「省エネとは、すなわち節電のことだ。 そして、節約した電力を CO2 の量にして換算するとわかりやすい」
……てなお話を読んだのでリンク。ついでに昔から思っていた疑問をいくつか。
省くのはエネよりも欲(鯵!)
楽しく節電(greennote)
単なる疑問で、決してリンク先に文句をつける気はありません。
その1 CO2 濃度
昔読んだ本の記憶だと、たしか現在の植物の光合成量の主なボトルネックって、水分と CO2 だったような気がする。
蒸散で失われる水分の件はこの場合関係ないとして、現代の大気中の CO2 濃度は、植物にとってはとにかく薄すぎるわけだ。 単位時間あたりの光合成量は、大気の CO2 濃度に比例して増加したような気がするなぁ。
つまり、単純な単位面積あたりの農業生産を考えた場合、今よりも CO2 濃度があがって、ついでに温室効果で気温が上がると、食糧の大増産に繋がる可能性もあるんじゃないかな。
もちろん、海面上昇や砂漠化による耕地の減少やら、気候の変化やらの分を差し引く必要があるのだが、はたして人類全体として CO2 がどうあるべきなのか?
きちっとした計算とかシミュレーションって、あるのかね?
注意。農学の素人が想像で書いているので、おそらく間違いがあります。
その2 電力
よく話題になる、発電機のエネルギー効率の件だが。 発電所ってのは、大規模なほど効率がいいものを作れるのは間違いない。ついでに、制御の面から見ても「小さなものがたくさん」よりは「大規模が少数」なほど効率がいいだろう。
てなわけで、効率よく発電し、しかも制御された電力を供給しやすいように、日本の電力系統は今の形になった。 少数の大規模な発電所でつくった電気を、中央で制御して安定して供給するわけだ。
これは、情報ネットワークに例えると、NTTの電話網みたいなもんだな(ちょっと無理があるのは承知の上だ)。 交換機が厳密に効率よく制御して、回線に無駄がない。
で、最近話題の小規模発電、たとえば風力発電とかご家庭の屋根に載る太陽光発電ってのは、この逆なわけだ。 効率が悪くて、しかも中央から制御しずらい電源だ。
効率に関してはもともと無料のエネルギーだから気にしないとしても、制御に関してはどうしようもない。 今の電力網だと、膨大な数のお日様まかせ風まかせの発電所をかかえてしまうと、全国の電線の末端まで正確な電圧やら周波数を保つことは難しいんじゃないかな。
電力会社が、風力発電所やら太陽発電の電力の買い上げに積極的でないのは、こーゆーわけなんだろう、たぶん。
しかし、ここで発想を転換してみようかね。
NTTの電話網と比較されるものとして、インターネットがある。 ご存じのように、もともと核戦争下で寸断されても全体としては通信できるように設計されただけあって、基本的に中央という物がない。 そのかわり、通信そのものとしては無駄だらけで、資源の有効利用という点でも、通信の品質という点でも、電話網とは比較にならない。
今の電力網も、インターネットみたいな感じに作り直すことができれば、ご家庭太陽光発電も本格的に導入が可能かもしれないなぁ。 全体として消費量に対して余裕ありすぎるくらいの発電量の確保がいるし、規模はともかく変電所なんかは今よりも大量に必要かもしれない。いろんな意味で無駄が多く、全体として非効率きわまりないシステムになるわけだ。 とは言っても、もともと無料のエネルギーだし、ついでに災害には猛烈に強くなる。
さて、今現在の電力システムと比較して、人類全体として考えると、いったいどちらがいいのだろう? 正直、私にはわからん。 誰か教えてくれ!
注意。電力の素人が推理だけで書いてるんで、おそらく嘘があります。
もう一つ注意。 この内容はかなり前から思っていた事なのですが、最近ちょっとだけ似たような事を言ってる記事をどこかで読んだような気がします。でも、どこだか思い出せない!
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