新聞の家庭面では「水からの伝言」が取り上げられ、TVのバラエティでは危ない地質学者が「日本は沈没するんだぁ」と言いながら暴れます。
これで、国民に対してニセ科学への免疫をつけることができます。疑う心を育てることができます。そしてなにより重要なのは、こんなニセ「ニセ科学」論文をつくることは、おそらくとても楽しい作業であろうということです。私もやりたい。
「不真面目だ!」と怒る人もいるでしょうが、この程度で怒り出す人は、もともとニセ科学の魔の手に引っかかりやすい人なので、そんな人をあぶり出すリトマス紙としても使えるかもしれません。
……講義のあとの飲み会でのバカ話から生まれたアイディアなんですが、なかなかよいアイディアじゃないかな、これ。案外ニセ科学問題の本質をついていたりするかもしれないし。
というわけで、北大のCoSTEPで行われた「ニセ科学に立ち向かう?」という講義をうけてきた感想でした。講義の詳細については、5号館のつぶやきさんが詳わしいので、そちらをご覧ください。
ニセ科学に立ち向かう?(5号館のつぶやき)
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コンサドーレ札幌 応援日記
2006年10月14日(土)
J2第44節 札幌 1-1 山形(厚別)
ニュース等で結果を知る
ロスタイム、2分を守りきれずに引き分け。最近、負けはないけど調子に乗れないなぁ。
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単に忘れないためのリンクメモ
今の世の中、技術者を育てる高等教育機関においては、知識面に偏重しない質の高い技術者教育が行われる事が求められているそうです。国策として、プロ意識を持った多くの優れた技術者を育成したいわけです。
それを実現するため、教育機関の技術者教育プログラムが一定の質を満たしていることを審査し、保証してくれるのが、日本技術者教育認定機構(JABEE)です。
これは、あくまで教育プログラムの質が問われているわけで、実際に卒業した学生の質は問題になりません。要するに、大学の工学系学部とか高専の教育プログラムを対象とした ISO、……みたいなイメージでいいんじゃないかな?
ちなみに、認定されたプログラムの卒業生は、技術士の試験の時、一次試験を免除されるそうです。
この JABEE、それなりに権威があるようで、けっこうたくさんの大学や高専の教育プログラムが既に認定されていますし、これから認定を目指しているところも多いようです。
分野別認定プログラム(JABEE)
認定されるための基準はこれ
認定基準と審査方法(PDF)(JABEE)
基準はいろいろありますが、「設定すべき学習・教育目標」の項目はこんな感じ
(1)自立した技術者の育成を目的として、下記の(a)-(h)の各内容を具体化したプログラム独自の学習・教育目標が設定され、広く学内外に公開されていること。 また、それが当該プログラムに関わる教員および学生に周知されていること。(a)地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
(b)技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者が社会に対して負っている責任に関する理解(技術者倫理)
(c)数学、自然科学および情報技術に関する知識とそれらを応用できる能力
(d)該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力
(e)種々の科学、技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
(f)日本語による論理的な記述力、口頭発表力、討議等のコミュニケーション能力および国際的に通用するコミュニケーション基礎能力
(g)自主的、継続的に学習できる能力
(h)与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめる能力
「情報および情報関連分野」に関しては、以下の3学会。
電子情報通信学会
情報処理学会
電気学会
「電気・電子・情報通信およびその関連分野」に関しては、以下の2学会。
電気学会
電子情報通信学会
で、肝心の「技術者倫理」についての教育ですが。
情報処理分野でJABEE認定されたプログラムにおいて、「技術者倫理」についてはどんな教育が行われているのでしょう? とりあえずググってみると、情報処理学会のJABEE関連のサイトで、こんなのがヒットしました。
情報処理学会におけるアクレディテーション(技術者認定制度)委員会活動(情報処理学会)
「倫理に関しては、特に講義を設ける必要はなく、各教官が必要の応じて教えれば十分であるが、ただ「教えている事実を明確にする」必要がある」
JABEEによって教育プログラムの質があがったとしても、そもそも情報処理分野の技術者は、情報処理に関する教育そのものを受けていない場合が非常に多かったりします。また、産業界が求める人材と、教育機関による教育プログラムの内容がマッチしていないとの声もあるようです。
たとえば、このあたりの資料参照
情報サービス・ソフトウェア産業維新~魅力ある情報サービス・ソフトウェア産業の実現に向けて~(経済産業省)
「……他方、我が国では、情報サービス・ソフトウェア産業で働くエンジニアの多くが文系出身者や、電気・電子・機械工学等非情報系教育を受けた者で占められ、いわゆる情報系工学教育を受けた者を上回っている。その情報系工学教育の実態も理論・基礎知識偏重で、教育内容と水準も大学によってバラバラである。システム・インテグレーション分野では、実際の業務に必要なIT知識・スキルや顧客業務知識の不足を就業後のOJTで補っているのが実態で、体系的知識の習得や実践的能力の不足が指摘されている」
情報処理技術者に対する技術者倫理教育って、どうあるべきなんでしょうねぇ?
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今月は”緊急”がいっぱい
マイクロソフト、10月の月例パッチ10件を公開(INTERNET Watch)
WindowsやOfficeに危険なセキュリティ・ホールが多数,パッチの適用を(IT Pro)
マイクロソフト社のセキュリティ修正プログラムについて(MS06-056,057,058,059,060,061,062,063,064,065)(10/11)(@police)
2006年10月 Microsoft セキュリティ情報 (緊急6件含)に関する注意喚起(JPCERT/CC)
2006 年 10 月のセキュリティ情報(マイクロソフト)
10 月のセキュリティリリース(日本のセキュリティチームの Blog)
Windows関連が5件,Office関連が4件,.NET Framework関連が1件。あわせて10件。そのうち「緊急」に設定されているのは6件。
「緊急」は、どれも悪人からリモートでコードを実行されかねない、ちょっとヤバげなものばかりなのでさっさと修正しておきましょう。
おまけ。
10月6日にでた事前予告では11件のはずだったのだが、なぜか10件になった模様。また、Windows XP SP1への対応は、今回で最後だそうです。
もうひとつおまけ。 今回のパッチ公開に伴い、ちょっとトラブルがあったらしい。
MSの月例パッチ公開、自動更新で一時トラブル発生も(IT media)
さらにおまけ。
パッチ配布ツール「SUS」は12月6日にサポート終了,「WSUS」への移行を(IT Pro)
Microsoft Software Update Services 1.0 のサポート ライフサイクル(マイクロソフト)
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「レンズを持たない、どころかどんな光学系もセンサーもない「ブラインド・カメラ」」……だそうです。
レンズのないブラインド・カメラ(Engadged Japanese)
シャッターを切った時間だけを記録して、その瞬間に誰か別の人が撮影した写真をFlickrのようなオンラインフォトサービスから見つけてくるもの
どうせ実用性がないのなら、GPS と組み合わせて、「シャッターを切ったその場所の緯度経度からグーグルアースの画像を引っ張ってくるカメラ」なんてのもいいかも。
将来、web上にupされる莫大な量の写真や動画に位置情報と時刻情報のタグがつくようになれば、地球上のどんな時代のどんな場所でも自由に記念写真を撮れるようになるかもしれません。
……それどころか、googleなどによる検索と、顔写真による個人識別システムとが組み合わせられると、誰がいつどこにいたのか全て明らかになる世の中になるかもしれないなぁ。というか、近い将来実際にそうなるだろうなぁ。
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コンサドーレ札幌応援日記
2006年10月08日(日)
天皇杯3回戦 コンサドーレ札幌 3-1 新日鐵大分(室蘭)
ニュース等で結果を知る
危なかった。……天皇杯でアマチュアとやると、毎回必ずこんな試合だね。
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まず、エレベーターはふたつセットで使う。
ふたつのエレベーターをつり下げるワイヤーを、ビルの最上階を通して一本に繋ぐ。
すなわち、片方のエレベータが下降すると、片方は上昇する構造にする。
エレベータの定員表示を、上昇時と下降時で変更する可能にする。下降時は多くの人を乗せ、上昇時は少ない人しか乗せないようにする。
これで完成。
下降するエレベーターの方が乗車人数が多く重量が重いため、だまっていてももうひとつのエレベーターを引っ張り上げてくれるはず。最上階まで引っ張り上げたら、定員表示を逆にして、逆方向に運行するわけだ。
この繰り返しにより、重力以外のエネルギーを使わない夢の省エネエレベーターが完成だ!
うーーん、我ながら素晴らしいアイディアだ! 特許とらなきゃ。
ひっきりなしに大量の人が利用し、昇りだけ階段をつかう健康志向の奇特な人が多い巨大ビルなら、なんとかなるかもしれないぞ。
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日本学術会議が、度重なる科学者の不祥事に対して科学者コミュニティ自身が襟をただすため、「科学者の行動規範について」という声明をだしたそうです。
科学者の行動規範について(日本学術会議)
科学者の行動規範について(PDF)(日本学術会議)
科学者倫理の確立に向けて 声明「科学者の行動規範について」表出に際しての会長談話(PDF)(日本学術会議)
とりあえず、メモだけでした。
本質とは関係ない、まったくどうでもいいことですが。
下記のリンク先によると、このPDFファイルの公開直後は、印刷もコピーもできない設定になっていたらしいですね。(現在ダウンロードできるファイルに関しては、ちゃんと印刷もコピーできるようです)
日本学術会議 声明 科学者の行動規範について(まるちゃんの情報セキュリティ気まぐれ日記)
さらにおまけ。
文部科学省からはこんなアンケートが。
文部科学省、研究費不正使用対策で研究者他に意見求める(スラッシュドット)
研究資金制度の運用上の問題点に関するアンケートのお願い(文部科学省)
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最近どうも眠れない。
眠れないから、昼間も眠い。
それでも仕事中は頑張って目をあけているのだが、気がつくと目を開けながら夢を見ていたりする。確かにイスに座りディスプレイを見つめているのに、頭の中の私はまったく別の事をしているのだ。これが白昼夢というやつなのか?
そのうち、現実と夢の区別がつかなくなりそうで、ちょっと怖いかも。
……何か食べている夢が多いのは、なんか意味があるのかな? (仕事中には、Hな白昼夢だけは出てこないことを祈ろう)
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数日中に仕事で使いそうなリンク。忘れないようにメモ。
その1 地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン
……というのが、9月29日に出ました。解説からポリシーサンプルまで至れり尽くせりだ。
「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」の公表(総務省 2006年9月)
その2 地方公共団体情報セキュリティ監査ガイドライン
ここからが便利かな?
地方公共団体における情報セキュリティ監査の促進(総務省 2003年3月)
その3 政府機関の情報セキュリティ対策のための統一基準
政府のセキュリティ統一基準関連いろいろ
政府機関の情報セキュリティ対策のための統一基準(内閣官房情報セキュリティセンター)
その4 有名なセキュリティポリシーサンプル
これより新しいのはないのかな?
情報セキュリティポリシー・サンプル0.92a版(JINSA 2003年)
その4 情報セキュリティ対策ベンチマーク
自分でチェック!
情報セキュリティ対策ベンチマークセルフチェック(IPA)
おまけ ISMS の ISO 化
認証基準のISO/JIS化に伴う対応について(JIPDEC 2006年5月)
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うちの愛犬さくら(ミニチュアシュナウザー、1歳、女の子)の耳がかゆいらしいので、知り合いの動物病院につれていったわけです。
病院で獣医さんとお話ししていると、急患が飛び込んできました。なんでもシーズーが血を吐いたとか。
飼い主さんと獣医さんが必死で治療したのですが、結局息を引き取ってしまいました。飼い主さんをみるのがつらい。
で、呑気な顔したうちの犬をみて、つい想像してしまったわけです。こいつも、あと十数年で確実に死ぬ。おそらく私よりも先に死ぬ。その時、オレは冷静でいられるだろうか?
「子供が生まれたら犬を飼うといい。
赤ん坊の時、犬がその子を守ってくれる
少年の時、成長した犬が子供と遊んでくれる
青年の時、老いた犬が命の尊さを教えてくれる」
……かなりいい加減な記憶ですが、だいたいこんな意味の言い伝えを聞いたことがあるような気がします。(正確な言い回しをご存じの方は、教えていただけると幸いです)
犬を飼う、いや犬といっしょに暮らすということは、いろんな意味で大変な事なんだなぁ。
我ながら下手くそな写真だなぁ。
話はかわって。
さくらのオッパイは、左右の乳首が段違いについているのですが、これは犬の世界では普通の事なのでしょうかね?
確かにこの方が、たくさんの子犬に対して、効率的にオッパイをあげられそうな気がしますが。
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実はこれってかなりの大ニュースじゃないかな?
Windows(R) Updateによる電子政府システム向けルート証明書の配信を開始(マイクロソフト)
一般に、Webサイトの正当性を証明するルート証明書を利用者が明示的にインストールすることは多くありませんが、現在の電子政府システムでは、利用を開始する前に必ず利用者が自ら証明書をダウンロードしてインストールする手順を踏む必要があることから、システム利用が伸び悩んでいる原因の一つとされてきました。この状況に対して、本年春、松田岩夫内閣府特命担当大臣(IT)(当時)より、「電子政府システム利用率が最も高いWindowsオペレーティングシステム(OS)において、当該ルート証明書をサポートしてほしい」との依頼が寄せられたことに伴い、マイクロソフトでは内閣官房、総務省をはじめとする関係省庁等の協力を得ながら対応準備を進めてきました。
……中略……
具体的には、日本政府PKI(注2)(総務省認証局およびLGPKIアプリケーション認証局)を「信頼されたルート証明機関」として登録するとともに、Windows Updateを経由した証明書の配布を開始したものです。これにより、電子政府システム利用者は、ルート証明書のインストール手順を明示的に取らなくても、同システムによるサービスの提供を受けることが可能になります。
これで電子政府の利用も盛んになる……のかなぁ? これまで、迂闊な政府や自治体関連のサイトがオレオレ証明書とか使っていても、実際問題として誰もあまり困らなかったような気もしないでもなかったりします。……電子政府とかいっても、その程度しか利用されていなかったとも言えますが。
というか、実はこれによる最も大きな影響は、これで少なくともGPKIの証明書を使ったサイトが国民に対して間違ったいいかげんなPKIの知識を植え付ける必要がなくなる、すなわち国際的に恥をかかなくてすむ、という点だったりして。
なんにしろ、マイクロソフトに対して総務省のPKIをWindowsに登録されるよう働きかけた政府は、誉めてあげてもいいでしょう。たまにはいいことするね。
逆にいうと、たとえ日本政府の正式な認証局といえども、ビルゲイツ様に信用されない限り世間からまともに利用され得ないと認めてしまったわけで、果たしてこれがPKIのあるべき姿なのかどうか、ちょっと疑問に思ったりもします。
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