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2006.08.31

口にできないこと

このたとえ話をどう思います?
 


「多くの物理学者は、必要とあらば、フランス文学の博士課程を終えることだってできるだろうが、フランス文学の教授で物理学の博士課程を終えられる人はほとんどいないだろう」

これは、ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たちという本の、「口にできないこと」という章からの引用です。この本は、IT業界で働く技術者や経営者、ソフトウエア開発に関するコミュニティに属する人間の多くが共有する、技術論、生き方、思想について解説されたものです。

ハッカーたる者、世の中をスムーズに動かすためだけに存在する「常識」には、常に疑問をもたなきゃいかん。たとえば「すべての研究分野は知的に等価である」という、大学の組織をスムーズに運営するためだけにある暗黙の公理も、例外ではない。……と言いたいわけですな。

決して大きな声では口にできませんが、実は私もちょっと共感できたりします。「タブーを疑え」という普遍的な部分はもちろんですが、上記の物理学者とフランス文学者の例も含めて。 よいか悪いかはおいておいて、IT関連の技術者というのは、基本的にこのようなハッカーかぶれの思想に共感を覚え、あこがれる者が多いわけです。

毒を食らわば皿までということで、もっと例をあげて考えてみましょう。たとえば、現役の数学者と哲学者をつれてきて、お互いの研究を取り替えたら、どうでしょう? 「情報工学の学者」と「情報倫理が専門の倫理学者」の場合では? もっと大雑把に「理系」と「文系」でもいいです。 どう思います? (ほんとうに失礼なこと言ってますね、文系の方ごめんなさい)
 
 
 
さて、最近、IT業界の技術者が持つべき倫理について興味がありまして、ちょっとだけ勉強しているのですが。

世の中には「情報倫理」という倫理学の一分野がありまして、これは世間のIT化の何が倫理的に問題なのかを明らかにし、提起された問題に解答するための枠組みをつくり、可能なら問題に解答を提供する学問だそうです。

すばらしい。そんな倫理が構築され、技術者に対する教育がきちんとなされた暁には、IT業界もちょっとはまともになるかもしれません。今のIT業界は、会社も個々の技術者も含めて(特に日本においては)、かなりぐちゃぐちゃな状態なので、職業倫理の一環としての情報倫理を、一般市民の方々にも理解されるようなかたちで、自分たちの力で構築することはできそうもありません。

でも、基本的に文系が多い情報倫理の学者さん達は、上であげたような失礼なハッカー思想が未だに影響力をもつIT業界の現状や、彼らが作り上げてきたインターネットというものを、はたして根本から理解できるのでしょうか? そして、ハッカーを含めた多く技術者を、理詰めで納得させるような情報倫理を、構築できるのでしょうか? なんらかの倫理が構築され提示されたとして、そもそも倫理学になんて興味がないハッカーやIT技術者側は、それを受け入れることができるのでしょうか? 

うーーーん。 

「情報倫理」……というか、「倫理学」というのものが、もっというと「哲学」というものが、いったい誰のために有るのかという問題も含めて、ちょっと考えてしまいました。
 
 
(8月31日、朝起きて読み返して見ると、あまりにも支離滅裂な文章だったので、ちょっと修正しました)
 

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2006.08.30

冥王星とワニとトマトと


いまさらですが、冥王星について

クローズアップ2006:惑星から冥王星除外 科学が“政治”押し切る(mainichi)

この記事タイトルだけを見ると「冥王星を惑星に留めようとする”政治”に対抗して、冥王星を惑星から除外しようとする”科学”が押し切った」と読めてしまうのは、私だけですかね?

(初めにことわっておきますが、私は天文学の世界に関してはど素人です。故に、以下に書いてあることは、まるっきり見当違いである可能性があります。)
 
 
実は、科学者の大部分は「どっちでもいいんじゃね」と思っていたんじゃないかな? 冥王星が惑星であろうとなかろうと、研究対象としてのそれが存在することにはかわりないのですから。だけど、それでもどちらかに決めなくてはならなくて、それで仕方なく、まずわかりやすい惑星の定義をつくり、冥王星はその定義にあてはまらなかった、と。

で、その「どちらかに決めなくてはならない」状況こそが、まさに”政治”なわけで、決して冥王星に関する議論自体に”政治”が介入したわけではないんじゃないかな。
 
 
話はかわって、オーストラリアのワニについて。ちょっと前の記事ですが。

「ワニは魚である」、オーストラリア議会で決定(エキサイトニュース)

オーストラリア農務省のスーザン・レイ副大臣によると、「ワニは魚である」と提案したその目的は、ワニはもちろんのこと、同国が魚の輸出管理をより広い範囲で行えるようにするためだという。

実話なら、純粋に政治の都合で生き物の分類の定義がかわってしまった例だといえるでしょう。この決定に関するオーストラリアの生物学者の意見がききたいところですね。おそらく「法律上の定義なんてどうでもいい」と考えているんじゃないかな?

(冥王星の件では、教科書の改定が必要か否かの話題が取り上げられているようですが、オーストラリアの生物の教科書がどうなるのか、気になります)
 
 
もうひとつ。アメリカのトマト裁判。それなりに有名なお話らしい。

イチゴが果物ならトマトだって果物じゃないの?(くだもの・科学・健康ジャーナル)

19世紀末の1883年にアメリカ合衆国で、野菜の輸入に対して10%の関税(税関で徴収する税)をかけました
1886年の春に西インド諸島から輸入され、ニューヨークの港で徴収された関税に対して、1887年に訴訟が起こされました。トマトは果物なので支払った関税を返してほしいと訴えました。

結局、トマトは果物ではなく野菜であるとの判決がくだったらしいのです。ちなみに、日本の農水省の統計では、トマトだけでなくイチゴやスイカなども野菜と定義されているそうです。

でも、多くの人にとって、トマトが野菜でも果物でもどっちでも別にかまわないでしょう。生物学者や農家の方も同じです。しかし、関税の問題という”政治的”な理由により、どちらなのか決めねばならない状況が生じてしまい、裁判官が苦労したわけですな。
 
 
今回の冥王星騒動も、このトマトやワニのお話と同じじゃないのかな?

冥王星についての議論は、個人的には非常に興味をそそられる話題なのですが、世間による騒がれ方には、ちょっと違和感を感じてしまいます。


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2006.08.29

総務省による特定ファイル規制計画とネット嘘発見器計画

 
総務省が、インターネットの規制に向けてがんばっているようですよ。
 
 
その1 特定ファイルの流通禁止

数日前の記事ですが。

総務省が特定のファイルをネット上から消滅させる技術の開発を計画(スラッシュドット)

総務省が通信機器メーカーなどに呼びかけて、通信機器に埋め込む仕掛けによって、情報漏洩したファイルなどを強制的に消去する技術の開発を来年度から3年計画で実施する予定

通信機器上でファイルを検閲するというのは通信の秘密を犯さないのか、非常に微妙な問題になりそう。

さらに、法的な問題をクリアできたとして、通信機器メーカーに協力してもらうことが可能なのか? 当然プロバイダの協力も必要だろうが、それができるのか?

とりあえず総務省の縄張りである通信業界だけを巻き込むつもりなのでしょうが、本気でやるつもりなら、総務省の管轄だけでなく、もっと上のレイヤーのプレイヤーに協力してもらった方が簡単だと思うけどなぁ。たとえば、マイクロソフトやアップルなどに著作権保護と同じ仕組みでOSレベルの検閲をしてもらうとか、もしくはウイルス対策メーカーに協力してもらって、消去したいファイルをウイルス扱いにしてもらえば、技術的に新しいことは必要ないし。

そもそも、暗号化された情報はどうするつもりなのだろう?

……まぁ、その程度の計画なのでしょう。総務省が自分の縄張りの中だけで、なんとか予算を分捕るために必死に考えた末の計画なわけです。せめて3年計画の3年後、なんらかの成果が国民にフィードバックされることを祈りましょう。
 
 
その2 ウソ発見器

総務省がWeb用「ウソ発見器」を開発へ(スラッシュドット)

このシステムは、自動でネット上にある関連づけの深い情報を探しだし、そうした情報を比較していく事により「デマ率」を割り出すとのこと。国際情勢から企業や商品情報など、ジャンルは多岐に渡る模様。総務省は 2007年度の予算として 3億円を見積もっている。

いまひとつ総務省が目指す要件が見えないのですが、対象の情報に対する記事をネット上から総ざらえして、なんらかの方法で嘘か真かを判断するつもりなのかな?

経済産業省が企んでいるらしい噂の国産検索エンジン計画と連携させるというのなら、意欲だけは買う。でも、総務省と経済産業省が仲良く研究することはないだろうなぁ。まさか、単純にグーグルにシェルをかぶせることを考えているんじゃなかろうな?

そもそも、どんなアルゴリズムで嘘か真かを判断するのか? 目安になればいい程度なら、なんとかなりそうな気もします。でも、お役所の文書が「嘘」と判断される事は許されないわけで、これを人の手を借りずに機械的に完璧に実行する仕組みは、かなり難しいだろうなぁ。もしかして、「このサイトは信じられる(お役所とか)」「このサイトは嘘が多い(2chとか)」てな重み付けを事前に人間がおこなって、それを元に判断する事になるのかな? それなら簡単かも。

それはともかく、既存の検索エンジンのように「被リンク数」とか「参照数」とかでランキングするのではなく、「嘘か真か」を元にランキングにするというのは、ちょっと新しい発想かもしれません。

これが上手くいけばそれなりに意義があると思うのですが、おそらくこれも単なる予算取りのための計画なんだろうなぁ。 やりっぱなしではなく、ちゃんと成果を国民にフィードバックして欲しいものです。
 
 
まとめ

てなわけで、総務省がなんとかネットを統制しようと考えているのは間違いないのでしょうが、このような研究をいくらやってもそれには繋がらない事くらい、当の総務省のお役人もわかっているはずです(と思いたい)。

ネットに対する国家の規制を考えたとき、新規技術の開発計画はあまり怖くはないでしょう。怖いのは、あくまで既存の技術を使い、いつのまにやら裏でこっそりと怪しいことが行われていることだと思います。例えば、警察とプロバイダと役場と学校などが裏でつるんで何かやってたりしないのか? とか、いつの間にか公共の場のPCに有害情報フィルタがインストールされており、何が有害情報なのか明らかになっていないぞ、とか。

なんにしろ、役所が一見して役に立たなさそうな研究にお金をかけるのは、決して無駄とばかりは言えないわけで、思いもよらない成果に発展することに期待しましょうか(科学なんてそんなものです)。大事なのは、計画終了後に結果を国民の前に明らかにすること。それだけはお願いしたいところです。
 

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2006.08.28

「げんしけん8巻」は、ちょっと凄いぞ

いい年してはずかしいけど、おたくネタは止められない。

昨年から今年にかけて、私の脳の中のオタク回路を刺激しまくってくれたマンガ、それが「げんしけん」です。連載マンガを読むために毎月雑誌発売日を指折り数えるなんてことを、ほんと久しぶりにやってしまいましたよ。

そんな雑誌上の連載は、今年の春に無事終了。単行本もこの8巻をもって終了はずだったのです。少なくとも私はそう信じていました。しかし、実際に単行本を買ってきて現物を読んでみると……終わっていない! まさか、雑誌連載時には略されたエピソードが、約2ヶ月分も書き下ろしの形で収録されるとは! すばらしい!
 
 
で、その内容はといいますと。

痛い。とにかく主人公のふたりが痛い。読んでいて痛い。たまらなく痛い。しかし、この痛さがたまらない。もはや快感、ページをめくる手がとまらない。

コマを読みストーリーを追うたびに、いつのまにやら封印されていた若かりし頃の情けない恋愛の記憶が、とめどもなくよみがえってくる。身悶えするほどの恥ずかしさ、照れくささ、そして甘酸っぱくて懐かしい。溢れ出す正負いりまじった感情の奔流にのたうち回わりながら、それでもなおページから目が離せず、家族から奇異の目で見られている元オタクのおじさんは、全国に何人いるのだろう?

まずはヒロイン荻上さん。過去、自らのオタク趣味のおかげで大事な人を傷つけ、その結果に自分も傷つき、それでもなおオタクをやめられない。そんな自分が許せない。「誰か私を救って」オーラ全開なのに、他人とコミュニケーションなどまったくできない、コンプレックスのかたまりの困ったちゃん。少年マンガのヒロインで、ここまで痛いオタク女はそうはいない。なのに、そのツンツンぶりがたまらない。もちろん外見が可愛いというのはあるが、彼女のもろさとはかなさには目が離せない。

そんな彼女に惚れてしまったのが、人畜無害で基本的に善人ではあるものの、優柔不断で何事も中途半端、典型的なぬるいオタクの笹原君。荻上さんへのアプローチも、アニメやエロゲームの知識に頼るしかない、文字通りのオタク。このヘタレ野郎が、とても他人とは思えない。

そんなふたりが演じる、傍から見ると実に危なっかしい恋愛事情。この物語は、若者向けの雑誌で取り上げられるような華やかな恋愛事情とはまったく違う、しかし現代日本ではそれなりの割合を占めると思われるオタクたちの実に情けない恋愛の形を、丁寧に描き上げたまさにオタクのための恋愛事情なのだ。

3歩進んで2歩さがる、何度も揺り戻しつつも、それでも少しづつ心を開いていく荻上さんと、いつまでたっても気の利いたセリフひとつ言えず、その誠実さとエロゲームの知識だけでかかんに立ち向かう笹原君の距離が、エピソードを重ねるうちに少しづつ縮まっていく。そして、ふたりの距離が0になったとき、そのかっこ悪さと恥ずかしさに目を覆いながらも、読者も思わずガッツポーズ。ああ、私も学生時代にもどりたい。
 
 
今回新たに書き下ろされたのは、二人の始まったばかりのおつきあいの様子がメインです。やることはやっても所詮はオタク、なかなか世間一般のようなカップルにはなれません。それでも、普通のデートをしたり、他のオタク女子との確執を解消したり、少しづつデレデレになっていく荻上さんがたまらない。連載時には、お付き合いしだした時点でハッピーエンドということで、最終回に向けたストーリーの焦点は他のメンバーに移ってしまいましたが、この二人の後日談こそ多くの読者が読みたかったもの。それをこんな形で書き下ろしてくれるとは! よくやった、作者。
 
 
今度こそ最終巻となる9巻は12月発売です。うれしい事に、またまた新規の書下ろしが3本ほど掲載されるとの噂です。ラブラブデレデレのバカップルのお話には一応の決着がついたので、次はこの物語の真の主人公、誇り高き孤高のオタク、斑目くんの片思いにしっかり決着をつけてほしいなぁ(玉砕以外はありえないだろうが)。発売日を指折り数えて待ちましょう。

げんしけん8 (木尾士目) (アマゾン)
 

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2006.08.27

J2第36節 札幌1-2横浜FC

コンサドーレ札幌応援日記

2006年08月26日(土)
J2第36節 札幌 1-2 横浜FC(厚別)
札幌厚別競技場 SS指定席で観戦

内容で圧倒しているのに、試合が終わると負けている。なぜだ?

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2006.08.26

ヒトはいつからヒトなのか。いつまでヒトなのか。

ヒトの一生のうち、区切りになりそうな点を羅列してみた単なるメモです。それぞれ詳しいことは、そのうち調べるかも。


卵子と精子

この段階では、まだヒトでないのは明らかでしょう。これがヒトだったら、世の中人殺しだらけです。
 
 
受精

受精の瞬間からヒトである……と主張する人は当然いるでしょう。特に宗教関連でこの立場をとる人が目立つような気がします。でも、ただの受精卵細胞を指さして「ヒトだ」と言われても、普通の人は納得しないんじゃないかな?
 
 
受精後14日目

この時点を過ぎると、それぞれの細胞の役目がだいたい決まってきて、たとえ胚がふたつに割れても双子としては育たないのだそうです。また、このころ受精卵に脳味噌のもとになる原始線条があらわれます。なので、クローン研究の関係者では、これ以後をヒトとする見方が多いようです。逆にこれ以前の受精卵はヒト扱いされないわけで、「クローン技術規制法」と「特定胚の取扱いに関する指針」によると、14日以前の胚は研究に使用しても良いとされています。
 
 
妊娠満22週

母体保護法の規定によると、「胎児が母体外において、生命を保持することのできない時期(通常妊娠満22週未満)に、人工的に胎児及びその附属物を母体外に排出することができる」のだそうです。少なくともこの場合、殺人罪としては扱われないわけです。
 
 
出産

刑法と民法上はこの時点からヒトとして扱われるようです。しかし、一口に出産と言っても「一部露出」とか「全部露出」とか「独立呼吸」とかいろいろ定義はあるらしくて、法律上の細かい問題を調べるのは難しそうです。

出生(ウイキペディア)
 
 
出生届

出生届は、出生の日から14日以内に提出されなければなりません。これがないと、戸籍上はヒト扱いされない……と言っていいのかな?
 
 
脳死

臓器移植などの目的で脳死を法的に示す必要のある場合、「臓器の移植に関する法律」第6条と、日本脳神経外科学会による脳死判定基準で定められている基準を満たすと、脳死扱いになります。この場合は、脳死判定された瞬間からヒト扱いされなくなるわけですな。言うまでもありませんが、このあたりは異論が沢山ありますし、国によってもかなり扱いがちがいます。

脳死(ウイキペディア)


認知症末期

異論ありまくりは承知の上ですが、認知症のような病気がすすんで永遠に意識が無い状態になった人(脳死ではなく)は、既にヒトとしての尊厳がない、との見解があっても不思議はないと思います。尊厳死とか安楽死とかの問題にからんで、今後いろんな面から議論されるかもしれません。
 
 
心肺停止

心臓と肺が止まるとご臨終です。この時点でヒトがヒトでなくなる事については、あまり異論がないと思われます。法的には死亡診断書と死亡届がだされた時になるのかな? 
 
 
おまけ

シュレディンガーのヒト

仮に、シュレディンガーの猫と同じ状況に置かれた人がいたとします。外から見ると、その人は生と死が量子的に重ね合わせ状態なわけで、はたして彼は医学的あるいは法律的に「ヒト」と見なされるのでしょうか? 観測しないまま箱ごと燃やしてしまった場合、殺人罪に問われるのでしょうか? どうでもいい事なんすけどね。

シュレーディンガーの猫(ウイキペディア)
 
 

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2006.08.25

ペットに対する責任の取り方に、第三者が文句言えるのか?

飼い猫にあえて避妊手術をせず、生まれた子猫は飼い主の責任として殺している、と告白した直木賞作家が、世間で注目されているようですが。

ひねくれ者としては、ちょっと世間とは違うことを言いたくなったもんで。
 
 
坂東氏のエッセーに抗議・「子猫殺し」告白、日経に600件(日経)


「獣にとっての『生』とは、人間の干渉なく、自然の中で生きることだ」という視点から、避妊手術を選ばなかった

「私は自分の育ててきた猫の『生』の充実を選び、社会に対する責任として子殺しを選択した。もちろん、それに伴う殺しの痛み、悲しみも引き受けてのことである」

うーーん。共感はできませんが、言いたいことはちょっとわかるような気がします、愛犬を飼っている者として。

これが、野生のヤマネコを殺しまくっているのなら、まったく話は別です。ある動物に対してなんの権利も責任も持っていない人が、ただ感情にまかせて虐待するのは、普通は非難されるべきです。(例外も沢山ありますが。たとえば、ガキが昆虫やカエルを虐殺する経験をつむのは、教育上必要な事だと思います)

しかし、飼い猫(犬も)というものは、あくまで最終的には飼い主がすべての責任を持たねばならないもの、ある意味飼い主の所有物です。「責任」の中には、「生かすか殺すか」も入ります。愛するペットを殺さざるを得ない状況に追い込まれた人に対して、第三者が残酷だというのは簡単ですが、所詮は無責任な人の戯れ言に過ぎません。非難する人も含めて他の誰も責任をとってくれないのですから、飼い主みずからが社会に迷惑をかけないよう責任を全うするしかないのです。
 
 
で、問題はその手段です。責任を取るという意味において、避妊と子猫殺し、ついでに保健所に連れて行くのとでは、いったいどこがどう違うのだ? ……という問いかけなのでしょう、坂東氏が言いたいのは。

逆に言うと、子猫殺しが非難されるのなら、なぜ避妊は非難されないのか? 母猫の観点からみれば、生まれた後に子を殺すのと、生まれる前から可能性を摘まれるのでは、どこが違うというのか? ……この手の疑問って、普通にペットを飼っている人なら、一度は自問したことがあると思いますよ。 自問した結果「子猫殺し」という答えになってしまう人は珍しいと思うけど。
 
 
てなわけで、飼い主がそれを選択したのなら、私はその行為自体には文句ありません。誰に迷惑をかけるわけではないし。もちろん何事も程度の問題で、あまりに理不尽な飼い主なら非難されてしかるべきでしょう。しかし、この場合はきちんと考えた結果であり、許容される範囲だと私は思います。
 
 
とはいっても、感情として違和感を感じることは否定できません。自ら子猫を殺して平気な精神はとても私にはまねできません。反論や非難覚悟でこんなことを新聞に書いてしまう神経は、さすが作家は一般人とは違うよなぁ、とも思います。(ひょっとして釣りなのか?)。 でも、それは行為自体の是非とはぜんぜん別のお話です。

どちらかというと、必死になってヒステリックに批判している人の方が気持ち悪いと思ったりします。例えば、野良猫にエサをやって近所に迷惑をかけまくっている人と同じ臭いがするな。 
 
 
 
まったくもってくだらない余談ですが、ふと感じた疑問。

シュレディンガーのネコがいたとして、生死を観測しないまま箱ごと焼いてしまったら、やはり「ネコ殺し」と非難されるのだろうか?

また、たとえばネコを使ってクローンの研究をする時、人間の場合と同様に受精後14日以内の受精卵なら、それはまだネコじゃないということで、何をやっても非難されないのだろうか?


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2006.08.24

安全なシュレッダー

シュレッダーに手を突っ込んでしまう幼児が続出しているらしいですよ。

シュレッダー:事故さらに4件 経産省、対策徹底呼び掛け(毎日インタラクティブ)

記事の中から4件の事件について引用(時系列順)


97年5月の相談では、九州北部で10歳未満の女児が中指と人差し指を切断。

00年7月、京都府内で父親の勤務先に同行した1歳7カ月の幼児が手をはさまれ重傷を負った

今年2月、相談が寄せられていた。11歳の女児が5枚の紙を裁断しようとしたところ、指も引き込まれ、中指と人差し指の第一関節がつぶれた

今年6月には東海地方で10歳未満の女児が指を切断した。

・・・97年から約10年で4件というのは、事故の頻度としては果たして多いといえるのかなぁ?

事故に遭われた被害者の方には同情しますし、メーカーが対策を求められることは当たり前だと思いますが。 でも、この程度の数なら、幼児が包丁でケガをするとか、家庭のストーブで火傷するとかの事件の方が多いんじゃないかな? そのような事故は報道されないだけで。(特に根拠はありませんが)

なのになぜ、ある日突然唐突にシュレッダーの危険性が叫ばれ始めたのでしょう? 皮肉とかではなく、純粋に不思議だなぁ。

(8月24日追記)
他の報道によると、事故は4件どころじゃなく、もっと多発していたようですね。だったら逆に、なぜ今まであまり騒がれなかったのだろう? もっと早くから騒がれていれば、被害者も少なくて済んだかもしれないのに。この手の事件が大きく報道されるきっかけって、いったい何なのでしょう? 不思議。
(8月24日追記 ここまで)
 
 
それはそれとして。

本質的な解決方法は、人の手は絶対にカッターまで届かない構造にするか、意図せずに紙以外の物が入ってきてもカッターが動かない仕組みにするか、どちらかでしょう。

具体的な方策としては、例えば、フットペダルをつけるとかどうかな? 手動で紙をつっこんでいる時は、フットペダルを踏んでないとカッターが動かない仕組みにするわけです。幼児の手を噛まれる事故も防止できますが、オフィスでたまに発生するネクタイや髪をシュレッダーに食われる事件の防止にもなりそう。しかも、もっとも確実で安上がりな方法であるような気がするな。(単なる思いつきですが)

(8月24日追記)
オフィスに置いてある業務用のでっかいシュレッダーしか頭に無かったのですが、小さいのでも事故はおきているらしいですね。小さいのにはフットペダルは使えないのでしょうが、基本的に「どこかのスイッチを触っていないとカッターは動かない」てな方式が有効なのは違いないと思います。あとは、見てくれと使いごごちの工夫だなぁ。
(8月24日追記 ここまで)

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2006.08.23

滑り坂

たとえば遺伝子操作関連の技術に反対の立場の人たちが使う論法として、「slippery slope」、俗にいう「滑り坂論法」というものがあります。

「もし最初の一歩を踏み出してしまうと、その後はどんどん悪い方向に落ち込んでしまうことを避けられないに違いない。だから一歩を踏み出せないようにしよう」

……要するに、遺伝子操作技術を科学者や市場原理にまかせておくと、技術の暴走や乱用は避けられず、人類にとって悪い方向にむけてひたすら坂を滑り落ちることになる、だから遺伝子操作技術の研究は今の段階以上に進むことを禁止すべきだ、という論法ですな。

これは、遺伝子操作関連だけではなく、原子力関連とか環境関連とかの問題でもよく使われます。
 
 
この論法を行う人の前提は「科学技術の自然な発展にまかせておくと、将来よくないことがおこるに違いない」という信念です。「それなら今のままの方がいい」てな感じ。その信念自体を否定するのは、難しいことです。さらに、この論法は、ある技術に関する具体的な問題点に言及しているわけではないので、建設的な議論に発展させるのが困難です。この論法を唱えられると、まともな議論になりずらいわけですな。だからといって無視できないので、反対の立場の人にしてみると、なかなか難儀な論法と言えます。

このような論法がはびこる背景としては、やはり科学者、技術者ついでに資本家や政治家に対する不信感、あるいは科学技術の進歩そのものに対する恐怖感があるのでしょう。ある科学技術の問題について建設的な議論をするためには、まずそのような科学に対する負の感情を払拭する必要があるのでしょうが、それが簡単にできるようなら苦労はしませんね。
 
 
 
さて、話はかわってSFというか妄想です。

20世紀初頭、核兵器の可能性が語られ始めたとき、「滑り坂論法」をつかって原子力やら量子論の研究を止めようとした人がいたとします。「このへんで研究に歯止めをかけないと今後の人類は大変なことになってしまうかもしれない」、という今から振り返ればまことに正しい「滑り坂論法」が当時の世界中の人の支持をあつめたとして、原子力の研究が最初の一歩を踏み出さないままそこで停滞していたとしたら、と想像してみます。

その場合、広島や長崎の悲劇が起きなかったのは確かです。世界情勢や歴史も大きくかわったでしょう。しかし、その後の世界は、今の現実の世界と比べて本当に良い世界になったのでしょうか?

私には、将来の危険をおそれ初めから原子力の研究が禁止された世界よりも、いろいろ失敗しながらも目の前の課題をひとつひとつ解決しつつ科学技術を発展させていく世界の方が、より健全だと思われます。 滑り坂の下にあるのが、悪い世界ばかりだとは限らないとは思いませんか? 実戦で核兵器が使われるようなこの世界が健全なのかと問われるとちょっと困ってしまいますが、それでもやっぱり結論はかわらないなぁ。
 
 
さらに話はかわって。

仮に、あるひとつの危険な技術の発展を、この「滑り坂論法」で阻止できたとします。しかし、危険な技術というのは世の中に無数にあるわけで、ほどなく別の技術が標的になるでしょう。二番目のものは、最初のものより簡単です。最初のものでなんらかの法的な根拠はできているでしょうから、同じ方法で禁止する事ができるでしょう。その後は、同じ事が続きます。

つまり、ひとつの技術の発展を力づくで阻止してしまったら、次から次へとあらゆる危険(と思われる)な技術の発展が阻止されてしまいます。最初の一歩を踏み出してしまうと、あとは滑り坂を転がり落ちるように文明が停滞していくわけです。こんな世界はやっぱりイヤですよね。

……これこそ「滑り坂論法」だな。 
 

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2006.08.22

殺菌ウイルス

ウイルスをつかって有毒な細菌を殺す新しい技術だそうです。

ウイルスで殺菌する食品添加物が米で認可へ(スラッシュドット)

ウイルスでソーセージの病原菌退治 米FDAが承認へ(asahi.com )

イントラリティクス社
INTRALYTIX.INC

関連?
抗生物質の代替として期待されるバクテリオファージ療法(WIRED NEWS)
 
 
asahiの記事を引用します。

 ウイルスは人間に感染して病気を起こすものもあるが、細菌にしか感染しない種類もいる。これらは「バクテリオファージ」と呼ばれており、抗生物質に代わる殺菌手段に使えるかどうかが研究されてきた。

 米メリーランド州に本拠を置くイントラリティクス社は、重い食中毒を起こすリステリア菌にこのアイデアを応用。特にこの菌に汚染されやすい加工食肉にスプレーすると殺菌効果があるウイルス混合物の製品を開発し、食品添加物としてFDAに認可申請した。

ウイルスをもって細菌を制す……というわけですな。


しかし、理屈はわかりますが、世間で「ウイルスで殺菌」なんてものが受け入れられるかなぁ? 遺伝子組み替え作物やら放射線殺菌に対して、本能的にアレルギーを感じる方々も多いのに。

正直言って、私だって不安だもの。食品の中で細菌を溶かしてワラワラとわき出てくるバクテリオファージの群れ、……うーん、想像するとグロテスク。そんな食品を口にできるか?

専門家ならともかく、私も含めた普通の人にとっては、「ウイルス」という単語に肯定的なイメージはありません。イメージだけなら、「放射線」とか「遺伝子組み替え」以上によろしくない単語でしょう。そして、この手の食品や健康に関する新技術が受け入れられるか否かは、科学的な知見以上に、大衆のもつイメージに依るところが大きいのは否定できない事実です。
 
 
この技術は本当に安全で効果があるのか? どの程度のリスクがあるのか? これらはもちろん重要な問題です。

しかし、FDAで認可されそうだということは、それなりに安全で効果があるのでしょう、たぶん(今のところは)。 ならば、許容できる範囲のリスクがあるとして、どのようにリスクコミュニケーションを行うべきなのか? もし仮に、大きな効果がみとめられることが科学的に証明されたとしたら、世間にはびこる悪いイメージを払拭するためには、どのような科学技術コミニュケーションが必要なのか? ひょっとすると、こちらの問題の方が、より困難な問題であるような気がします。

今後の動向に注目しましょうか。
 
 
 
……一発大もうけを狙いたい人は、今から扇情的な本を書き始めればいいかも。例えば「バイオ企業の陰謀・ウイルス殺菌安全性の嘘」とか「殺菌ウイルスは殺人ウイルス!」とか。(もちろん皮肉)
 
 

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2006.08.20

J2第34節 札幌3-1仙台

 

コンサドーレ札幌応援日記

2006年08月19日(土)
J2第34節 札幌 3-1 仙台(厚別)
ニュース等で結果を知る

なぜか上位チームには強い!

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集中豪雨の中の温泉日記

夏休みということで、温泉を巡ってきましたよ。今回は「携帯の通じない温泉宿で露天風呂から星を見るぞ」ということを目標に、ちょっと山の中だけどそれなりに綺麗な温泉宿を選んだはずだったのですが……。

この夏、札幌はひたすら暑い日が続いていており、一ヶ月ほど雨が全く降っていませんでした。なのになぜ、私たちが山の中に出かけた時に限って、「台風10号の接近にともなう前線の活発化」とやらが来襲し、「記録的」どころか「観測史上最高」の豪雨が降ってくるのでしょう?
 
 
一日目「大雪高原温泉」

この温泉は、実はつい数ヶ月前にも泊まってきたのですが、温泉がかなりよろしかったのと、ちょっと心残りがあったので、再挑戦です。

当初の予定通り、午後一時ちょっと前に到着。入山時刻のリミットぎりぎりです。あいにくの小雨模様でしたが、宿の人に「これくらいならビニール合羽で大丈夫」のお言葉をいただき、ヒグマ情報センターで入山受付をすませたあと、念願の沼巡りを決行です。この沼巡りこそ前回の心残り。せっかく大雪山系の入り口まで来たのですから、ちょっとは山らしいことをせねば。

とはいっても、所詮は長靴とビニール合羽で行ける程度の、登山とも言えないハイキングなんですけどね。往復約2時間ほどの山歩きでたどり着いた緑沼は、たまたまの晴れ間の中でとてもきれいでした。

そしてご飯。あいかわらずうまい。二度目ということで、わざわざ連泊用の別料理、シカ肉の陶板焼きを用意してくれました。シカ肉ってとても淡泊で、ヘルシーってな感じがよろしい。

そして露天風呂。やはりあいかわらず開放感がすばらしいのですが、分厚い雲のため星は全く見えず。風呂からの星空は、残念ながら次回以降に持ち越しです。

さて、深夜のこと。激しい雷鳴とともに、滝のような豪雨がふってきました。部屋にTVがないので後から知ったのですが、なんでもこの時間の上川南部の単位時間当たりの降水量は、観測史上最高だったとか。TVもない、携帯も通じない山の中の宿で、あれだけ凄まじい雨が降ってくると、なかなか恐ろしいものです。帰り道、国道にでるまでのダートは、崖崩れが心配でちょっとヒヤヒヤものでした。

サイトはここ
ようこそ!大雪高原温泉へ
 
 
二日目「芽登温泉」

降り続く豪雨の中、茶色い濁流となった川沿いのダートを予約してあった宿にむかいます。目的地は芽登温泉。最近改装したらしく、外見の割に中身は超綺麗なお宿でした。

とりあえず、明るいうちにお目当ての露天風呂へ。川沿いの露天風呂(混浴)の開放感はすばらしい。数年前ここに来たときには、風呂の中からシマフクロウが見えたほどです。最近出来た女性専用の露天風呂もかなり立派だそうです(嫁さん談)。そしてなにより、サラサラとしたお湯の感触がたまらない。

でも、大粒の激しい雨の中では、さすがの名湯も薄まり気味。雨粒でブクブクジャグジー状態の露天風呂には、そう長くは入っていられません。もちろん、シマフクロウなどが見えるわけも無し。残念!

ご飯はまあまあです。というか、あの値段なら十分以上といえるでしょう。うまかった。

で、食事の後くつろいでいると、フロントから電話。なんと、川の増水のため、露天風呂が使えなくなってしまった?

あわてて窓から外をみると、宿の前の川が見る見る増水していきます。夜が更けるにつれ川の音は轟音となり、さらに宿の前に架かる鉄製の橋が、ガコン!ガコン!と音を立てています。上流のダムの放水の警報と思われるサイレンの大音響が山の中をこだまするのを聞いた時には、さすがにちょっと不安になりました。といっても、どうしようもないので、寝るしかなかったんですけどね。

まんじりともしないまま夜があけ薄明かりが差し始めた頃、窓から外をみてみると、ますます激しくなった川の水の一部が、すこしづつ宿の敷地ほ方向に流れ込んできています。 もし、あの橋が流されると、宿に閉じこめられてしまう!

朝食まではまだまだ時間があるものの、この時点で、他の数組の宿泊客とともに帰ることを決断しました。ご主人によると橋に関しては全然大丈夫だというお話ですし、実際まだ残るお客さんの沢山いました。でも、ビクビクしながら朝ご飯を食べても美味しくないし、どうせお風呂には入れないし、それに大雨の中を札幌まで帰らねばならない事を考えると、少々早く出発したことは間違いじゃなかったと思います。芽登温泉には、次回は天気のいい日をねらって、また来ることにしましょう。

サイトはここ
山間の秘湯 芽登温泉へいらっしゃい
 
 
おまけ、帰り道

てなわけで、札幌まで帰るべく早朝の十勝平野をさまよったのですが、道路情報で三国峠、石北峠、日勝峠、すべて通行止めときいたときには、さすがにちょっと焦りました。こうなると、札幌に帰るには狩勝峠から富良野、滝川へ抜けるしかありません。特に遠回りというわけじゃありませんが、こんな状況だと、本当にこの道路は目的地まで通じているのか、不安になるのが普通ですよね。で、こんなにあわただしく帰ってきたのに、札幌の近くまでくるとあまりにものどかな天候で、かなり拍子抜けしてしまいましたわ。やっぱり北海道は広い。
 
 
さらにおまけ

帰ってから芽登温泉のサイトを見てみると、こんなお知らせが。

お 知 ら せ

8月17日未明から降り続いた雨の影響で温泉前のヌカナン川が
増水し、現在 内湯、露天風呂とも使えない状況となっております。

……あんなにいい温泉がお休みというのはもったいない。早く再開する事を祈りましょう。(近所でWRCもあるし)
 
 
(8月24日追記)
芽登温泉は復活したようです。よかったよかった。


芽登温泉の湯も、河川増水による障害の復旧が終わり、昨夜(8/21)より
平常通り入浴が可能となりました

山間の秘湯 芽登温泉へいらっしゃい
(8月24日追記 ここまで)

 
 
060820


豪雨の中にたたずむ、芽登温泉の勇姿。(川の様子がわかります?)

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2006.08.17

携帯なしの夏休み


明日から夏休みです。

というわけで、ちょいと温泉めぐりをしてきます。携帯も繋がらない(と思われる)場所で、ふやけるほど温泉に浸かってきます。

なのに、天気予報がよろしくない!

8月に入ってからずーっと暑い日が続いてきたのに、いきなり雨になりそうなのは、私か嫁さんかどちらか、あるいは両方の日頃の行いが悪いからでしょうか。

まぁ、雨の日の露天風呂もいいものさ(ちょっとやせ我慢)。 運が良ければ、風呂からシカやシマフクロウまで見えるはずだし。


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2006.08.16

「ウイルス対策会社って、自分でウイルス作っているんでしょ?」

「ネットワークとかセキュリティとかの関係の仕事してます」と言うと、雑談のとき「ところで、ウイルス対策ソフトのメーカーって、自分でウイルス作ってばらまいているんだよねぇ?」と聞かれることが少なくありません。

ホント、よくあります。どれくらいなのか、具体的な数字を聞かれると困りますが。特に、あまりITに詳しくない人の間に、こんな認識がはびこっているような気がします。

たしかに、ウイルス対策ソフトを作っているメーカーなら、その能力から考えればそんなことも可能性としてはないこともないと思いますが、実際にウイルス作って放流していたとして、それが世間にばれた時の会社へのダメージの大きさを考えると、普通の会社ならそんなことやらないよねぇ。
 
 
それにしても、世間にこんな認識が広まっているのは、いったい何が原因なんでしょうか?

普通に想像してみて思いつくのは、このへんかな?

「セキュリティをやるためにPCを買ったんじゃないのに、なぜウイルス対策なんぞにお金をかけなきゃならないのか、という理不尽さ」
「ウイルスとか、ハッカーとか、とにかく得体の知れない物に対する恐怖」

一般市民が感じてしまう、このような感覚が原因でしょうかね?

だとすると、これはウイルス対策メーカーだけの問題じゃなくて、マイクロソフトを初めとするメーカーや官庁、その他の情報処理業界全体の問題なのかもしれません。一般の方々への、セキュリティに関するリスクコミュニケーションを行ってこなかったツケですな。
 
 
それはそれとして、このような一般市民による根拠のない非難の矢面に立たされているウイルス対策メーカーとしては、こんな状況を放っておいていいんですかね? たしかに、メーカーにとっては企業ユーザの方が重要なんでしょうけど、個人ユーザだって大事にすべきだと思うよ。仮にウイルス対策ソフトを信用しない市民が増えて困るのは、ウイルスに感染する当人達だけではありませんし。
 
 
イメージ一新のための方策といえば、やっぱりCMでしょうか。そういえば、ウイルス対策メーカーって、なんでテレビCMが少ないんですかね? トレンドマイクロとかマカフィーとか、積極的にCMやればそれなりに売り上げが伸びるような気がするけどな。 なによりも、「ウイルスは恐い、ウイルス対策は大事だよ」というCMを放映してくれれば、それだけでセキュリティに対する世間の認識は一気にかわりそうな気がするんだが。 

日本人のネットワークセキュリティに関するリテラシ向上のためにも、ウイルス対策メーカーは、あくまで一般市民を対象にしたCMを積極的にやって欲しいな。
 

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2006.08.15

涼宮ハルヒのここが変だよ情報統合思念体

また懲りずに涼宮ハルヒの憂鬱について。
 
 
この宇宙には、実体をもたずにただ情報としてのみ存在する、超高度な知性をもつ情報生命体、情報統合思念体という連中が存在するのだそうです。

情報統合思念体が人類のような有機生命体とコミュニケートするために作られた有機インターフェースが、かの長門有希ちゃんです。

……このへんのもっともらしい設定はどうでもいいや。その長門が同僚の朝倉さんとキョンをかけて闘ったときに使った呪文がこれ(原作版)。

「SELECT シリアルコード FROM データベース WHERE コードデータ ORDER BY 攻性情報戦闘 HAVING ターミネーターモード。パーソナルネーム朝倉涼子を敵性と判定。当該対象の有機情報連結を解除する」

なんと、SQL……らしき言語です。ちなみにSQLとは、データベースをいじくるための言語です。

ここ十数年ほどネットワークの仕事ばかりでデータベースなんていじってないけど、私がその昔IBMの大型汎用コンピュータ(3090でMVSでCICS)からデータベース(DB2だ)を使うために使っていたSQLとはちょっと文法が違うような気もします(年がばれる)。まぁそこはそれ、人類を超越した情報統合思念体の使う言語だから、私ごときに理解できなくても当たり前。

重要なことは、宇宙を支配する情報統合思念体はSQLを使いこなすということです。ということは、なんらかのデータベースがあると言うことです。他の描写からすると、世の中の多くの物質に関するデータが、彼らのデータベースには保存されているようです。

情報統合思念体のデータベースには、原子や分子毎にデータがあるのだろうか? 当然、「ハルヒが入手してきた金属バット」というデータも存在するのでしょう(バットを構成する原子のデータは、入れ子構造になってる?)。朝倉さんは教室の壁の分子結合をいじっていたし、長門は草野球の試合でバットにホーミングモードの呪文をかけていたので、データ参照だけでなく更新などもSQLでできるのでしょう。そして、データは現実の物質とリンクしており、データの属性のひとつを更新すると、実際のバットもホーミングモードになる?

そんな感じで、この世の中のすべての物質には対応するデータがあるのかもしれません。もちろん人間も同様で、長門は朝倉さんにとどめをさす時、データ上の朝倉さんと実際の朝倉さんの間の結合(どんな結合かはしらんが)を解除したのでしょう、おそらく。それで朝倉さんは、この世から消えてしまったわけだ。
 
 
 
森羅万象この世のすべての物質について、対応するデータがどこかに保存されている、というのは、なかなかすてきな考えです。

長門は、エラーを起こしたとき、この世の歴史自体を改変してしまいました。この世に住んでいる人々の記憶も含めて。

これが、例えば脳味噌に何か操作をしたのではなく、あくまでデータベースに対するSQLの呪文で引き起こされたとすると、情報統合思念体のデータベースには、「物質」だけでなく、人々の「記憶」とか「思想」とか、もっと抽象的な、人間が認識できるものすべてが、その相互の関係も含めてデータ化されている事になります。そして、それらは外部から更新可能であり、現実の世界とリンクしているのですな。ひょっとしたら、データこそが本質で、因果律とか物理法則もそちらに効いていて、われわれが現実としてみているこの世界こそ仮のものなのかもしれません。
 
 
なんにしろ、そんな仕組みを実装しているのは想像を絶するテクノロジーなのは言うまでもありません。でも、そんなことが可能なのでしょうか? 情報統合思念体が我々の宇宙の外にいて、宇宙を見下ろせる神の座にいるのなら、まだ理解できなくもないのです。我々の論理体系の外にいる存在であるのなら、なにが出来ても不思議はありません。(おそらくハルヒこそそういう存在なのでしょう)

しかし、情報統合思念体といえども、どうやらあくまで我々と同じ宇宙の住人であるらしいです。ならば当然、知的存在である「情報統合思念体」自体の記憶や思想もデータとして保存されており、それが現実の世界とリンクされているはずです。そんなデータを、情報統合思念体は自分でいじくることができる。自分自身に跳ね返ってきますよね。うーーん、パラドックス、というかデットロックが起きそうな構造です。

ひょっとしてこれは、「言語」や「認識」と現実との関係をひたすら頭の中だけでもてあそんで喜んできた、俗にいう現代哲学をやってる連中に対する、作者からの皮肉なのかもしれないなぁ……なんてことを、お盆のおかげで会議もなければ電話もめったに鳴らない会社にいながら、ボーっと妄想してみました。決して暇なわけじゃないのですが。

まだまだ妄想は続くのですが、長くなったので今日のところはこのへんで。たぶんつづく。
 

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2006.08.13

夜の旭山動物園

今や日本一の動物園である旭山動物園が開演時間を延長し、夜の動物の姿が見られるということなので、行って来ましたよ。

通常午後5時閉園のところ、午後9時までの延長です。今日が延長初日、しかも土曜日ということで、ちょっと混んでるかもなぁと心配していたのですが。実際に入園してみると、なんとびっくりもの凄い数の人。昼間のピーク時よりはマシだと思いますが、とても夜とは思えない混雑です。薄暗い園内すべての空間が、親子連れによって占領されています。

とはいっても、それぞれの動物のおうちに入るのに、行列で待ち時間が生じるほどではありません。ただ、シロクマやアザラシ、チンパンジーなどの人気者は、ガラスや檻にへばりついて見ている親子連れが多すぎて、なかなか直接お姿を見ることができないのが、ちょっと困ったものでした。

さらに、私たちが駐車場を出た8時の段階で、まだ続々と家族連れを乗せた車が入ってくるのが凄い。今日一日で何人くらい入園したんだろう?
 
 
さて、ヒト科の事はおいておいて、夜の動物達について。

旭川といっても、さすがに今の時期はかなり暑いためか、昼間はあまり動かない動物が多いわけです。しかし、夜になるとアッという間に涼しくなるあたりが、さすが旭川。

で、昼間は池の中の島かと思うほどじーーーっとただただ浮いていたカバが、夜になるとちょっと派手な動きをしてくれたのが、カバをボーっと眺めているのが大好きな私としては嬉しかった事です。(夜になったこととの因果関係があるのかどうかは謎ですが)

また、昼は借りてきた猫のごとくグターっとしていたトラが、5時を過ぎ涼しくなったとてんに突然サービス精神に目覚め、水中が見える池の中に飛び込み水をバシャバシャ大暴れしたのも嬉しかった。プールに飛び込むだけで人気者になったシロクマに対抗心を燃やしたのでしょうか。それにしても、あんなに超どアップでトラの顔を見たのは初めてです。とにかくでかい! 超迫力! トラがライオンより弱いなどというたわけた事を言っていたTV番組が最近ありましたが、そんな事は絶対にない。

一方ライオンはというと、昼も夜もグターっと寝ているだけ。トラだけでなくヒョウなども夜には元気に動いていたのだから、百獣の王にも少しはサービスして欲しい物ですな。

人気者のシロクマは、やはり暑さのせいか昼も夜もちょっと動きが鈍かった。せっかくプレゼントされた大量の雪も、飽きてしまうと見向きもしないみたい。

旭山動物園ならではの屋外展示で有名なオランウータンやチンパンジーは、5時を過ぎると屋内入ってしまうため、夜ならではと思われる姿を見ることはできません。残念。(オランウータンのお子さまはケガで療養中だそうです。早く良くなってくれ)

ペンギンやアザラシの水中組は、昼も夜もスイスイと元気。こいつらはサービス精神旺盛でよろしいね。

それから、忘れてはいけないのは、動物園の人たち。とても職員だけとは思えない数の方々が、そこかしこで声をからして案内をしていました。あれだけお子さまが多い環境では、苦労も多いだろうなぁ。日本一になったのは、これら動物園で働く人々の地道な努力のおかげなのでしょう。頭が下がりますね。夜遅くまで大変でしょうが、これからもがんばってくださいな。
 
 
てなわけで、夜の動物園の探検は、ちょっと予想よりもヒトが多かったことを除けば、大変たのしいものでした。これだけ楽しくて、年間パスポートが1000円だもんなぁ、沢山の人が訪れるのも当然だ。次はもっとヒトの少ない平日の昼間にでも、会社サボってのんびり見に来よう。

旭山動物園ホームページ
 
060812

夜、なぜかみんなで行進していたペンギンさん達
 

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J2第33節 愛媛1-0札幌


コンサドーレ札幌応援日記

2006年08月11日(金)
J2第33節 愛媛 1-0 札幌(愛媛)
スカパーの中継をみる

弱い。普通に弱い。こんなに弱かったかなぁ?

くわしくはこちら
超私的 コンサドーレ札幌 応援日記
http://homepage3.nifty.com/dole/
 

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2006.08.11

ES細胞を使わずにクローンができる?

ES細胞を使わず、体細胞からクローンを作れるかもしれないそうです。

京大再生研、皮膚から「万能細胞」作製に成功(YOMIURI)

詳しい技術の内容とか、他の研究者と比較してどれくらい新しいのかとか、あんまり詳しくは無いのですが、なんにしてもこれはちょっと凄いことなんじゃないかな?

今までのクローン技術に対する倫理的な議論のほとんどは、そのままほおっておけば能動的に人間になるはずのES細胞を、あえて人間にせずいろいろ使いまわすことに対しての疑問から起こっていたわけです。あと、細胞の提供者にかかる肉体的経済的なリスクの問題とかもありますね。

しかし、それと同じ事を、治療を受ける人の体の細胞(能動的に新たな人間になることは絶対にない細胞)を使って行うことができたなら、倫理的な問題のほとんどは自動的に解決してしまいます。

もちろん、実用化されるまでには、技術的にも社会的にもクリアせねばならない問題はまだまだまだまだ沢山あるのでしょうが、今後の研究を注目していきましょう。
 
 
以下、記事から引用

山中教授らは、ES細胞で重要な働きをしている遺伝子には、体を構成する普通の細胞を“リセット”して、発生初期の細胞が持っている万能性を備えさせる遺伝子があると考え、その候補として24種類の遺伝子を選定。その中から、「Sox2」などの遺伝子4種類を、ウイルスを使って、マウスの尾から採取した皮膚の細胞に組み込んで培養した。その結果、皮膚細胞は2週間後にES細胞と似た形態の細胞に分化した。
 また、この細胞の性質をマウスの体内で調べたところ、3週間後に神経や消化管組織、軟骨などが入りまじった塊に成長したほか、シャーレ上でも拍動する心筋や神経などの細胞に変化し“万能性”が確認できた。
 ES細胞に近い能力があるとして、「誘導多能性幹細胞(iPS細胞)」と命名。ES細胞は、受精卵や卵子を材料にしており、倫理的に問題があるとの指摘が根強いが、iPS細胞は生殖細胞を使わずに作製できる。

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2006.08.09

月刊マイクロソフト8月号

今月もいっぱい出ました。

今月は 12 件 。内訳は、緊急 9 件、重要 3 件だ。

マイクロソフト社のセキュリティ修正プログラムについて(MS06-040,041,042,043,044,045,046,047,048,049,050,051)(8/9)(@police)
Microsoft 製品に含まれる脆弱性に関する注意喚起(JPCERT/CC)

MS、8月の月例パッチを公開(IT Media)

2006 年 8 月のセキュリティ情報(マイクロソフト)
8月のセキュリティリリース(日本のセキュリティチームの Blog)

セキュリティ情報公開後は、攻撃コードや実際に悪用したウイルス等が公開される事があり、その様な状況になる前の対処を推奨します。

こわいこわい。

深刻度の他に、FAQ を参照し攻撃のしやすさを元に順位付けしてはどうでしょうか。攻撃のし易さは、MS06-040 の様なネットワーク経由でユーザーの操作を必要としない攻撃が可能なもの程高く、特定の機能を特定の操作を行った場合にのみ攻撃に合う MS06-050 の様なもの程低くなります

てなわけで、日本はお盆休みに突入しますが、忘れずにさっさと対応しておきましょう。
 

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汚さを表す新単位「ベンザ」

数日前の記事ですが。携帯電話は、公衆トイレの便座よりも不潔なんだそうです。

Research Shows Cell Phones Dirtier Than Toilet Seats(All Headline News)
あなたの携帯電話は公衆便所の便座より不潔であるという真実(◆空を見上げて犬は今日も歩く)

「携帯電話に頻繁に接触すること」と「携帯電話が発する熱によって、病原菌の繁殖に適した温度になっていること」が、病原菌にとって絶好の繁殖場所を提供する結果となってしまい、ありとあらゆる病原菌だらけになっている

……そう言われてみれば、そうかもしれないなぁ。
 
 
で、かなり前に似たような記事を読んだのを思い出しました。

「机とかキーボードが雑菌で汚い」という記事なんですが、やっぱり便座と比較してるんですね。

例えばこの辺り。(どれがオリジナルかわからなかったけど、とにかくアリゾナ大学による研究の記事)
Keyboards also haven for bacteria; pencil sharpeners especially dirty(THE UNIVERSITY OF ARIZONA)
トイレの便座の方が、コンピュータのキーボードやマウスよりも清潔!(Dr.ハセの情報ファーマシー)

事務室の机の上には、トイレの便座の約400倍の細菌が生息しており、定期的に消毒すべき

……ふむ。たしかにそれは汚いかも。
 
 
それにしても、ある物の汚さを語るとき、人はなぜ便座と比較したがるのでしょう? 身近にある汚いものの代名詞が便座なんですかね?

しかし、上の記事を読む限り、世の中には便座よりも汚いものが沢山あるわけで。 逆に言うと、便座って以外ときれいなのかもしれません。
 
 
いっそのこと、汚さを表す新しい単位として「1ベンザ」というのを作ったらどうかな? 1ベンザは「1平方インチ当たり49個の細菌がすむ汚さ」と定義されるの。

上記の記事の場合だと、机の汚さは「約400ベンザ」になるわけだ。これなら直感的に理解できる。

私の携帯はたぶん500ベンザくらいかな? 今の季節、つり革とかは1000ベンザくらいかもしれない。

さらに、人間の体はもっともっと遙かに汚いわけで。 例えば「恋人とのキスは数万便座」などと言われると、病的な潔癖性の人はショックかもしれないなぁ。
 
 
いろんなところの汚さは、このへん参照
細菌叢調査(ウイキペディア)
 

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2006.08.07

J2第32節 徳島0-0札幌


コンサドーレ札幌応援日記

2006年08月06日(日)
J2第32節 徳島 0-0 札幌(鳴門)
ニュースなどで結果を知る

勝ちきれませんねぇ。
 
詳しくはこちら
超私的 コンサドーレ札幌 応援日記
http://homepage3.nifty.com/dole/

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2006.08.06

防犯装置としてのエアコン

北海道とはとても思えない酷暑が続きます。

大学卒業後、一度は東京の会社に勤めたものの東京のあまりの暑さに耐えきれず札幌に逃げ帰るようにUターンしてきた経験をもつ私としては、食欲不振に体力減退ついでに寝不足の夏ばてフルコースにやられっぱなしで、正直言って死にそうです。

これはうちの犬も同様で、室内にいても、とにかくいつもへっへっへっへと舌を出しっぱなし。「なんとかしてよ!」てな感じの上目遣いでこちらをみられても困るんだよなぁ。せめてものプレゼントと言うことで、がっちがちに凍らせた保冷剤をタオルに包んでひいてやると、一日中その上に寝てやがる。

でも、こんなに暑いのも毎年この時期のせいぜい一週間なんですよね。来年こそはクーラーを買うぞと思いつつ、毎年毎年喉元過ぎればすっかり暑さを忘れてしまう北海道民は、うちだけじゃないはずです。

で、じゃあクーラーをもっていない北海道民は暑さ対策として何をしているかというと、ほとんどの家はとにかく全ての窓を開け放ちます。昼だけじゃありません。夜だって全開です。もちろん、防犯上よろくない事は、一応自覚しているのですけどね。
 
 
暑さのあまり前置きが長くなりました。ようやく本論。

警視庁による東京の侵入窃盗の統計によると、中高層住宅(4階建て以上)に対する侵入窃盗の侵入手段は、窓ガラス破りが実に34%、無締まりが18%を占めるそうです。一方、ドアを狙うピッキングやサムターン回しなどは、合わせてもせいぜい3割くらいです。

平成18年上半期(1月~6月)の傾向(空き巣)(警視庁)

要するに、4Fより上の階でも、まず狙われるのはドアよりも窓なんですな。悪人は、外から無理矢理ガラスを割ってでも侵入を試みるわけです。さらに、開け放たれた窓は、外から簡単に確認できます。ガラスを割らなくても侵入できる開いた窓は、悪人を招き入れているといってもいいかもしれません。
 
 
てわけで、郊外の住宅地の一軒家は言うまでもないことですが、市街地のアパートでも、絶対に窓を開けて寝てはいけません。これは一階だけではなく、何階の部屋でも同じです。

そこに忍び込める開け放たれた窓がある限り、……特に、そこにひとり暮らしの女性(と思われる)の部屋の窓がある限り、それがたとえ何階であろうとも、どんな危険な手段を使おうとも、忍び込こもうと考えるバカな悪人が絶対にあらわれます。
 
 
とは言っても、これだけクソ暑い日が続くと、部屋を閉め切って耐えられるとは思えません。ならどうすればいいかというと、……クーラーを買えばいいのです。(当たり前ですが)

北海道の一般家庭ではクーラーはもったいないと思われているようです(私の身近な人もそう思っているらしい)。ついでに、ひょっとしたら本州以南でも、節約のためとか自己鍛錬のためにクーラーを買わずにガマンしている人が居るかもしれません。また、欲しくても買えない人もいるでしょう。

でも、部屋を借りるときにカギのついていな部屋や窓が閉まらない部屋を選ぶ人は居ません。

クーラーも同じです。これだけ物騒な世の中になってしまった今、クーラーはカギと同じくらい重要な防犯機器だと考えるべきです。特に女性の場合、クーラーがついていない部屋、もしくはつけることができない部屋を選んでしまうことの危険性を認識すべきですね。
 
 
警察や家電メーカーも、そしてついでに電力会社も、クーラーの防犯効果についてもっと宣伝すべきだよなぁ。……そしたら、うちでもクーラーの購入許可がおりるだろうになぁ。
 

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2006.08.05

ガソリンスタンドに行くのは夜がお得?

ガソリン価格が高騰しておりますが。

近所のセルフのスタンドでも、会員136円から138円くらいで、ちょっと前には想像もできなかった価格です。ここまで高くなると、普段は通勤用に軽自動車を使っている私のような庶民でさえお小遣いに響くのですから、緑ナンバーの業者さんは死活問題でしょう。
 
 
で、友人と話していて思いついたのですが。

スタンドで売ってるガソリンって、リッター単位ですよね。リッターというのは体積なわけです。そして、同じ重さのガソリンの体積は、気温によってけっこう変化するはずです(比重が変化するから)。

要するに、気温の低い夜の間にガソリンを入れれば、同じリッターのガソリンでもより沢山の量がタンクにはいるはずで、これはちょっとお得なのではないか? 特に北海道の場合、夏でも朝方はけっこう涼しくなるわけで、この作戦を使えばおこずかいのやり繰りが楽になるのでは? と思いついたわけです。
 
 
いや、お得といっても軽自動車のタンクくらいなら些細な誤差かもしれないけど、これが巨大タンカーだと莫大な差になるかもしれない(原油取引につかう”バーレル”も、159リッターくらいを表す体積の単位ですよね)。タンカーへの原油の積み込み場所を、灼熱のサウジアラビアから飛沫も凍る北海油田に変えれば、その温度差による密度の差は、資源小国日本にとって計り知れない利益をもたらすのではないか? 資源エネルギー庁に、この作戦を教えてやらなくちゃ!
 
 
……で、そんな美味い話があるわけないよなぁ、などと思いながらもググってみると、やっぱりそうでした。

たしかにガソリンの比重は温度によって変化し、その差は気温零度と25度で約3%だそうです。

しかし、スタンドのメーターには温度補正がかかるようになっているんですって。 あのメーターは、どんな温度でも15度の時の体積になるよう計算してから表示されているのだそうです。この補正はJIS(K2249)とかISOできっちり定義されているらしいですよ、知ってました?
 
 
てことは、真冬に給油した30リッターのガソリンは、その場でメスシリンダーで計り直してみると、実は29リッターくらいしか無いって事なのか? かえって損したような気がするなぁ。

まぁ、損得のお話をするのなら、燃費を考えて急発進や急ブレーキを控えるとか、そもそも近いところは歩くとか、ガソリンを使わない方向に考える方が健全ということなんでしょう。あたりまえの話ですが。
 
 
参照は例えばこのあたり
夏は損?(ユニパルス株式会社)

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2006.08.02

コンピュータ技術者の倫理


技術者倫理などというものは、習ったからといって身に付く物ではないでしょうが、だからといって、「倫理なんて意識したこともない」という人がまともな技術者として世間に認められるかというと、おそらくそんなことは無いでしょう。

一般的には、世間に大きな影響を与える重要な技術を持つ人々は、それなりの倫理をもつべきであると思われています。私も、建築士さんやお医者さんや弁護士さん、ついでにマスコミ関連の人々は、それなりの職業倫理をもっていて当然だと思います

で、我が身を振り返ってコンピュータ関連の技術者の技術者倫理に絞って考えてみると、その社会的な使命の重要性にもかかわらず、残念ながらほとんどの技術者は技術者倫理について意識したことがないんじゃないかな?
 
 
最近の理工学系の学校では、日本技術者認定制度(JABEE)とかのおかげで、技術者倫理についてもしっかり教育がなされるようになってきたそうですが、情報処理業界でSEとかプログラマーとか呼ばれる人々、もしくは趣味のハッカーさん達は、そもそも理系の学校を出ているとは限りません。

また、専門職としての技術者の団体として、例えば技術士があり、守るべき倫理規定として技術士倫理要綱というものがありますが、大部分のコンピュータ技術者にとっては無縁のものです。

さらに、関連する学会にももちろん倫理規定があります。例えば、電子情報通信学会倫理綱領とか情報処理学会倫理綱領とかありますが、もともと学会に入っている技術者は少数でしょうし、これを守らずに学会を除名されても特に何も困ることはありません。
 
 
てなわけで、大部分の日本のコンピュータ技術者は、技術者倫理についてはほとんど意識したことがないと思われます。かわりに、毎日イヤでも意識させられるのが、勤めている会社のもつ企業倫理です。

でも、企業倫理も重要なのは間違いないのですが、それだけではうまくいかないのはIT企業よる情報漏洩やら不始末の数々を見ればあきらかなわけで、技術者個人のプロフェッショナルとしての技術者倫理とのバランスが欠かせません。
 
 
ならば、日本のコンピュータ関連技術者の末端の末端まで技術者倫理を意識してもらうにはどうすればいいかというと、……どうすればいいのでしょう?

偽装派遣とか、下請け丸投げとか、ろくでもない慣習がはびこり、新人にろくな教育も施さないままOJTと称して現場に放り投げているような業界ですから、個人個人の技術者の意識に期待するのは酷ですよねぇ。

例えば、情報処理技術者試験にNSPEの倫理規定あたりを出題してみるとかどうかな? これなら、専門学校とかでも技術者倫理について教育が行われるんじゃないですかね。まずは形からということで。

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