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2006.09.29

情報処理学会の倫理綱領とか

 
日本における工学倫理とか情報倫理とかの分野のお話を聞いていると、必ず出てくるのが情報処理学会倫理綱領です。

実は私もこの業界に入った15年ほど前から情報処理学会には正会員として入会していたのですが、こんな倫理綱領があるとはつい最近まで知りませんでした。社会人になってもアカデミックな世界に少しでも恩返しをしようかなと、なんとなく会費を払い続けてきただけなので、会誌も論文誌も開封もせずに会社に積んであるだけなもので。

でも、この倫理綱領、改めて読んでみるとなかなかよくできている……ような気がします。倫理学の教科書っぽくない文面がいいですね。

特に、綱領本体よりも「なぜ倫理綱領が必要か」の中の次の一節にしびれました。


これまで多くの技術者は「なされうるものは、なされなければならない」というブレークスルーの理念を信じてきた。だが、これからは、このブレークスルーの理念は社会的に受容され共有されるガイドラインによって制約を受けるようになるだろう。

「なされうるものは、なされなければならない」と実際に堅く信じている技術者が情報処理関連には多い……という事実を知らなければ、こんな一文は書けません。私自身も含めて、確かにそのような傾向があります。日本の技術屋の中には、10年も前から、技術者と世間の常識のギャップをきちんと倫理の問題として認識している人たちがいたということですな。ちょっと感動。やるな情報処理学会。(この倫理綱領策定に誰が参加したのか、その過程でどのような議論がおこなわれたのかについては、まったく知りませんが)
 
 
そんな情報処理学会ですが、最近は会員数の減少に悩んでいるようです。

ちょっと古い記事ですが。
情報処理学会、ITベンダー各社の新卒採用エントリシートに所属学会欄を要請 (スラッシュドット 2006年08月19日)


情報処理学会は,同会理事を務める大手ITベンダーに対し,新卒採用のエントリシートに所属学会や発表論文の記入を要請したとのこと。……中略……。ITベンダーが採用時に学会名を問うことを全国の大学に伝えて,大学側や学生の入会を促すのが情報処理学会の狙い。

たしかに、研究者のあつまる学会としての権威は、正直いってあまり感じられないんだよなぁ。かといって、社会人の技術者もあまり会員にはなっていないし。うちの会社でも情報処理学会に入っている人は2~3人しかいません。でも、もともと日本では、企業につとめる社会人が学会に入る風習は、研究職でも無い限りほとんどないし、無理もないかも。ACMとかIEEEとかと比較されるのもかわいそうだ。

研究のための学会というよりも、情報処理技術者の技術者協会としての役割をきっちりと果たしてもらえると、IT土方と揶揄される末端の技術者達の地位向上にもつながるかもしれないなぁ、などと思ったりもします。
 

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J2第42節 札幌6-0徳島


コンサドーレ札幌応援日記

2006年09月27日(水)
J2第42節 札幌 6-0 徳島(厚別)
札幌厚別競技場 SS指定席で観戦

なんと2試合連続で6得点。いったいぜんたいどうしたことだ? なんにしろ、この目で大勝を見れた私は勝ち組だ!

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2006.09.28

RFIDで子供を守れるとは思えない

メモだけ

岐南町が町立全小学校児童にRFIDタグ、町内全域見守り網構築へ(スラッシュドット)

岐阜市のすぐ南隣に位置する岐阜県羽島郡岐南町は、町立の小学校3校にRFIDタグを用いた「登下校確認システム」を来年導入することを明らかにしたという。自治体丸ごとの実施は世界初と思われる。児童がチェックポイントを通過すると各校と役場にID番号を送信し、役場から保護者にメールを送信する仕組み。
……だそうですが。

人間の管理にRFIDを利用する事の是非や有効性については、いろいろと議論の余地があるでしょう。確かにRFIDが有効な場合もあると思います。でも、子供を不審者から守るという目的に限定すると、こんなものはほとんど役に立たないと思うな。リーダの無いところで意味がないし、悪人が子供の位置情報をゲットできる可能性まであるのだから。

どうしても子供の位置情報が欲しいのなら、なぜGPS携帯ではだめなんだ? 小学生が携帯をもつことが問題なら、それ専用の機能制限携帯を開発すればいい。GPS携帯に対するRFIDの優位性(?)というと、「子供の位置情報を得られるのは、親だけでなく先生も(ひょっとしたら悪人も)」ってなことぐらいしか無いような気がする。

子供を守るため限られた予算の中で最大限の効果を得ようと思ったら、RFIDなんざ選択する事はありえないと思うのだが。

とりあえず感想だけでした。 続く……かも。

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2006.09.27

研究者コミュニティ全体の危機かも

阪大の論文ねつ造事件についてです。
 
 
研究費不正受給事件などの場合は、税金の支出がからむわけですから、調査やその後の後始末に関して第三者が介入するのは当然でしょう。そうでなければ、納税者たる市民は納得しません。もともとアカデミックな世界の人間だけで解決すべき問題ではないわけです。
 
 
しかし、「論文ねつ造」などというものは、それはそれで深刻な問題ではあるのですが、単純にそれだけなら、本来は研究者コミュニティの中の閉じた問題であるはずです。市民からみれば、ただの内輪もめ以上のものではありません。もちろん程度にもよりますが、一般的には外部からの介入を許すべきではなく、コミュニティ内部で解決するべきでしょう。

なのに、人がひとり亡くなってしまうとは。

これは研究者コミュニティ内部の問題ではすみません。すましてはいけない事件になってしまったといえるでしょう。もっともあってはいけない悲しいかたちで、問題が研究者コミュニティの外にまで広がってしまったわけです。これは、科学者コミュニティ全体の自殺に等しいといえるかもしれません。
 
 
阪大による調査報告書は、論文ねつ造問題そのものについては、科学的な面から見て非常によくできていると評判がよろしいようです。しかし、こんな調査はもっとはやくやるべきでした。いまや問題は「科学的」な領域の外に飛び出してしまったのです。

なぜねつ造がおこったのか? 研究室での指導方法や関係する研究者達の人間関係は適当だったのか? そしてなぜ悲しい事件が起こらなくてはならなかったのか? 世間や捜査当局が興味をもつのは、このような「科学的ではない」問題です。

このような問題の調査を、科学的な問題ではないという理由で、警察など研究者コミュニティ外部の人間に完全に依存してしまってよいのでしょうか? 今回の件が刑事事件や民事事件に発展するのかどうかは、私にはわかりません。しかし、もし事件として扱われることになると、捜査の進み方や法廷戦術によっては、科学的な問題とそうでない問題の区別がなされず、研究結果そのものの妥当性についても争点のひとつとなってしまい、科学の手法とは関係なく裁判官によりなんらかの判断がくだされる可能性はないでしょうか? どんなかたちであれ、研究結果の科学的な妥当性の判断が、科学以外の価値観でくだされる事は、普通の研究者には耐えられないことでしょう。

阪大もしくは研究者コミュニティは、あくまでも自らの力で、科学の枠を越えた問題まで含めた幅広い調査を行い、捜査当局もふくめて誰の目から見ても納得できる一応の落とし前をきっちりつけてくことが必要だとおもいます。
 
 
リンクとか。
人事委員会の責任(5号館のつぶやき)
大阪大論文ねつ造:調査報告書感想(中年哲学徒の備忘録)
大阪大学大学院生命科学研究科からの報告書(大隅典子の仙台通信)
Natureの糾弾に阪大はどう応えるのか(大「脳」洋航海記)

調査報告書はここから
真理を探究する科学研究の公正な発展のために(大阪大学大学院生命機能研究科)


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2006.09.26

バリウムって健康に悪いと思う


本日、バリウムを飲んできたわけですが。

私は昔からバリウムが大嫌いでして、どうやら検査の前から死人のような顔をしていたらしく、バリウム技師(?)の人に励まされてしまいました。
 
 
「健康のためだと思って、グイッと飲めばすぐに終わりますよ」

「……(想像しただけで吐きそう)」

「昔に比べれば、これでもかなり飲みやすくなったんですよ」

「そうは言っても、……胃カメラの方がよかったなぁ」

「そんなことはありません。バリウムにはバリウムの良さがあるんです。僕は絶対に胃カメラよりもバリウムの方がいいなぁ」

……うむ。君がバリウムを愛しているのはよくわかった。そのバリウムにかける熱い情熱は、きっとバリウム達にも伝わっていることだろう。まさに天職。思う存分バリウムと添え遂げたまえ。

しかし、君が愛して止まないバリウムも、私にとっては天敵。この臭い、味、胃に入った後の重さ、襲い来る吐き気、出すときのつらさ。……人間が口に入れていいものとは、とても思えないぞ。
 
 
それでも、彼の魔の手から逃げることはできません。私の口は、彼の白濁した液体をたっぷりと注ぎ込まれてしまいます。すべてを飲みこむことを強要され、吐き出すことはゆるされません。執拗な彼の要求により、いやらしいポーズを繰り返しとらされます。永遠に続くかと思われた悪夢のような行為が終わった後は、屈辱に震えながら服を掴み、唇を噛みながらうつむいて、耐えきれず思わずはらはらと涙がこぼれてきました。……いやホント。
 
 
……バリウムが開発された時、最初に飲んで実験した人って、ホントに偉大だよなぁ。ナマコをはじめて食った人と同じくらい偉大だ。
 
 

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2006.09.25

子ネコ殺しの告白ふたたび

完全に話題に乗り遅れましたが、直木賞作家の坂東眞砂子氏による子ネコ殺しの告白について、続報がでてますね。

<子猫殺し告白>坂東さんを告発の動き…タヒチの管轄政府(Yahoo! ニュース)

「真意を語りたいと毎日新聞に寄稿した」そうですが、その「真意」の内容についてはいまさらあまり興味はありませんし、実際に読んでもあまり面白いとは感じませんでした。

もともと「子ネコ殺しという行為」そのものの是非についての議論には、あまり興味はありません。それよりも、「子ネコ殺しの告白という行為」がおもしろい。こんな事を告白したら世間から非難を浴びることくらいわかっていただろうに、なぜあえてしなくてもいい告白をしたのか? 本当に動物の生と死について議論に一石を投じたかったのか? それとも単に話題になりたかった? 世間から嫌われるような事を言うのが好きな人なのか? ひょっとして、この告白自体が作家としての表現方法のひとつなのか?(ホラー小説と同じノリ?)

作家という人種は、やっぱり凡人とは違うんだなぁ(決して誉めているわけじゃないよ)。
 
 
以下はちょっと脱線。

続きを読む "子ネコ殺しの告白ふたたび "

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2006.09.24

J2第41節 湘南1=6札幌

J2第41節 湘南1=6札幌

コンサドーレ札幌応援日記

2006年09月23日(土)
J2第41節 湘南 1=6 札幌(平塚)
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なんとびっくり、フッキ4得点で大勝!
 
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2006.09.22

貧血とゲップ


今日は一日中貧血気味。

勢いよく立ち上がるとクラクラ。立っているのがちょっとつらい。でも、ブラックアウト直前のあのフワフワした感じは、ちょっと快感。単なる寝不足だと思うのだが。
 
 
それはそれとして、机で突っ伏して熟睡すると、起きたときにゲップが大量に出るのは何故だろう? あのガスはどこから来るのだろう?

(嫁さんによると、本来は腸にいくはずの胃の中のガスが、無理な姿勢のせいで逆流してくるのだそうだ)

そういえば、会社の隣の席の女の子も昼休みは突っ伏して寝ているのだが、彼女がゲップしているの聞いたことがないなぁ。ガマンしているのかなぁ? ……なんて事を直接たずねたら、きっとセクハラなんだろうなぁ。
 

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超漢字ロボ

国産OSとしてそれなりに有名なTRONですが、PC用の新製品がでるそうです。その名も超漢字V!

超漢字V(パーソナルメディア)
超漢字V、10月27日発売(スラッシュドット)

パーソナルメディアがBTRON3仕様OSの製品、超漢字Vを10月27日より発売します。前回までのバージョンでは、基本的にOSとして単独利用する製品でしたが、今回のバージョンからはVMware上での利用を前提とした製品の様です。価格は18900円。

スラッシュドットでもさんざん言われてますが、この名前から連想するのは、やっぱり「身長57.0m 、体重550.0t」「巨体がうなるぞ、空飛ぶぞ」のあの超電磁ロボでしょう。

……どうでもいいことですが、このアニメがいまだに強烈に記憶に残っているのは、やはりヒロイン南原ちずるのシャワーシーンのおかげだとおもわれます。だとすると、冴子先生のかわりに南原ちずるを抜擢すれば、Windowsよりも人気がでる可能性もあったりして。(特定の世代限定で)
 
 
ちなみにフィリピンで最高視聴率58%を叩きだし、フィリピン政府によって放送禁止にされてしまったのは、おなじ「超電磁」でも超電磁マシーンボルテスV(ウイキペディア)の方です。放送禁止の原因は、劇中で敵のボアザン星で発生する民主革命の描写が、時のマルコス独裁政権の怒りをかったから……という、本当か嘘か不明の噂があったりします。

どうでもいいことですが、こちらのヒロインの岡めぐみに関しては、あまり記憶に残ってません。……本当にどうでもいいことでした。
 

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2006.09.19

食い放題のはずだろ?

ちょっと前のことになりますが。

有名なお寿司屋さんが食べ放題のサービスを行うというので、行ってみたことがあります。結局一人前とちょっとしか食べることができず、もう若くはないんだということを再確認させられてしまったのですが、そこでちょっと面白いことが。

食べ放題をいいことに大トロとかウニとか高いものばかり注文する学生風の若者に対し、板さんが切れて説教を始めました。

「おまえ、それは常識はずれだろう」
「なら、はじめから食い放題なんてサービスするなよ」

どちらの言い分も理解できなくもないのですが、同じ客の立場としては、若者の方が正しいように思えますね。
 
 
さて、数日前の記事ですが。

「インターネットただ乗り論」にメス,総務省で本格議論開始へ(IT Pro)


 インターネットただ乗り論とは,インターネット上でコンテンツ配信などを手掛ける事業者も,インフラの維持費などを負担するべきという考え方。動画配信などを提供するサービス事業者に追加料金を課す,利用量の多いユーザーの通信料を値上げする--などの方策が考えられる。

 これは,P2Pファイル交換ソフトや動画配信の普及に伴い,通信トラフィックが増加したことで浮上してきた問題である。通信事業者やプロバイダは,トラフィックの増大で通信設備の増強を求められている。多くのプロバイダは定額制でサービスを提供しているため,支出が増加しているにもかかわらず,収入が増えにくい状況。一部のプロバイダは,このままではネットワークを維持できないとの悲鳴を上げている。


月1万円以下の定額でギガ単位の光回線をつかったインターネットが使い放題、……という常識はずれのインターネットインフラが整備されているのは、おそらく世界中で日本だけです(都市部だけとはいえ)。

利用者としてはとてもありがたいことなんですが、プロバイダとしては、まさかこれだけの帯域が溢れるほどにP2Pや動画が流行るとは、予想してなかったことでしょう。

だからといって、「定額使い放題」ということで売り出したサービスを、もともと契約で提供された量の帯域を使い切ったからと言って「これではやっていけないから、たくさん使う人だけ値上げします」と言われてもなぁ。そもそも、すでにP2Pに関しては、ユーザに相談無しに通信できない設定にしてしまったプロバイダが多いだろうに。

ちょっと理不尽だよね、やっぱり。
 

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技術者倫理とロボット三原則

一般的に、特殊な技術を持つエンジニアは、常にこーゆーふーに行動すべきだとか、こんな事をしてはいけないとか、それなりの行為指針が求められている……と言われています。

どんな分野にしろエンジニアというものは、他人にはできない特殊技術をもっている人種のことをいうわけで、特にハイテク関連のエンジニアは、その社会に大きな影響を与えることが可能な能力ゆえに、社会からはそれなりの倫理を持つことを期待されているわけですな。

で、今どきのエンジニアがもつべき倫理がどんなものかというと、例えば、「誇り高い技術者になろう―工学倫理ノススメ」というその筋では有名な教科書においては、エンジニアに求められている一般的な行為指針は次に4点に集約されるとされています。


指針1.一般の害になることを技術者が知っている場合、そのような方法で行為しない

指針2.一般の利益に反する害が避けられる種類のものであれば、それを避けるように努める

指針3.技術的な作業によって、ある範囲の人々に少なからぬ危険が及ぶ場合、そのすべての人々に適切な情報を与え、その人々が危険について合意するかしないかを十分確認できる機会を設ける

指針4.自分の能力の及ぶかぎり、自分の雇用者や顧客の合法的利益、目的、指示、注文に適うように行為する


まぁ、当たり前といえば当たり前のことばかりですが、この当たり前のことを導き出す過程とか、背後に隠された議論が重要なわけです。実際に困った事件に巻き込まれたときにどのように行動すべきなのか、それなりに役立つ時が必ず来るので、エンジニアはこれらの指針を心に留めておくべきでしょう。
 
 
さて、お話は全くかわって、ちょっとSFチックな方向へ。

このエンジニアの持つべき行為指針ですが、似たような文言を、はるか昔にどこかで見たことあるなぁと思ったのですが、思い出しました。


第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない

第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。

第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。


そう、アシモフのロボット工学三原則(ウイキペディア)です。

上記指針1~3までの「一般」を「人間」に、「技術者」を「ロボット」に置き換えれば、そのままロボット三原則の第一条と同じ意味になってしまいます。同様に、指針4の「雇用者や顧客」を「人間」に置き換えれば第二条です。
 
 
うーーん、所詮エンジニアというものは、一般市民からみれば特殊な力を持つロボットみたいなものなのかもしれないなぁ。人間様には危害を与えず、人間様には絶対服従で、ひたすら人間様のために尽くす事を期待されているわけだ。

これは、エンジニアに限らず、医者とか科学者も同じなのかもしれません。技術や能力を持つものだけが、特別な責任や倫理を背負わされる世の中。一般市民と称される無能な市民達だけは、特別な倫理も責任も必要なく、人間としてひたすら威張っていればいい世の中。世の中これでいいのかなぁ?

せめて、ロボット三原則の第三条に相当する「自分を守る権利」くらいはエンジニアに与えておかないと、物語の中のロボットと同様に、そのうち反乱がおきるかもしれないよ。
(最近の、地方から医者がいなくなる「医療崩壊」の現実なんて、まさにこれだ)
 
 
……コンサドーレ札幌の調子がわるいと、どうもなにかにつけ後ろ向きな気分になっていかんな。
 
 

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2006.09.18

J2第40節 仙台0-0札幌


コンサドーレ札幌応援日記

2006年09月16日(土)
J2第40節 仙台 0-0 札幌(仙台)
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勝ち切れません!

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2006.09.16

「コンセントでインターネット」技術基準が総務省に答申されたって


家庭の電源コンセントを使い高速インターネットを利用できるようにする「電力線通信」の技術基準が、電波監理審議会から総務省に対して答申されたそうです。

とりあえずいろいろとメモだけ。

総務省、屋内の高速PLC利用における関係規則などを改正・制定へ(INTERNET Watch)
電力線通信、雑音に厳しい基準・審議会が答申(NIKKEI NET)
電力線通信は解禁か制限か(スラッシュドット)

電力線搬送通信設備の技術基準等の整備に関する無線設備規則の一部改正案に係る電波監理審議会からの答申及び関係省令案等についての意見募集の結果(総務省)


誤解している人もいるようですが、PLCはあくまで家庭内のLANの配線として電灯線を利用しようというものです。ご家庭内の無線LANの代わりにはなるかもしれませんが、インターネット接続のためには家の外の電柱まで普通の光回線が必要です。地域によるデジタルディバイドの解消には全く貢献しません。

で、もともと家庭内の電線は高周波を乗せるようにはできていませんので、無理矢理ネットワークに利用しても、妨害電波を出しまくりです。それが、短波ラジオとかアマチュア無線や漁船の無線、さらに電波天文学を妨害しまくることが予想されています。医療機器に対する影響を指摘する声もあります。

なによりも、技術的に古くさいうえ美しくもない。実際に電波妨害が起こったときの対応方法も決まっていない。こんなダメダメなものが、なぜか推進されようとしている不思議。
 
 
このへんも参考に。

高速電力線通信の真実
屋内電力線通信における漏洩電界の測定(京都大学)
 
 
個人的にもっとも問題なのは、もし実用化されてしまったら、利用者が知らないうちに家電のネット化が進んでしまうことじゃないかと思っています。

「コンセントでインターネット」高速電力線通信の問題(セキュリティ&コンサドーレ札幌 2006.07.06)
 
 

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2006.09.14

遺伝子情報の漏洩?

理化学研究所で行われている遺伝子関連の研究の情報が漏洩したそうです。

報道されている以外の事は全くわかりませんが。やらかしてしまったのは、理研と共同研究しているNTTデータの社員。漏洩したのは、研究者14人分の個人情報と、患者144人分の遺伝子関連の情報。

仕事熱心なNTTデータの社員が、おそらくUSBメモリでデータを持ち帰り、お約束通り winny で巻き散らかしたそうで。ありがちなパターンですな。

理研遺伝子情報流出、NTTデータ社員のウィニー通じ(YOMIURI)
NTTデータ、Winnyで個人情報と業務関連情報が流出(ASCII24)

「Winny」による個人情報および業務関連情報の流出について(株式会社NTTデータ)
NTTデータによる情報の流出について(独立行政法人 理化学研究所)

撒き散らかされた情報はこれ


2. 流出した情報

流出した情報は合計111ファイルで以下がその内容です。

(1) 個人情報  11ファイル
・14名分の共同研究者の自宅住所、自宅電話番号等

(2) 業務情報 100ファイル
・開発中のプログラムおよびそのシステム構成に関する情報、患者144名分の疾患関連SNP(※1)集計データ(※2)、特定集団のSNP相関解析データ(※3)

NTTデータによる情報の流出について(独立行政法人 理化学研究所)


ふむ。住所や電話番号など個人情報をばら撒かれてしまった研究者14人の方々は、ご不幸でした(そうとしか言いようがない)。とはいっても、共同研究全体の情報管理体制の問題なので、これはある意味自業自得ですな。

素人目には、それよりも患者さんの遺伝子の関連データのほうが、はるかにやばい情報であるような気がします。


 なお、遺伝子多型研究センターでは個人を特定する情報と遺伝子情報がつながることがないよう匿名化し、直接個人を特定できないような仕組みを構築しており、個人名等が直接明記されている訳ではありません。

NTTデータによる情報の流出について(独立行政法人 理化学研究所)


このあたりのデータ匿名化については、おそらく厳密に行われているのでしょう(……と思いたい)。でも、だからこそ、漏洩をやらかした不埒者も、気軽な気持ちでデータを持ち帰ってしまったのかもしれませんな。

ちなみに、お役所による遺伝子情報に関するガイドラインはこれかな。

ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針(文部科学省、厚生労働省、経済産業省)


3 保護すべき個人情報

(1)「個人情報」とは、生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と照合することができ、それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む。)をいう。

(2)個人情報を連結不可能匿名化した情報は、個人情報に該当しない。個人情報を連結可能匿名化した情報は、研究を行う機関において、当該個人情報に係る個人と当該情報とを連結し得るよう新たに付された符号又は番号等の対応表を保有していない場合は、個人情報に該当しない。

(3)ヒトゲノム・遺伝子解析研究において扱う情報が、個人情報に該当しない場合であっても、遺伝情報、診療情報等個人の特徴や体質を示す情報は、本指針に基づき適切に取り扱われなければならない。


おそらく、今回漏洩した遺伝子関連の情報は、上の引用の(2)にあたり、個人を特定できないから「個人情報」ではないのでしょう、お役所の定義上では。

でもねぇ。もし「遺伝子の情報が漏洩した」というニュースが流れたとき、市民の皆様、特にプライバシーの問題に敏感な方達がどんな反応を示すのかを考えれば、データの扱いはもう少し慎重にするべきだと思いますよ。

人間の遺伝子のデータがどう扱われ、どのように利用されるべきかについては、プライバシーとの絡みで大きな議論を呼んでいます。しかし、研究の過程で漏洩がおこるなんてのは、それ以前の問題。特に今回の場合は、研究者の怠慢以外の何者でもありません。

たとえば、金融機関などでは、金勘定のシステムにつながるPCは、全てUSBポートとかが物理的に殺されてるのが普通です。もし匿名化されていないデータを扱うのなら、そこまでやるべきでしょう。それができないのなら、研究なんてやめてしまえ。

ついでに、プレスリリースに対してもう一点。


現時点では情報の不正使用等の事実は確認されておりません

NTTデータによる情報の流出について(独立行政法人 理化学研究所)


こーゆー全く意味の無い事を、えらそうに言うのはどうかと思うな(このフレーズ、情報漏洩事件関連のプレスリリースでは定番になってしまいましたが)。

そもそも、プレスリリースのタイトル「NTTデータによる情報の流出について」からして、責任逃れっぽくて嫌な感じ。
 
 
追伸

NTTデータ社員の共同研究の中での位置付けがよくわかりませんが、なんにしろコンピュータのプロだよねぇ。うーーん、どいつもこいつも、何だかなぁ。
 

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J2第39節 札幌3-1水戸


 
コンサドーレ札幌応援日記

2006年09月13日(水)
J2第39節 札幌 3-1 水戸(厚別)
最後の15分間スカパーで観戦

久々の勝利!

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2006.09.13

月刊マイクロソフト9月号


今月も出ました。

緊急1件、重要1件、警告1件。ちょっとヤバげなので、忘れずにアップデートしておきましょう。

MS、9月の月例パッチを公開(ITmedia)

Microsoft 製品に含まれる脆弱性に関する注意喚起(JPCERT/CC)
マイクロソフト社のセキュリティ修正プログラムについて(MS06-052,053,054)(9/13)(警察庁 @police)

2006 年 9 月のセキュリティ情報(マイクロソフト)
 
 
マイクロソフトの陰に隠れてアップルの QuickTime。

こちらもやばそう。アップデートしましょう。

Apple、QuickTimeの7件の脆弱性を修正(ITmedia)
QuickTime 7.1.3(apple)
 
 
さらに adobe の Flash Player も。

これもかなりヤバげ。さっさとアップデートを。

Flash Playerに深刻な脆弱性。アップデートを(ITmedia)
Adobe Flash Player ダウンロードセンター(adobe)


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B型をバカにすんなよ!

お隣の国、韓国から衝撃的なニュースが。 ホントか嘘かは不明ですが、なんと血液型によって株投資の儲けに差が有るんですって。 時間がないので、とりあえずメモだけ。

「A・AB型は安全な投資、B・O型は危険な投資」(中央日報)

血液型によって株式に投資するスタイルが異なり、収益率にも格差が出ていることが分かった。証券ポータルサイトのファックスネットが8月30日から9月8日まで、個人投資家1126人を対象に調べたものをまとめて、11日に発表した。A型とAB型の回答者はそれぞれ47%、46%が、この1年間株式投資で収益をあげている。

しかし、B型とO型のうち収益をあげた人はそれぞれ41%、39%だった。とりわけ、B型の投資家の場合5人に1人が元金の半分を失った、と回答。B・O型は1カ月もならないうちに投資する銘柄を変更している(B型の44%、O型の42%)。A・AB型の短期投資率は39%、35%で相対的に低い。

また、A型(64%)とAB型(62%)はB型(53%)とO型(58%)に比べて中型株・大型株を好んだ。一つの銘柄に集中的に投資する「オールイン」の投資傾向はB型(47%)に最も多くみられ、AB型(32%)に最も少なかった。

「証券ポータルサイトのファックスネット」とやらは、私はどこの事なのかわかりません。したがって、このデータが韓国のものなのかどうかは不明です。もちろんデータそのものの真偽についても、これだけでは全くわかりません。

でも、一応新聞の公式サイトにこんな記事が載ってしまうということは、借金するときときとか、各種保険とか、血液型による条件の違いが出てきてもおかしくない世の中になりつつあるのかもしれませんな。

なんだかなぁ。
 
 
なお、困ったときのウイキペディアによると、

韓国では2005年映画「B型の彼氏」が公開された。日本以上に血液型による偏見があるとの声が多い。

血液型性格分類(ウイキペディア)

だそうなので、ひょっとするとそんなお国柄を反映した記事なのかもしれません。どこまで本気の記事なのかいまひとつわかたないのですが、もし読者の受けを狙い、おもしろおかしく特定の血液型を貶める意図で記事が掲載されたのなら、これはちょっと深刻な問題かも。(日本の東スポみたいなネタ新聞なのかな? それなら納得)

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2006.09.11

J2第38節 神戸1-1札幌

 
コンサドーレ札幌 応援日記

2006年09月09日(土)
J2第38節 神戸 1-1 札幌(神戸ウイング)
ニュース等で結果を知る

ホント、勝てないなぁ。つらい!

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2006.09.10

ニセ科学を積極的に利用した科学コミュニケーションはどうかな?


岩波の「科学」9月号の疑似科学特集に、だいたいこんな意味の一節がありました。

一般市民は、おもしろく幸せな気持ちになれるものを求めている。

もし、ニセ科学が市民の心の隙間を埋めてくれるとしたら、コミュニケーションという観点に置いて、ニセ科学は成功している。

ニセ科学の手法は、科学技術コミュニケーションとしても学ぶところがあるかもしれない。研究が必要だ。


……そのとおりですな。
 
 
ニセ科学の一般市民に対するコミュニケーション手法として特徴的なことに、「似たような主張が何度も繰り返される」ということがあります。この手法はそれなりに有効で、同じような本が何度も何度も売れてしまったりします。ニセ科学屋さんとしては、本そのものの儲けもありますが、繰り返すたびにインチキ主張を世間に広めることができるわけで、さらなるインチキ事業拡大が見込める、まさに一石二鳥の手法です。
 
 
さて、科学で飯を食っている側としては、どう対抗しましょう?

繰り返されるニセ科学の主張に対していくら批判しても、科学者にとっては業績になりません。ニセ科学のようなくだらないものは、労力をかけて批判するのもバカらしい、と感じる科学者も多いでしょう。

しかし、「ニセ科学批判」というジャンルに、それなりの需要があることは間違いありません。最近なにかと話題ですし。

ならば、世間で話題になっているわりに今ひとつその役割が抽象的なままの「科学コミュニケーター」の仕事として、ニセ科学批判を積極的に取り入れてはどうかな?

科学コミュニケーションの役割は、「科学の楽しさ、魅力、価値を伝える」ことだけではあるまい。

ニセ科学と同様の手法で、何度も何度も似たようなニセ科学批判本を出版し続ければ、ひょっとしたら世間で認知されるかもしれません。ニセ科学側の反論により激しい論争にでもなれば、世間で話題になり、ニセ科学批判本も売れるでしょう。しつこく言い続けることで「ニセ科学批判ブーム」を作り出すのです。

何もせず黙っていても、社会に害をなすニセ科学はなくなりません。ちょっと逆説的ではありますが、ニセ科学がはびこる世の中を逆手にとり、積極的にニセ科学批判を行うことで、科学コミュニケーションを盛り上げられないものですかね。

うまくいけば、科学技術コミュニケーターが儲かる職業となり、結果的に科学のすそ野が広がることにつながります。良いことずくめだね。(そう上手くはいかないでしょうが)
 
 
(科学者コミュニティの代弁者として単純にニセ科学批判を行うことが、はたして正しい科学コミュニケーションのあるべき姿なのか? というちょっと奥の深い疑問については、とりあえずは置いておきましょう)
 

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2006.09.08

マンガ「うつうつひでお日記」「バラエティもーにん 1」


マンガを買った日記
 
うつうつひでお日記 (吾妻ひでお)

格闘技とお笑い番組が大好きなウツで引きこもりのダメ人間が、ひたすら本を読みながら、ただ毎日をダラダラ過ごした日記。

それなのに、なぜこんなに面白いのか? こーゆー人にあこがれているんだろうなあ、きっと。

かの名作「失踪日記」とあわせて読むと、面白さ倍増。

うつうつひでお日記
 
 
バラエティもーにん 1 (竹本泉)

うん、おもしろい。最近ちょっといまいち感がただよう作品が多かったけど、これはおもしろかった。

最近はいろいろなジャンル(?)のマンガを描いているようですが、やっぱりこの人は「ほのぼの」かつ「SF」を描かせたら天下一だと思う。その点、この作品は竹本泉マンガの王道とも言えるかもしれません。全体に漂う、何とも言えないボーっとしたほのぼの感がいい。また、この作品に限りませんが、さりげないSF的な描写やエピソード、固有名詞のひとつひとつに、ものすごい奥の深さを感じさせられるんだよね。

世間に迎合した「萌え」では無く、あくまでも「へんかわいい」路線を貫いて欲しいな。(竹本泉について語らせたら長いよ、私は)

バラエティもーにん 1 (竹本泉)
 
 
どうでもいいけど、最近大人気の「涼宮ハルヒの憂鬱」の作者・谷川流は、竹本泉のファンらしい。

谷川流(Yahoo!ブックス インタビュー)


竹本泉さんのマンガに出てくるキャラクターたちは超絶に魅力的で、小学生時代から影響を受けまくっています

確かに。 竹本泉と谷川流の作品やキャラクターの関係について、その気になればいくらでも語れそうな気がするな。そのうち書こう。
 

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2006.09.06

アマゾンおそるべし! ついでに倫理学コミュニケーションのこと

さすがに夏休み過ぎてまで会社が忙しいとの言い訳が通じるはずもなく、ちょっとは大学院生っぽいことをしなくてはなりません。学会発表をしろとの指令も下り、たとえ付け焼刃でも勉強している振りをせねばならなくなりました。

で、いろいろと本を大人買いしていたわけですが(ほとんどが斜め読みの積読状態ですが)、それを見透かしたかのようにアマゾンからこんな案内メールが来ましたよ。


お客様がこれまでに購入された、またはお持ちの商品を参考に、おすすめ商品を紹介させていただきます。

おすすめ商品:
「起源のインターネット」
この商品は、お客様が購入または評価された次の商品を参考にご紹介しています:
「インターネットの思想史」

おすすめ商品:
「現実をみつめる道徳哲学―安楽死からフェミニズムまで」
この商品は、お客様が購入または評価された次の商品を参考にご紹介しています:
「道徳の哲学者たち―倫理学入門」

おすすめ商品:
「サイエンス・ウォーズ」
この商品は、お客様が購入または評価された次の商品を参考にご紹介しています:
「「知」の欺瞞―ポストモダン思想における科学の濫用」

おすすめ商品:
「疑似科学と科学の哲学」
この商品は、お客様が購入または評価された次の商品を参考にご紹介しています:
「「知」の欺瞞―ポストモダン思想における科学の濫用」


せっかくのご紹介だが、これらはつい最近アマゾン以外で買って既読だ(斜め読みだが)。甘いなアマゾン。 まぁそれにしても、ここまで的確な広告メールをよこすとは。そのマーケティングの技術には、ちょっと感心。
 
 
さて、この他十数冊の教科書をパァッと読んだ感想です。
 
 
……最近、「科学技術コミュニケーション」とか流行っているけど、「哲学コミュニケーション」とか「倫理学コミュニケーション」とかも必要じゃないの? (哲学カフェってどこかでやってたね)

哲学者という人間は、せっかくこんなにいろいろ物を考えているのに、なぜそれを一般市民に披露しないの?

特に情報倫理みたいな応用倫理学とか科学哲学の学者は、なぜ現場の技術者や科学者とコミュニケーションしようとしないんだ?

ひょっとして、ひとつ上の視点から現場を眺めているだけで満足? 現場の人間に興味なし? 例えば、オープンソースの倫理とかセキュリティ技術者の倫理とか、現場の人間と一般市民の双方がとりあえず納得できるようなガイドラインを提供して欲しいのだけど、無理?
 

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googleはインターネットの情報を自由に再構成できる

一ヶ月以上前の記事ですが。googleが視覚障害者にやさしい検索サービスを始めたとのこと。

Google、アクセシブルなサイトの検索サービスを公開(スラッシュドット)

米Google、視覚障害者向け検索サービス「Google Accessible Search」(INTERNET Watch)

 視覚障害者は、Webページの情報を音声読み上げで利用することがあるため、ページの情報の多くが画像で表現されている場合、視覚障害者にとっては非常に利用しにくいサイトとなってしまう。
 Google Accessible Searchはこの問題を解決するために、画像を表示しない状態でうまくレンダリングが行なわれるページを上位に表示することによって、視覚障害者にとって使いやすいページを見つけやすくする。このサービスはGoogleがすでに発表している「Google Co-op」の技術をもとに、特殊用途のサーチエンジンの1つとして開発された。

視覚障害者にとって使いやすいサイトを検索上位に表示するというのは、誰も文句をつけることができない、素晴らしい試みです。文字コードの関係なのか、日本語のサイトはいまいちきちんと検索されないようですが、これから修正されていくのでしょう。

とりあえずここで試してみてください。
Google Accessible Search
 
 
さて、google が登場した1998頃、インターネットにおける検索エンジンといえば Altavista や infoseek であり、まさか数年後に google がインターネットを征服してしまうと予想していた人はいなかったはずです。現在の google の地位は、なによりもその検索結果が「使える」ものだった事に由来します。せっかく検索しても、1ページ目には単に検索文字列にマッチしただけのほとんど利用価値のないサイトばかりが表示される他の検索エンジンと異なり、とにかく最も便利なサイトが一番上にくる google が、ユーザに支持されたのは当然でしょう。google が発明した検索方式、基本的に他のページから数多くリンクされたページに高いランクを与える方式が、多くのユーザの感覚と上手くマッチしたわけです。
 
 
しかし、上記の Google Accessible Search は、今までのランク付けとは根本的に発想が異なります。正直言って、このアイディアにはちょっとびっくりしました。よくこんな事おもいつくもんだ。

もしこれがメジャーになれば、世界中のすべての商業サイトは、視覚障害者にとって使いやすいサイトに積極的に修正されるでしょう。今まで多くの人々が、バリアフリーなインターネットを提案してきましたが、世の中にはHTMLの標準すら軽視したデザイン重視のサイトばかりがはびこり、結果的にインターネットは一部の人々には使いにくい世界になってしまいました。そんな世の中を、google は強制的に修正してしまう可能性があります。

これは、もともと障害のある人にとってアクセシブルなサイトつくりのためのガイドラインを勧告してきたW3Cも、インターネットの各種標準を作ってきたコミュニティや標準化団体も、それを力づくで自分に有利に修正しようと試みてきたマイクロソフトも、いずれもがなしえなかったことです。すげえ! ……このような google の力を、肯定的に考えるか否定的に考えるかは、人それぞれでしょうが。
 
 
あとは余談ですが。

google がその気になれば、もっともっと凄いこともできるはずです

例えば、国語の辞書と検索エンジンを組み合わせ、「ただしい言葉使い」のページを優先する仕組みが考えられます。乱れた日本語を使ったページが google で検索されづらい世の中になれば、少なくともインターネット上の「国語の乱れ」は一気に解消するでしょう。世の中の国語の乱れを憂い、正しく健全な日本語の普及を目指す人々は、google japan に働きかけをしてみてはどうかな? (もちろん皮肉だ)


個人的には、イメージ検索で新しい試みをおねがいしたい。ランク付けの基準を「綺麗な女性で、身につけた布が少ないほど良い」としてもらえると、いろいろ便利になりそうな気がするな。
 

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2006.09.05

ボットやスパイウェアって、本当はどれくらい流行っているの?

最近、悪質なワームの大流行がみられないねぇ、という記事。

ワーム時代の終焉(IT media)

わたしは最近、明らかに楽観主義的になってきた。攻撃技術よりも防御技術の方が急速に進歩しているように思えるのだ。

ふむ。

確かに、かつてのサッサーとかブラスターとかスラマーみたいに、短時間の間に世界中に猛烈な勢いで大流行するワームは見なくなりました。マイクロソフトやウイルス対策メーカーの努力と、ご家庭に導入されたルータのおかげでしょうか。

皮肉なもので、ウイルス対策メーカーが頑張れば頑張るほど、彼らの存在意義が問われる事態になりかねないわけですな。既存のユーザーはともかく、これからはウイルス対策ソフトの新規顧客は減るかもしれません。
 
 
しかし、そんなセキュリティ業界に、救いの主が現れました。ボットスパイウェアルートキットの類、俗にいうマルウェア、要するにウイルスとはちょっとちがうけど悪の目的でつくられたソフトウェア達です。今や、これらの悪のソフトウェアによる一般ユーザの被害は凄まじいもので、インターネットに接続されたPCはすべて悪人に情報が筒抜けの可能性があり、最悪の場合は悪人に自由にコントロールされ悪の片棒を担がされかねない……と、最近さかんに宣伝されています。もちろん宣伝しているのは、主にセキュリティ関連のメーカーです。
 
 
ここで、ボットやスパイウェアやルートキットの脅威を否定するつもりは全くありません。それなりに深刻な問題であることは間違いないでしょう。PCに侵入されてもワームより検出が難しいので、まったく気づかないままやられているユーザも、沢山いると思われます。でも、一般の市民にとって、これらのマルウェアがどの程度の脅威があるのか、実際にどれくらい感染が広がっているのか、いまいち正確なところが見えないんですよね。(最近この手の仕事からちょっと離れているので、ただの私の勉強不足かもしれません)

この手の悪のプログラムを仕掛けようと狙っている悪人は、遥か昔から存在していたわけで、決して新しい問題では無いはずです。本当にこれらの脅威が増大しているのならいいのですが(いや、決してよくはないのですが)、単にワームの脅威の減少によって相対的に注目されるようになっただけだとしたら、これらがさもワームにとってかわる大きな脅威であるかのように宣伝するのは、ちょっとどうかと思うわけです。

たとえば、単なるクッキーを「スパイウェア」として検出するウイルス対策ソフトってのは、ちょっと大げさじゃないですかね? 

適切なリスクコミュニケーションとかリスクマネジメント無しで、ただただ脅威を煽るだけでは、一般ユーザのセキュリティに関するリテラシ向上にとって、かえって悪影響を与えるような気がするぞ。

正直なところ、スパイウェアやボットというのは、一般PCユーザや企業ユーザにとって、もしくは社会全体にとって、どれくらい脅威なんでしょう? 具体的なデータが示されている資料って、どこかにないものかな?
 

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2006.09.03

J2第37節 山形0-0札幌


コンサドーレ札幌 応援日記

2006年09月02日(土)
J2第37節 山形 0-0 札幌(山形)
スカパー中継をみる

勝てません!

こちらも見てね
超私的 コンサドーレ札幌 応援日記
http://homepage3.nifty.com/dole/

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地域医療崩壊の回避は不可能?

地域医療が崩壊の危機なのだそうです。医療関係はまったくのど素人なので、単なる感想しか言えませんが。

たとえば、身近なところでは、ちょっと前から騒がれていた江別市立病院の件。

江別市立病院内科系診療体制について(江別市立病院ホームページ)


現在大変遺憾ながら市立病院の常勤内科系(消化器科、呼吸器科、循環器科)医師の退職により、 9月末から市立病院では入院治療ができない状況となっております。

 今後とも医師確保につきましては、最優先課題として継続的に努力して参りますが、現状ではも う暫く時間を要する次第であります。

江別市立病院といえば札幌近郊のかなり大きな病院で、私の親戚も入院したことがある身近な病院です。

「医療崩壊」が叫ばれているのは知っていましたが、まさかこんな身近なところでそれを実感させられるとは。

もうひとつ
江別市立病院 内科医が総辞職へ(STV)


江別市立病院で、内科系の医師が全員辞職するという異例の事態になっています。新たな患者の受け入れがストップした病院では入院病棟も閉鎖されるなど地域医療に深刻な影響が出始めています。

今回、辞職する内科系の医師は全員が北海道大学の第1内科の出身です。これについて北大の第1内科は、「過酷な勤務に医師が耐えられなかった」と話しています。

患者を置き去りにして内科医全員が辞める病院では来月、さらにもうひとつ、内科系の入院病棟が閉鎖される見通しです。

どうやら、医師の過酷な勤務状態が問題らしいですな。

一般人のワイドショー的な好奇心としては、過酷な仕事のお医者さんって、はたしてどれくらいの給料をもらっていたのか、ちょっと気になるのが正直なところです。

しかし、真面目に考えれば、「過酷な勤務」を強いられている医師に身を任さざるを得ない患者の身が心配です。お医者さんだって人間です。疲れていればミスもするでしょうから。
 
 
ついでに別の病院。2chのニュース速報+で話題のニュース。
尾鷲市で産婦人科医消滅の危機(スポニチ)

三重県尾鷲(おわせ)市の市立尾鷲総合病院が雇用していた唯一の常駐の産婦人科医(55)との継続契約で交渉が折り合わず、市は31日、雇用を断念した。
昨年7月、市立尾鷲総合病院に医師を送っていた三重大が、付属病院の医師不足を理由に派遣を中止したことを受け、市は独自に津市の男性開業医を1年契約で雇った。同9月から医師は24時間、病院に常駐し、夜昼問わずの出産に備えた。この1年間でこなした出産は152件(病院調べ)で、休みは年末の2日間だけだったという。
 今回の継続交渉で市は年間報酬額4800万円を提示。医師側は現状維持の5525万円と月1回の週末連休などを求めていた。市が条件面の見直しを示したのは、医師の年間報酬額がほかの医師に比べ約3倍も高額だったため。病院関係者らからも批判の声が上がっていた。市は最終的に報酬面で譲歩したものの、休日問題などで折り合えず、医師から「心身ともに疲労した」との訴えもあり、結局交渉は決裂した。

こちらは、産婦人科。一年に休みが二日だけってのも凄いが、お産なんてもともと時間を選ばないものなので、おそらくこのお医者さんは毎日お酒を飲むこともできず、ゆっくり寝ることも稀だったんじゃないかな? これで年収が5千万円あまりというのが、お医者さんの相場的に高いのか安いのかわかりませんが、お金の問題じゃない。いくらもらっても、私ならこんな仕事は絶対にやらない。

それにしても不思議なのが、どちらも公立の病院なのに、なぜ働いている人の労働条件が違法なまま放置されていたのだろう? お役所というのは、その手のことに非常に気を使っている印象があるのですが。
 
 
また、お医者さんのやっているblogをいろいろ巡ってみると、医療崩壊は医師の過酷な労働条件だけでなく、最近の医療訴訟の乱発にも原因があるそうです。確かに、今の日本人の大部分は病院で死ぬわけで、普通の医療行為でたまたま患者が死んでしまった場合、その度に医師が訴えられる世の中になってしまったら、怖くて医療なんてやってられないでしょう。

でも、公立の病院で、公務中の出来事について医師個人の責任が追及されるはなぜ? よっぽどのバカバカしいミスでもなければ、普通は雇い主である病院とか自治体が責任を持つべきだと思うのだが。(訴える方も、個人からじゃお金取れないだろうに)
 
 
もっとも恐ろしいのは、このようにいつのまにか医師がいなくってしまうのが、決して特殊な例では無いらしいということ。たまたま上のニュースになった病院の経営陣のお馬鹿さが際だっていたというだけで、地域医療の崩壊は全国的に例外なく緩やかに進んでおり、ここ数年以内にすべての地域が似たような状態になるのが目に見えている……らしいということ。
 
 
では、どうすればいいのでしょう。単純にお金で解決できる問題ではありません。医者を育てるのにかかる時間とお金を考えると、すぐに医師を増やすことは不可能です。誰にでも職業選択の自由があるわけで、医師が過酷な状況から逃げ出すことを、誰も止められはしません。

……そうだ! 役人の天下りを絶対禁止にする法律をつくろう。そうやって役人が身をもって決意を示してくれれば、お医者さん達も、強制的に田舎に配置されることに、納得してくれるかもしれないぞ。(もちろん皮肉)

患者としては、病気にならないようにガマンするしかないのかなぁ? 
 

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2006.09.01

ウインドウズのアップデートをしてください

 
ひょんなことから、某所(会社とは関係ない)のLANの中において、139番ポートに対するアクセスが大量に乱れ飛んでいるのを目撃。

発信元のIPからみると、既にそれなりの数のPCがやられちゃっている感じ。

……とはいっても、仕事とはまったく関係ないし、このネットワークに対して私にはなんの責任も権限もない。ネットワークの詳細もしらない。仮に何とかしようと思っても、その手段がない。なので、まったりと見守るしかないのだが。

某所に所属している方の中でも、せめてこれを読んでくれている知人だけでも、ウイルス感染にはくれぐれも注意するよう、お願いいたします。
 
 
とりあえず、この2点だけ確実に実行してください。これを読んだらすぐに。

ウインドウズのアップデートを今すぐ行うこと。

ウイルス対策ソフトのパターンファイルを今すぐにアップデートすること。

(とりあえず、マックの人は関係なさそうです)
 
 
ちなみに、とあるPCの139番ポートに対して乱れうちのアクセスがあったと言うだけで、それが何というウイルスなのか、もしくは攻撃ツールなのかは、今のところ私にはわかりません。 ひょっとしたらウイルスとは関係ないかもしれません(だとしても、ウイルス対策しておいて損はないでしょう)。

参考リンク
Server サービスの脆弱性により、リモートでコードが実行される (921883) (MS06-040)(マイクロソフト)


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